60歳のラブレターのレビュー・感想・評価
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大人向け
大人向けの映画です。
劇場は思ったより沢山の入りでびっくりしました。
みんなおじさんより年がいってる人達でしたよ。
子供はうちの子だけです。(しっかりおとなしく寝てました)
”人生の分岐点に立つすべての大人たちへ”
やっぱり、みんな分岐点に立ってるんですね~
映画の内容ですが、
予告編でみなさんが想像するとおりの展開で進行していきます。
大人はみんな不安なんですね。
でも、これなら安心できます。
最後まで、大人たちを裏切らない
そんな映画です。
女性が見るとまた違うんでしょうが、
男って悲しいな~と思いました。
同じベタに泣いちゃいそうな映画もありますね。
”これは恋人たちが恋愛を全うする物語”
「余命1ヶ月の花嫁」
人生折り返しちゃった大人的には
この映画ですね。
夫婦である奇跡。
自分の両親を見ていても感じることだが、
60歳を超えてなお、夫婦仲良く暮らしていること自体が、
これからは奇跡なんだろうな…と思う。
ここでも描かれる熟年離婚、年金欲しさに待ったをかける
妻も最近では多いようだが^^;
いかんせん、結婚した時はそんな未来を予想しなかったろう。
昔読んだ雑誌のエッセイで(その著者は離婚経験者だったが)
公園のベンチで日向ぼっこをしている老夫婦に憧れたという。
自分も歳月をかけてあんな夫婦になりたかった…。
でも、なれなかった。だから今苦しんでいる夫婦を助けたいと
カウンセラーになったのだそうだ。それを読んだ時、
何事も経験なんだな…とただ思った。離婚を経験して初めて、
結婚の偉大さ(大げさか)に気付いたという話だった。
今作は実際に一般から募った8万通を超えるラブレターを元に、
3組のカップルを通して描かれる話だった。けっこうリアルだ^^;
最も共感したのはイッセー尾形と綾戸智恵演ずる魚屋夫婦。
この夫婦、口を開けば憎まれ口ばかり。相手をけなしては
愛を確認する。という^^;バカげた夫婦ではあるのだが、可愛い。
ミュージシャンとその追っかけだった。という設定からして、
互いの向いている方向(価値観)が同じということが伝わるので
何を欲しているのかが分かるのも頷ける。
糖尿病治療を頑張った旦那へのご褒美が、あの時期に
あんな形で彼の前に現れるシーンにはさすがに涙がこぼれた。
言わずとも相手に伝わる以心伝心の呼吸に叶うものはない。
5年前に妻を亡くし、年頃の娘と二人暮らしの医師・井上順と
翻訳家・戸田恵子の間に芽生える恋もなかなか面白かった。
亡くした妻とは正反対の女性を好きになる会話のヘタな男と、
もう結婚など出来ないと開き直り仕事一筋の可愛くない女。
社会的に恵まれた地位の人ほど、案外孤独で寂しいものだ。
仕事が出来るから私はモテないなどと息巻く中年女が、
(その態度だからモテないんだと思いますけどねぇ)
彼の娘と対等に対峙してしまう精神年齢の低さにも笑えた。
おそらく彼には、そういう素直さが新鮮だったのかなと思う。
「50過ぎたらIQより愛橋」と言った中尾ミエの言葉を思い出す。
仕事一筋で家庭を顧みず、若い愛人までつくる夫・中村雅俊と
専業主婦として尽くしてきた原田美枝子が、ついに熟年離婚。
実際にも息子の問題で大変だったろう中村雅俊が^^;
仕事ができてもかなりのロクデナシ(珍しい)という役を好演、
定年を機に、身勝手な決断で人生が崩れる男を演じている。
対して、我慢に我慢を重ねてきた妻は、戸田恵子の家政婦と
なったのがきっかけで、有名作家からデートに誘われ有頂天。
どんどん綺麗になる元妻を尻目に、落ちぶれていく元夫は、
新婚旅行で訪れた先から30年ぶりに届いた妻のラブレターを
読んで愕然とし、とある決断をするが…。
この夫婦を見ていて悲しいと思ったのは、なんでこの奥さんが
初めから自分を愛していない夫と結婚したんだろうという点。
親の薦めで仕方なく…という世間的な問題もあるが、私はこの
奥さんのラブレターを聞いていて悲しくてたまらなかった。
「愛」は漠然と芽生えるもので「頑張って生み出す」ものではない。
彼女の頑張りが夫には当然と映り、ありがとうも愛しているとも
おそらくは言って貰えなかった毎日だったろう。それでも自分が
「好きだ」という気持ちで、人間は頑張れるものなんだと思った。
お腹を空かせた元夫のために鯵を焼き、鞄を持ち、上着を着せ、
「いってらっしゃいませ。」と見送る自分をバカみたい…と笑った
彼女を見て涙が出てきた。あぁこのヒトは、こんなにこの亭主が
好きで好きでたまらなかったのか、というのが伝わるからである。
この奥さんは、自分にこれでもかと尽くす親切な作家よりも、
尽くしても尽くし足りない武骨な愛想無しが好きだということだ。
これもまた、究極の愛。になるんだろうか^^;
昔話ではないけど、男にとっては金の草鞋に相当する妻だな。
(憎みきれないろくでなし~♪より、ミッシェ~ル♪か、やっぱ^^;)
特別な話では無いよね。
じんわり温かい映画です^^
年齢制限なく、幅広い世代で観ても素敵な映画です。
・・・が
深い共感を受けるのは
やっぱりある程度、高い年齢層でしょうね^^
熟年夫婦で観に行くのがベストかな(^o^)
熟年3組の男女のそれぞれの想いを描いたストーリー。
はじめのうちはテンポがのんびり。
淡々とした流れだったので
ちょっとダルい感じもなくはなかったんですけど
(ついでに原田美枝子さんの演技もど~かと・・・(笑))
ストーリーが進むにつれて
じわじわと温かい気持ちのなり、静かに泣けました。
特に魚屋の熟年夫婦に感動☆
ラストは、ちとやりすぎ感も否めませんが
とても素敵な映画です^^
5月21日MOVIX伊勢崎にて観賞
最後をのぞけば最高に感動
旦那さん、素敵な方ですね
映画「60歳のラブレター」(深川栄洋監督)から。
映画館は、いつになく「夫婦」らしき2人で溢れている。
ペアと呼ぶべきか、カップルと呼ぶべきか、
それとも、アベックと呼ぶべきか、と迷うくらいの2人が、
所狭しと集まったらしい、先週の週末。
私たち夫婦は、それを想定して火曜日の仕事帰りに。(笑)
(もちろん、夫婦50歳割引、5組くらいの男女しかいない)
内容は、どこにでもいそうな3組の夫婦愛、
一言で言えば、テレビの「2時間ドラマ」の延長って感じ。
映画と呼ぶには、ちょっとインパクトがなかったかな。
しかし、メモは溢れた。
中でも、綾戸智恵さん扮する妻・光江さんの手術前、
心配そうに妻に寄り添うイッセー尾形さん扮する夫・正彦さんをみて、
病院の看護師さんが、不安いっぱいの彼女に語りかけた台詞。
「松山さん、旦那さん、素敵な方ですね」が心に残った。
この台詞「奥さん、素敵な方を旦那さんに選びましたね」
と言い換えることができる。
2人を知らない他人から、こんな台詞を言われた時、
私の異性を見る目は間違ってなかった、と実感するに違いない。
こんな台詞を、一度は横に座っている妻に聞かせたいな、
そんなことを思いながら、メモ作業を続けた夫である。(笑)
熟年夫婦の在り様
夫婦という形をとって生きてきて、60歳くらいになるとこういう感じになるのかなという映画です。
個人個人にとっての近未来映画。(もちろん過ぎちゃった人もいると思いますが)
きっと誰にでもやってきちゃうんだから。
すごく良かったところ
①特に魚屋夫婦(綾戸、イッセー尾形)の泣かせるプレゼントの渡し方。
②「私たちくらいの世代が恋するなんて、奇跡みたいなもんだから…。」という戸田恵子のセリフ。 (激しく同意です)
良くなかったところ
・中村雅俊、原田美恵子夫婦のハッピーエンディングの不自然さ。
でもいい映画でした。
いわゆるフィクション/絵空事ではない、身近に体験しそうな親近感のある映画でした。
当事者じゃなくても、両親とかの人生と重ねても見られます。
泣ける!
ところどころ感動するのだけど
脚本が秀逸です
初老の夫婦の「いい話」といえば、ベタな展開を考えてしまいますが、
ともかくそこは、古沢良太脚本、ですから、
次のセリフが予想できない!
「えっ!そうきたか!」という感じです。
60歳男女の群像劇は、年齢を重ねた分「履歴」が重く、
まだそれぞれの生きてきた人生の対比がおもしろく、
なんで今までこういう映画がなかったのかな?とさえ思いました。
戦後生まれの平和な日本しか知らない彼らは
実際それほど若い世代と違ってはいないので
30~40代の人たちにも共感できるでしょうし、
団塊の世代のリアルな時代背景がちりばめられていて、
同年代の人はとくに楽しめるでしょう。
●東京オリンピックの頃に中学を卒業し、
集団就職列車で東京にやってきた「金の卵」といわれた世代
●高校生の時にビートルズ来日。
一番欲しいもの・・・「ギター」だった世代
●海外ドラマがテレビでみられるようになり、
ベン・ケーシーにあこがれて医者をめざした世代
●深夜ラジオ全盛で、DJの流暢な英語にあこがれ、
「海外留学」する少年少女が登場した世代。
●昭和50年ころのラベンダーブーム。
(幸福駅、なんてのもありました)
北海道、なかでも富良野にあこがれた世代。
若い世代の人たちはきっとスルーしてしまう、
ビートルズやベン・ケーシーに
きっと同年代の人は過剰に反応すること必至です。
ストーリーはネタバレになるので、控えますが、
それぞれの心情を掘り下げる、というよりは、
タイプの違う人間が交錯したときの
「化学変化を楽しむ」
作品といえるでしょう。
あなたは、どのカップルに共感するでしょうか?
三組の還暦に差し掛かろうとする男女の群像劇。
主軸になるのは、出世の為に家族の事を振り返らない夫と、そんな夫に従い
自分の感情を抑制して来た妻、だが、二人は夫の定年を期に離婚する。
二組目は、互いに口汚く罵るものの、糖尿病の夫の為に
ウォーキングを毎日している魚屋の夫婦。
夫には欲しいものがあった。それを知らぬ振りしている妻。
三組目は、妻に先立たれた医師と行き遅れたキャリアウーマンの二人。
互いに惹かれ合っているのに、もう一歩を踏み出せない。
そんな三組の60歳のカップル。
夫々に味があって面白味をだしているのですが、
やっばりイッセー尾形と綾戸智恵演じる魚屋の夫婦の
エピソードが私は好きでした。
夫の方の病気を心配していたら、実は奥さんの方が大変だった。
夫は愕然、自分の今までの気持ちを奥さんに買ってもらったギターを
奏でながら、ベットに眠る妻に必死に訴えかけます。
自分の感情を切々と訴える姿は悲哀を誘います。
それは長年連れ添った二人の歴史でもあるのです。
イッセー尾形というキャラのおかげかもしれませんが、味のあるシーンです。
イッセー尾形と綾戸智絵のエピソードが秀逸
人間、誰しも年老いていくわけだから、還暦間近の登場人物たちが主人公となる本作も、きっと胸に迫ると思う。そう思えるだけのクオリティがある映画だった。
ただ、3組の夫婦の中でも主役各となる中村雅俊と原田美枝子のエピソードが1番弱く、共感しがたいのがちょっと難点。でも、イッセー尾形と綾戸智絵のエピソードが秀逸なので、それだけでも見る価値はあると思う。
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