パンドラムのレビュー・感想・評価
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パンドラム症とは何だったのか?
予告編から閉所恐怖症による人間が発狂し乗員を陥れていくサスペンス系と期待するも、エイリアンばりのモンスターとの追いかけっこが大半を占めます。
パンドラム症の全貌や恐さも結局よくわからず。
もっとこっちをメインに据えて作ってほしかった。
モンスターより人間の狂気の方が恐いから。
ちょい役
画面が暗く急に骸骨が出てきたりして怖かった
ノーマンは本当にちょい役だった
しかし、そのあとも見入ってしまうくらい面白かった
だんだん謎が解けていくような感じがしてスッキリした
もうあまりストーリーを覚えていないからまた観たい
ハッピーエンドでよかった
怖いけど好き(^-^)
「惑星タニス」とかSF映画で出てくる架空の星の名前って何かいいですよね、「~星」より「惑星~」って言い方が好きです! 僕が生存者の1人だったら瞬殺されてるな・・・勝てる気がしない(笑) もう到着していたというオチは面白かったです! 綺麗な惑星でしたね! デニス・クエイドとアンチュ・トラウェ大好き(^-^)
記憶障害
地球の人口も250億を超えていた時代。水と食料不足は深刻化し、食料争奪戦が起こっていたという。
冷凍睡眠から目覚めたときには軽度の記憶障害を起こしている。バウアーとペイトンは5番目の任務だったが、計8年間眠っていたことになるのだ。しかし、4番手のクルーが見当たらない。バウアーは記憶を取り戻しつつ船内を探索するのだが・・・
バウアーが6番手のクルーの死体を発見したとき、突如人間の背格好をしたモンスターに襲われる。そこへ戦闘態勢となった女ナディア(アンチュ・トラウェ)が助けに入る。さらに国籍、言語不明の農業担当クルーの男(カン・リー)も仲間となり、原子炉再起動のため船内を進む。やがて船内コックであるという男も登場するが、その男は目覚めてから長く、船内で起こった出来事に詳しかった・・・
パンドラムという病気は宇宙空間での精神分裂症のような病気なのか?バウアーがいた部屋にはギャロ(ジガンデイ)という男が現れ、彼とともにパンドラムについて話し合う。この船の最初のフライトクルーの一人が地球滅亡の報せを受けたため狂ったようだ。そんなとき、原子炉に対する過電流が流れ、寿命が長くないと判明する。モンスターも常に襲ってくるし、逃げ場のない彼らにとって、唯一の望みは再稼働しかないのだ。
アクションなどはありきたりのSFエイリアンものといった感じなのだが、コールドスリープの設定などが面白い作品と言える。地球を飛び立って8年しか経ってないと思っていたが、5番手の後に起きるはずの6番手の死体が見つかったりする。モンスターに関してはパンドラムを発症したマッドサイエンティストが家畜・人体実験によって繁殖したものだろうか、とにかく気味の悪い存在・・・製作スタッフにポール・W・S・アンダーソンの名前があるから納得だ(笑)。
実は900年以上の時が経っていて、ペイトンとギャロが同一人物!というより、ギャロがペイトンに成りすましていたわけだ。そしていよいよ船を動かそうとしたとき、海の底だったことがわかり、実は惑星タニスに不時着してたんだよ~ってオチ。もしかしてバウアーとナディアがアダムとイブになるのじゃないかと不安だったが、生きていた乗客(まだ冷凍睡眠したまま?)が千人以上いたのでホッとした。
(ほぼ備忘録)
自宅にて鑑賞。米と独の合作で、三部作を予定していたが興行的に揮わな...
自宅にて鑑賞。米と独の合作で、三部作を予定していたが興行的に揮わなかった為、続きが出来無いらしい。大好きな『イベント・ホライゾン('97)』を作ったP.W.S.アンダーソンの名が共同製作にある(この人はこのテのシチュエーションが好みなのかも)。ホラーと云うよりはダーク・ファンタジィに近いテイスト。かなり早い段階で“ハンター”と呼ばれるクリチャーの正体や大まかなストーリーが読めてしまった。説明的なカットが下手な上、決定的に何かが足らない印象だが、そこそこの創り込みだったのでまずまずの及第点。60/100点。
・“ナディア”のA.トラウェ、強い意志を感じさせる瞳が魅力的。“マン”のC.リーもアグレッシブで、この二人のアクションシーンは良かった。ラスト近くに登場する“子ハンター”は、C.アルヴァルト監督の実娘A.L.ムハンマド。また“バウアー”を演じるB.フォスターの弟ジョンが、登場して直ぐヤラレるロシア人のチョイ役で出ている。オープニングやエンディングのタイトルバックは凝りに凝っているが、逆に作品の画面をどの様に構成していたか、垣間覘く事が出来る。
・鑑賞日:2011年11月21日(月)
立ち上がりはどんな映画になるのかとハラハラして観ていた。 探索と指...
立ち上がりはどんな映画になるのかとハラハラして観ていた。
探索と指示で絡みながら原因の追究をしていくわけだけど、クリーチャーが出てきた。
そのクリーチャーも元は人で、環境に適応できるよう何か射たれていたことで狩をするようになってきたって話。
そのクリーチャーに追われながら原子炉を目指す。
その途中で幾人かの生存者に出会うわけだが、生き残るために協力していく。
たいした話じゃなかったと思うが、なんだか観てしまった。
マニア必見
ポール・W・S・アンダーソン監督作品ではないが、彼の存在を大いに感じる非常にマニア向けのSFホラーだった。
代表作、「バイオハザード」シリーズが回を重ねる毎に大衆向け作品になったのでたまにこういうマニア心をくすぐる作品を製作してくれると個人的には嬉しい限りである。
人口増加に伴う慢性的な食糧難が発生した地球を捨て、別の惑星に移住をする過程での宇宙船内での物語が進んでいく。何の説明も無い序盤から「パンドラム症」という病の話が登場するのだが、これは精神的な病であり、凶行に走る可能性もある危険な病である。その病こそ、本作に密接に関わってくる厄介な代物という訳だ。
そして、その船には人ならざる物がいて・・・というB級路線まっしぐらの本作、非常に不気味でスリリングな展開が用意されている傑作SFスリラーだった。B級といってもチープさは感じず、不気味な船内とそこから襲い来るクリーチャーの造形は素晴らしい完成度だ。目には見えない心の病気という事で、誰が正気で誰が異常なのか分からないという極限の状況の中で繰り広げられるサバイバルは圧巻である。中盤くらいまで来ないと全体像が今ひとつ見えてこない点はマイナスかも知れないが、パンドラム症をうまく生かした展開は見応えがある。映画マニアにはぜひオススメしたい作品であった。
ゾンビ映画に近い
殆ど予備知識なく鑑賞。謎解きっぽい内容なのかなと思っていたら、えっ何ゾンビみたいな奴がいきなり現れたんだけど。それも結構スリル感がある。
ゾンビっぽい奴からの逃避部分と、デッキでの謎解きっぽい部分が、途中それぞれ走り出した感が否めず、この二つがもう少し上手く融合出来ていたら、かなりの秀作になっていただろう。でも予想を上回る出来だった。
ところであのゾンビってどうやって発生したの?元人間が投与された薬品の副作用であんな風になったんだとは思うけど。
現代SFの代表作
強化人間からひたすら逃げ回る人間
宇宙船の中で生き残り、そして………
イヤァ、SF映画の中ではこれが頂点ですね。
集大成って気がします。
マッドマックス、ゼログラビティ、宇宙戦争、全ての要素が組み合わさった名作
SFホラーが好きな方に持ってこい
監督は聞いたことない人です。クリスティアン・アルヴァルトさんとのこと。
ただ、製作に「バイオハザード」シリーズを手掛けたポール・W・S・アンダーソンがいます。
本作は彼の「バイオハザード」以前の作品である、
1997年製作の「イベント・ホライゾン」と似た雰囲気です。「イベント・ホライゾン」のように、サスペンス、スプラッタ、SFを上手く混ぜています。
不衛生で暗い宇宙船の中で繰り広げられるアクションは見ごたえがあり、クリーチャーもなかなかです。
プレデター+「アイ・アム・レジェンド」のゾンビ+
「ヘルレイザー」のピンヘッドのような造形は必見です。結構怖くて楽しめます。
宇宙ものSFの佳作
SF映画作品として十分なクオリティで、最初から最後まで楽しめた。
冒頭はスターウォーズを思わせる宇宙船の登場、歴史の概要があり、主人公はマトリックスを思わせるコールドスリープからの覚醒、エイリアン?と思いきやミュータント登場でアイアムレジェンドを彷彿とさせられ撃退にはアイアンマンのエネルギー弾(あるいはマイノリティリポートの鎮圧用ショットガン)のようなもので戦う。後半はタイムマシンのシーンを彷彿させられるシーンがある。
SF作品のオマージュが多数散りばめられている。元ネタを考えながら見るのも面白いかもしれない。
パンドラムというタイトルからもなんか嫌な予感がほとばしっていて、人間の精神が云々とか希望がどうとか言い始めたらどうしようかと思ったが意外と精神描写に割かれる時間が少なく、あっさりめである。
巨大な宇宙船内をミュータントと闘いながら目標へと突き進むという内容は単調かつ地味であるが、スリラーとしての緊張感を保ちつつ謎が徐々にとけていくのは面白かった。すべて会話であり説明的なセリフが少ないのも好感を覚えた。
突っ込んだらきりがないが、巨大船内と長距離航行というシチュエーションが好きな同好の士はぜひ
B級SFの拾い物的一品。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
ミステリ、ホラー、アクションと欲張りつつ、意外とちゃんとSFしている一品。
パンドラムと呼ばれる宇宙飛行士特有の症状を巡る謎と、宇宙船内でおぞましい進化を遂げた生物からの生存がテンポよく描かれ、オチもなかなかに壮大。
『イベント・ホライゾン』系B級SFの拾い物。
死に至る病とは
とある宇宙船内で冷凍睡眠から目覚めた男2人。
しかし船は原因不明の機能不全を起こしており、更には不気味な生物が船内を徘徊していた。冷凍睡眠の副作用によって記憶が曖昧な中、彼らは睡眠の間に宇宙船内で何が起こったのかを探り始める……。
まずこの『パンドラム』というタイトルからして謎めいている。
どうやら造語らしく、辞書で引いても出てこない。
某傑作ホラーゲームに“ペンヂュラム(振り子)”という、それはそれは素敵なデザインの怪物が登場するのだが、まあそいつは関係無さそうですねッ。
パンドラの箱といえばギリシャ神話に登場するありとあらゆる災厄が封じ込められた箱で、それを開けたせいでこの世は今みたいなシンドイ世界に成り下がったんだそうな。で、慌ててその蓋を閉めた際、唯一箱の中に残ったのが“希望”。
まあ何が残ったかについては諸説あるらしく、それ以上突っ込むのは面倒なんでやめるが、要はこう言いたいらしい。
「この生き苦しい世界でも、未来に希望を抱いているから我々は生き続けていられる(あるいは生き続けねばならない)」
では逆に、希望すら消え失せた人間は一体どうなってしまうのか?
劇中でいう“パンドラム”とは、長期の冷凍睡眠から目覚めた人間が何らかの理由で深い絶望感に苛まれ、周囲に危害を及ぼし兼ねない情緒不安定な状態に陥る事を指す。
睡眠から目覚めた誰が“パンドラム”に陥ったのか。
その人物は一体何に絶望を抱いたのか。
これが本作のサスペンスの肝であり、この点において物語はなかなかの緊迫感をみせる。特に終盤の畳み掛けるようなどんでん返しは上々の出来映え。
しかし、過去のSFホラーと大差無い宇宙船内の美術、どうにも『ディセント』を連想させるクリーチャーデザインなど、全体を通して新味の薄い点が残念。
また、クリーチャーとの戦闘とその正体の解明にもかなりの比重を置いている為、サスペンスがやりたいのかホラーアクションがやりたいのかどっちつかずになった上、物語のテンポも悪くなってしまった印象。本作の製作者の監督作『イベントホライゾン』も過去のSFホラーのゴッタ煮だったが、こちらはその辺りのバランスが抜群だったと思う。
何より、この映画で重要な要素となる孤独感や閉塞感といった部分が、物語が進むに連れてどんどん薄れていくように感じられたのが痛い。
志は高い映画だが、今一歩か。だが決して悪くない出来。
<2010/9/20鑑賞>
宇宙の果ての生存競争
拙ブログより抜粋で。
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『WALL・E/ウォーリー』(2008年、監督:アンドリュー・スタントン)に出ていた巨大宇宙船の中で繰り広げられる『エイリアン』(1979年、監督:リドリー・スコット)といった趣の本作。最近の作品で言えば、宇宙船とお城と、舞台こそ違うが『いばらの王-King of Thorn-』(2010年、監督:片山一良)がかなり近い。
『いばらの王』でお城の中のコールドスリープカプセルはノアの方舟に例えられたが、こちら『パンドラム』の巨大宇宙船は文字通りの空飛ぶノアの方舟。
『いばらの王』同様、『パンドラム』でも冷凍睡眠から目覚めた船員たちに謎のモンスターが大挙して襲いかかるのだが、一応そのクリーチャーにも現実的な説明がなされ、最終的に映画のキャッチコピーとなっている「生存とは、罪なのか?」という問いが観客に投げ掛けられる。
そういう点では、『2001年宇宙の旅』(1968年、監督:スタンリー・キューブリック)も思い出させる。筆者は、『2001年宇宙の旅』でのコンピューターHAL9000の反乱は、人類とコンピューターとの“生存競争”と解釈しているのだが、『パンドラム』で殺戮を繰り返すモンスターの姿はまさに存亡を掛けた人間との生存競争。
そのことは対人間同士にも当てはまる。そこでは善悪のルールは通用せず、生き残った者こそが世界のルールとなり、未来を得ることができる。
かように、この映画が描かんとするテーマは、問題提起型のSFとして非常に興味深い内容なのだが、いかんせんその志で『エイリアン』的なモンスター・ホラーに比重を置いたのは失敗のように思う。
なにはともあれ基本的に「原子炉に向かう」ただそれだけの一本調子なストーリーにしては、展開上の工夫が足りない。
『エイリアン』を模したと思われる、“敵の姿がよくわからない”恐怖演出も、ただ見辛いだけであまり効果を上げていない。
そもそもモンスターの正体から考えるに、見せないよりもはっきり見せて、なぜそんな姿なのかというミステリー仕立てに振った方がよかったんじゃないかと思うのだが。
また時折登場する“別の生存者”についても、ほとんど説明要員としてしか機能していないのも気になった。ある人物に関してはオチがついて、そこは面白かったんだけどね。
一方ですべてを説明せずに、肝心の所は観客の想像にゆだねた演出はなかなかうまい。こういう余白は知的好奇心を刺激して、本格的なSF映画を観た気にさせてくれる。
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全文は『未完の映画評』にて。
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