「生と死の境界を乗り越えていくプロセス」メッセージ そして、愛が残る k.moriさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死の境界を乗り越えていくプロセス
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普通人間は、他人の死を目の前にする時、それは自分とは無関係のごとく向き合い、恐れる。そして愛する者の死に直面した者は、残りの人生で深いトラウマを抱えながら生きてゆかねばならないこともある。
もし他人の死期を知ることができるようになったなら、人は死とどう向き合うべきか。それが本作のテーマであろう。
愛する者の死期を知った時、その悲しみを乗り越えるために必要なこととは何か?それを本作では、生と死の境界を自らが乗り越えてゆくこととした。主人公はある不可思議なサポーターの力を借りながら次第にそのミッションを克服してゆく。
主人公の妻役の、エバンジェリン・リリー(Evangeline Lilly)がラスト近くで見せる、死の予感に包まれたシーンでの、強い郷愁をそそる魅惑的な演技が後々まで心に焼きつき、観る者を深い感動へと誘い込んでゆく。
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