「アタマを使うアメコミ」ウォッチメン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
アタマを使うアメコミ
観た後で面白い記事を読んだ。
スーパーヒーローがいるのなら、大統領を脅して(爆)でも、
(言うことを聞かなかったらパワーで殺してしまえだと)
サッサと世界平和を実現してしまえばよいのに、
実際の彼らときたら、木から下りられない猫を助けている。
この矛盾。。
た、確かに。^^;
原作をまったく知らないうえに、何の知識も得ずに観たら、
え?な、なに??という具合にドンドン場面が過ぎてゆき…。
(彼らの活動風景はオープニングでササーっと流れてます)
冒頭でいきなり殺されてしまうコメディアン。なんで?(・・;)
…すごく置いてけぼりを食った気分の始まりから(長いぞ~)
監視者として活躍してきたヒーロー達のダークな部分が語られ、
「ロールシャッハ」という舌をかみそうなあだ名の顔のない男が
真相を探り始める…。のだけど、初代がいて、二代目がいて、
とにかく彼らの名前と顔を覚えるのに懸命だったから疲れたx
だけどその…。そんなことより、かなりグロい、これは。
「300」のザック・スナイダーが描く映像世界は素晴らしく、
いや、素晴らしすぎて気持ち悪さもこの上ないのだ。
いいよ~もうxいいってばxといいたくなるグロいシーンに
何度も目をつむった。「ダークナイト」もある意味怖かった。
が、アレとはだいぶ違う意味での怖さがある。
これはあり得ない架空の世界、1985年未だニクソン大統領が
権力を振るい、ソ連と緊張状態にあるアメリカが舞台。
数々の歴史的事件に彼らが関わってきた、っていう
ひょっとしたらそういうことが…的な気の持たせ方も上手い。
しかしその…。やはり男性的というか欲情感満載の映像美^^;
Dr.マンハッタンのフル○ン姿から、二代目シルク・スペクター
の濡れ場やヌードなど、出すわ出すわ!グロにはエロなワケね。
原作通りの忠実な表現にこだわったということで、すべてに
斬新で容赦ないところなんかも男性的。嫌いではありませんが。
J・E・ヘイリー(声がシブい)、P・ウィルソン(ダサくて気付かない)
の「リトルチルドレン」コンビがいい演技を魅せており、
B・クラダップ(素っ裸で大活躍)、C・グギーノ(老けても可愛い)
など、大好きな面々も登場。地味でもいい役者を揃えてるぞ~。
是非原作を読んでみたいところだが…映画で疲れてしまった(+o+)
つまらないというのではなく、何ともいえない倦怠感に襲われる、
あのラスト…。
(アメコミって奥が深いのね。単純なヒーローも多いけど^^;)