ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙えのレビュー・感想・評価
全7件を表示
大泥棒はさすが大物
伝説の秘宝にたどり着くまでの過程は色んなものを駆使してすごいのだろうけれど、どうしてもインディージョーンズを思い出してしまい改めてスピルバーグの偉大さに気づかされる。
そう思うと物足りないし恋愛シーンも軽い感じで終盤は感動できそうな場面も迫るものがなかった。
モーガンフリーマンなので期待したがちょっと残念。
ガブリエルが「おれは警察官」と打ち明けたときにリプリーが「来る前から知っていた」というシーン、びっくりさせるつもりが逆にびっくりさせられてまるで子供のけんかのようだった。
とりあえず伝説の大泥棒、最期のお仕事、お疲れ様というところか。
バンデラスの色気は反則です。
芸術品専門の怪盗と、その怪盗にスカウトされた若者が、ロシアの秘宝「ザ・エッグ」を狙って活躍する物語。
モーガン・フリーマンとアントニオ・バンデラスが共演するサスペンスです。
軽快でリズミカルで、爽快感を感じる映画ですね。
個人的には、サスペンス等に恋愛が差し込まれるのは余り好きではないのですが、バンデラスなら許せるのが不思議です。
ただ、設定に無理があり過ぎて、高い評価は難しい作品です。粗を気にし始めたら負けの映画なので、気軽に楽しみたい映画ですね。
平凡な金庫破り
金庫破りものは多々あるけれど
普通は新しいアイディアに毎回ワクワクさせられる。
しかしこの作品は平凡すぎて面白みにかける
エッグというマクガフィンを手に入れるのを目的とするが
その辺の掘り下げもいまいち
馬鹿な若者と熟練の泥棒の凸凹コンビというよくあるコンビもの
かとおもいきやその掛け合いも足りてない
ピンチやトラブルもない
何回も見たオーシャンズ11でも見た方がマシ
惜しい!日本人に作らせた方が良かったかもね
映画評価:40点
まずタイトルでいった日本人に作らせた方が良かったという部分について説明しますね。
まず、この作品はミッションインポッシブルの様な怪盗もの。
ただし単純にターゲットを盗むという話しではない、最初からクライマックスにかけて騙しやサプライズが含まれている。
そういう複雑化した繊細な作品のはずなのだ、しかし洋画というだけあって作りが大雑把でアクション色が強い。
だから、結局こんだけ構成を作り込んでいても全部似たような作品になってしまう。
だから日本人に作らせた方が良かったと思ったんだ。
洋画なら、サプライズなしで本格的なアクションに切り替える、そしてミッションが達成させれば格好良い作品になれたと思う。
そもそも最初の出会いを見直しても騙しの伏線ないし、調べたのに騙されるとか有名怪盗さんが聞いて呆れました。
【2015.5.31鑑賞】
タイトルがイケてない。
騙し騙され。
そして宝石(宝物)を巡る攻防。
怪盗系映画の醍醐味です。
しかし、この作品は警察側があまりにお粗末なので緊張感が若干(?)落ちます。
また、ロシア側にひりひりした緊張感が無いのも残念です。
マフィアがチンピラにしか見えないのは個人的には大きなマイナス。
マフィアは、びしっとクールでなくちゃ。
「イースタン・プロミス」なんかは全編剃刀のようで観てて非常にクール。
話がそれました。
せっかくの高級食材(バンデラスとフリーマン)。
おしゃれを気取る必要は無く、二人の良さを前面に押し出せば緊張感のある映画が作れたと思うのにイマイチ緊迫しないまま終わってしまう。
タイトルも緊迫感がありませんね。
「ザ・エッグ」じゃ、料理映画かと思っちまいますよ・・・
怪盗映画を期待したら、なんと『ライアーゲーム』のような複雑な騙しあいの作品でした。
『オーシャン12』のよう怪盗映画を期待したら、なんと『ライアーゲーム』のような複雑な騙しあいの作品でした。
1回見ただけでは理解不能なほど、登場人物のそれぞれが訳ありで、嘘をついているのです。余りに裏の裏がありすぎて最後は、訳が分からなくなりました。
なん言っても極めつけは、お宝のイースター・エッグすら、訳ありだったのです。緊迫した金庫破りシーンの果てが、飛んだ茶番になろうとは、ガクリときましたよ。
余りに、裏の裏をこだわると、無理な設定や都合のいい解釈とも思えるシーンになりがちです。特に黒幕として暗躍するロシアン・マフィアのボスとリプリーとの関係はあり得ないでしょ!と言いたいですね。
加えて、大泥棒リプリーは何のために、イースターエッグを盗もうとしたのか、最後には分からなくなりました。ガブリエルの正体を早くから見抜き、彼を弄び、泥棒引退記念ための「ゲーム」を楽しんでいるかのような真相だったのです。
ということで、本格アクションにこだわらない人なら、そこそこ楽しめる作品でしょう。
騙しあいは置いておき、肝心の金庫破りシーンは迫力満点。そこに行き着く周到な準備も納得させるものがありました。その他ガンアクションも充実していて、エンタティメント作品としては、見所沢山用意したサービス精神旺盛な作品です。
なかでも、ラテン系のイケメン泥棒ガブリエルとセクシーな女弁護士アレクサンドラのベッドシーンは、色気たっぷりの描写。
金庫破りシーンの後が、ネタバレに急ぎ駆け足となるなかで、ストーリーがガブリエルとアレクサンドラのラブストーリーに傾斜していくのが、ちょっと安直な幕引きだなぁと思えました。アレクサンドラの気持ちが、嘘かホントかどっちでもいいではありませんか。
それにしても本作でのニューヨーク市警の刑事たちは揃いも揃って、アホなんですね。イースターエッグを展示している展示場の目の前に、リプリーが現れているのにもかかわらず逮捕できないのです。但し捕まえても、相棒の辣腕弁護士によってすぐに釈放になってしまうので、しっかり裏を取らないと逮捕の意味がないという事情もありました。
リプリーの大胆さと彼を追いかける刑事の様は、まるで『怪盗ルパン三世』のルパンと銭形刑事にそっくりです。ついでに富士子に似たセクシーなアレクサンドラもいて、ホント役者が揃っておりました。
ということで本作は、何処かシリアスなのか、ギャグなのか掴めないところのある作品です。
まぁ、それでもモーガン・フリーマンの貫禄充分。百戦錬磨のベテラン泥棒がドンピシャ填っています。リプリーとは親子ほど年の離れたガブリエルでしたが、クールなリプリーとは対照的に情熱的なガブリエルとのコンビは、相棒として息がぴったり。
ガブリエルにも隠された秘密を持っているところから、難しい役柄ですが、アントニオ・バンデラスは巧みにネタバレ前とネタバレ後の表情の違いを演じ分けていました。でもやっぱり、そんなガブリエルの秘密を知っていて、知らぬフリをしていたリプリーのポーカーフェイスに、してやられましたね。終始一貫、リプリーは涼しい顔をしていましたから。さすがフリーマンです。
全7件を表示