「キワモノ3D、ここに極まる」ピラニア3D 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)
キワモノ3D、ここに極まる
『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ミラーズ』等、
血みどろ映画は俺に任せろな勢いのアレクサンドル・アジャ監督最新作。
ジェームズ・キャメロンは本作について
「こんな低俗3D映画が3Dをダメにするんだ!」と怒ったとか何とか。
けどキャメロン監督のデビュー作『殺人魚フライングキラー』って、
この映画のオリジナルである『ピラニア』の続編ですよね……。
しかも興業的にも大コケしたと聞いてるんですが……。
ひょっとして……何かトラウマに触れた……?
い、いかんいかん、
氏について余計な詮索をすると未来からターミネーターもしくは
上半身だけのランス・ヘンクリセンを送り込まれ兼ねない。
この辺で本編の話に移ろう。
つっても……ある意味キャメロンの言い分は正しい。
他のレビュアーさんも書いてる通り、この映画、ストーリーはあって無いようなもんで、
殆どエロさとグロさだけで構成された、まさに絵に描いたような低俗映画(笑)。
リチャード・ドレイファスを“被害者A”扱いする無駄に贅沢な配役、
3Dだからと無駄にカメラ方向に突き出されるボートのファンやら何やら、
物語上まるで必要性の無いエロシーンの数々……
無駄無駄無駄ァ!
もう某吸血鬼並みの怒涛の無駄無駄ラッシュ!
だがその無駄っぷりがね、アホっぷりがね、
無性にバカバカしくてね、笑える訳です。
ワイヤーでポロリのシーンとか、
裸の姉ちゃん2人が泳ぐ3Dシーンとかだけ明らかに長い(爆)。
だが肝心のピラニアが絡むシーンでは、残酷表現が得意なアジャ監督の本領発揮。
ラストの惨状は地獄絵図……。
血が出るのは勿論、色々な部分が取れたりもげたりするので……
そういうのが苦手な人にはとてもとてもオススメできない。
ところで個人的に嬉しかったのは
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドックこと
クリストファー・ロイドの出演!
歳取ったねえ……昔からおじいちゃんだった気もするけど。だが、
「信じられん!!
これは!!
200万年前の!!
ピラニアじゃ!!」
みたいな、いちいち感嘆符が付きそうなハイテンションぶりで相変わらず最高(笑)。
あとジェリー・オコネル。
間違ってもあんな辞世の句は残したくないっす……。
飛び出すピラニア!
飛び出すオッパイ!
飛び出す○○○!(自主規制、ホント勘弁してください)
キワモノ3D、ここに極めり!てか!
<2011/9/14鑑賞>