「観る者を引き込む」ハート・ロッカー bluekittenさんの映画レビュー(感想・評価)
観る者を引き込む
3Dのアバターと並んで何かと話題の映画、ハートロッカー。
「ハート」はHeart(心、心臓)じゃ無くてHurt(怪我、傷)。
アカデミー賞、私はハート・ロッカーの方を選ぶ。
社会的な問題を取り上げているから深く考えさせられる内容なのだが、鑑賞中は力が入りすぎて何度も身を乗り出してしまった。
イラクにおける爆弾処理班の日常とはこれほどまでに狂気と隣り合わせなのか。命を守りながら活動する事は第一の条件だろうに。
主人公は殆ど取り付かれていると言っても良い、次々と危険な現場に積極的に身を投じて行く。
このような現場では、ミッションを終えてから休暇に入り帰国したいと切望して活動するだろうに。
しかし、戦争と狂気の中にあっては、それに魅入られてしまう心理も存在するんだろうと妙に納得してしまう。
終了後、日本はこの映画の世界とはなんてかけ離れているんだろう、と呆然としてしまった。平和で安穏としていて、オリンピックのメダルでハラハラしている人々のなんとのん気な事か。
失業中の自分の悩みなんては大した事ないのかもしれないな。
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