「かつてはゲーマーでしたが・・・」GAMER ゲーマー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
かつてはゲーマーでしたが・・・
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仮想世界での殺人ゲームを楽しむ現実社会の人間。そうした人間の本質を暴いていくとか、過剰なまでのネット世界を批判するとか、そんな社会派の内容は全くない。たしかにゲームの開発者キャッスルの異常人格が悪として描かれているものの、それを許可した政府や警察に関してはお咎めなしだ。
ネットの仮想世界ソサエティはかなりポップでエロでグロ。さらに一方で殺し合いが続くスレイヤー。現実社会は現代とさほど変わらず、ただサイモンのコンピュータ室にしろ、デブのオタクプレーヤーにしろ、かなり進んだコンピュータ環境。刑務所に入りたがる人間が多く、社会経済は混乱してるかと思えるのに安定している。一体この映画で何を言いたいのだ?!
ストーリーもつまらなく、0.01秒を争う死の世界なだけに通信で戦えば致命的・・・てなことが30試合目にやっと登場。サイモンは脇役だったのか。有名俳優を使ってる割に、みな脇役だったりする勿体ない映画だ。アリソン・ローマン、ジョン・レグイザモ、ゾーイ・ベル・・・
とにかく、不快感しか残らない。印象に残ったのは、サイモンにテレビ電話でケーブルを売ってくれと頼む可愛い姉妹がおっぱいを見せるシーンだったりする。こんなエロは好きなのだ。しかし、殺人ゲームという不快感を最後にキャッスルの悪事を暴くことで爽快感に変える工夫が見られない。結局、復讐のため殺しちゃうんだからな・・・その復讐というのが、ハメられて殺人犯にされたことなのに、その恨みが全く伝わってこない。どこを褒めたらいいのやら・・・
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