メッセージ そして、愛が残る
劇場公開日:2010年9月25日
解説
ギヨーム・ミュッソによるフランスのベストセラー小説を、「スパニッシュ・アパートメント」のロマン・デュリス主演で映画化。共演に「LOST」のエバンジェリン・リリー、ジョン・マルコビッチら。ニューヨーク在住の敏腕弁護士ネイサンは、幼い息子を亡くしたショックから立ち直れず、仕事に没頭する日々をおくっていた。そんな彼の前に人の死を予見できる医師のジョセフが現れ、ネイサンは自分に死期が迫っていることを悟る。ネイサンは別れた妻とのきずなを取り戻そうとニューメキシコに向かうが、そこには予想もしない真実が待っていた。
2008年製作/107分/PG12/ドイツ・フランス・カナダ合作
原題:Afterwards
配給:日活
スタッフ・キャスト
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2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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衝撃のオープニング。幼きネイサンとクレアは沼地で白鳥を追いかけていた。クレアが沼に落ち、助けを呼びに行こうとするネイサン。しかし彼は車にはねられ・・・
死後の世界を見たネイサン(デュリス)。NYで働く弁護士となっていたが、そこへ見知らぬ医師ジョセフ・ケイ(マルコヴィッチ)が訪ねてくる。はっきり目的を明かさないまま彼のもとを去るが、身内のことをずばりと言い当てるので気になってしょうがない。そして、父親を亡くした男が地下鉄のホームで拳銃自殺sる現場を見せられ、ケイが人の死期を言い当てる人物であることがわかった。それでも信じられないネイサンは知人女性の命が危ないと知らされ、彼女を助けようと久しぶりに会いに行くのだが、運命は変えられないことを嫌というほど知らされる。
ネイサンは幼い息子ポールを乳幼児突然死症候群で亡くし、それ以来妻クレアとの仲が疎遠となり別れてしまったのだ。自分が死ぬ前に大切な時を過ごそうと決心したネイサン。だが真実は別にあった・・・
白鳥は死ぬ前に歌を歌う。それは喜びからくるものだ・・・などと謎めいた話ばかりするケイ。人間ドッグにはいってもきわめて健康体だったこともわかったし、どうやって死ぬんだ?と、大切なことは何も話してくれないのだ。白い光が身体を包み、その人が死にゆく運命にある。そして、それを本人に伝え、大切な時を過ごさせようとするのがメッセンジャー。ただ、それとなく伝えようとしているがネイサンが死ぬということを一度も言ってない。やがて、ネイサンは妻クレアが白い光に包まれるのを目撃する。彼はメッセンジャーだったのだ。それは幼き頃に死の淵から戻ってきたとき受け継がれていた・・・そしてメッセンジャーの宿命は大切な人を亡くしてしまうことだと教えられる。幻想的な雰囲気と残酷さが共存する映画。なんとも虚しい。
☆☆☆
※ 鑑賞直後のメモから
冒頭のシーンが実にショッキング。思わず「あつ!」と声をかけ上げてしまった。
生き残った主人公に、謎の男ジョン・マルコビッチが近づいてくる。
興味深い内容だったのだが、絶えず「何故!どうして!」等の疑問点が頭をもたげて来る。
エンディングもどこか唐突に感じた。主題自体は面白いのですが…。
2010年10月17日 TOHOシネマズ/シャンテシネ3
2017年7月11日
Androidアプリから投稿
死というものが、身近に感じられた作品。
現実と非現実、やさしさと残酷さ、喜びと悲しみなど、いろんな要素がつまった映画でした。
自分なりにメッセージを受け止められたと思います。
2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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映画「メッセージ そして、愛が残る」(ジル・ブルドス監督)から。
うまく表現できないが、似たような作品が、ふっと思い浮かんだ。
映画「Sweet Rain 死神の精度」では、
「死に値する生き方をしたか、を判断するだけ」と言い切る「死神」、
映画「アジャストメント」では「決められた運命を逸脱しないよう
世の中を監視している『調整員』」などが登場する。
今回は「メッセンジャー」、死と向き合える時間を与える役目らしい。
死・生き方について、いろいろな役割があるものだなぁ、と感心した。
さて、今回の気になる一言は「死」についての説明である。
「水平線で船が消えるのを見たことある?
船の姿は、目に見えないけれど、存在しないわけじゃない。
『死』もそれに似ている。
水平線の船のように、見えないだけでちゃんと存在してる」
「死」は肉体としては確かになくなるけれど、
「精神」「心」は、思い出として、残された人の心に存在する。
そんなことを言いたかったのかもしれない。
妙に納得してしまった例え話であり、わかりやすかったなぁ。