「Tonight, a comedian died in NY. ザック・スナイダー監督、執念の映画化」ウォッチメン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Tonight, a comedian died in NY. ザック・スナイダー監督、執念の映画化
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原作はアメコミ界のビックネーム、魔術師アラン・ムーアが1986年から87年にかけて発表したグラフィック・ノベルです。1986年といえばまだ冷戦中。当時よくこんな物語作ったなぁと思います。
これまで数多くの監督が映画化しようとして失敗してきた作品なのですが、それをザック・スナイダー監督が執念で映画化。やー、面白かったです。ザック・スナイダー監督がこの「ウォッチメン」を大好きなのが伝わってきますね。原作は長いので色々とはしょってありますが、原作をほぼ忠実に再現しています。超リスペクトしてるわ。難解な原作を上手くまとめた印象です。個人的にはアラン・ムーアの作品自体苦手なのですが、映画は分かりやすくなってて良かったですね。エログロはちょっとしたご愛嬌でしょう。
この物語はいうなれば、かの名作「ダークナイト」と同じオチなんですよね。最終的に偽りの上に平和を築くって所は(というかクリストファー・ノーラン監督がパクった?)。「バットマン」というネームバリューのあるキャラクターがいないので、どうしても「ダークナイト」より地味な印象になってしまうのは仕方のない所ですが、ロールシャッハという妥協しないキャラクターがいることで終わりがひと味違います。
作品は長いので観る場合は気合い入りますが、それでも何度観ても楽しめる作品です。万人向けではありませんが、王道アメコミ映画に飽きた方には是非お勧めです。
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