パブリック・エネミーズのレビュー・感想・評価
全79件中、41~60件目を表示
男気。
まず実話に基づいているということで圧倒されます。ほんとうにスリリングです。
銃撃シーンの迫力もよく、ただ音も大きいし流血も多いので苦手な方はご注意。
愛を前面に出した広告が多いですがそこまでシーンとしては多くないと思います。
ただ多少ストーリーに納得しかねる点がありました。後述しますが、それが多少後を引いてしまいました
役者陣。ジョンの"男気"が随所にあふれている本作ですが、ジョニーがすばらしい演技をしています。数々の名台詞にこころときめかされるでしょう
クリスチャンもいい味を出しています。刑事が似合う。
確かに愛の映画なんですこれは。その思いの強さは凄く表現されています。
ただ・・・やっぱ出会いが安易過ぎるって言う感をぬぐえませんでした。あの出会いの上で強い愛を見せられても
それを除いて考えれば素敵な愛です。特に、ビリーが逮捕されてしまったときにデリンジャーが見せた涙。あれは胸を突きました。カウンターを飛び越えるシーンとそれが一番心に残っています
後はビリーの拷問シーンのマリオンの演技がよかった。ビリーの芯の強さを感じました。
多少登場人物が分かりにくかったですがまあしょうがないかなと思います。
ちなみに、メルビンは自殺の理由は長官に嫉妬され左遷された結果らしいです。
またジョニーの歌声が聴けたのも嬉しかったです。彼のうたい方はセクシーで好きです
デリンジャーは確かにあこがれられるような人だったと思います。マイケル監督は"男気"をまたうまく表現してくれました。
最後の映画を見て彼が何を感じたのか。
その上で、最後に思ったのがビリーのことで、そしてあの言葉が最後に出てきた。
なんかそれが凄く哀しくて美しかったです。凄く感慨を抱いて映画館を後にしました。
表情七変化!ジョニー・デップはやっぱり凄い!
最初、ジョニー・デップがギャング…?というイメージがどうも湧かず、「ミスキャスト」じゃないの?と思っていたのが、どうしてどうして、彼の表情、アクションに釘付けでした。銀行のカウンターをひらりと飛び越える彼の身のこなしはもちろんのこと、全てのシーンの表情に理由があって…さすが役者魂の燃えている男!とーってもカッコよかったです。
なんだ、おもしろいじゃん
2009年アメリカ映画。141分。今年3本目の作品。「社会の敵ナンバーワン」と称された実在の銀行強盗犯ジョン・デリンジャーを題材にした作品で、監督は名匠マイケル・マンでございます。 内容は、禁酒法時代のシカゴを舞台に31才で人生が終わったデリンジャーの晩年の活躍劇。銀行強盗犯として「社会の敵」と呼ばれながら、大衆のヒーローになっていたデリンジャーと、一人の女の出会い。そして最後を向かえるまでの過程が描かれています。 本編が始まって1時間くらいはストーリーを展開が追っかけているようで、いまいち感がありました。しかし、マン監督お得意の芸術的な銃撃戦がでてきてから、作品を支配する空気が一変します。ようやくストーリーに命が吹き込まれ、そこからは展開がストーリーをぐいぐい引っぱっているのです。 そこからエンディングまでのジョニー・デップの演技は、第六感を刺激するかのような神がかった演技。というか、ジョニーのあの魅惑の目の表情はかなり危険(「ラスト、コーション」のトニー・レオンなみ)。あんな目で見つめられて落ちない女はいないのじゃないかと思うくらい。 スマステの「月一吾郎」で稲垣吾郎が、ジョニー・デップのかっこよさばかりをほめていたのを見て「なに、女子高生みたいなこと言ってるんだよ」と思いましたが、そう言うしかないくらい本当にかっこよかったです。 世間的には評価が乏しかった本作ですが、蓋をあけてみれば、個人的に禁酒法時代のマフィア映画が大好きなのと、マン監督ファンだったということもあり、満足感一杯で劇場を後にできた作品でした。 ただ、本作は過去のマン監督作品で予習してから観た方がいいかも、とは思いました(でないと、あの銃撃戦を楽しめないと思う)。 一度でいいから、本作のジョニー・デップみたいにとことんキザなことをやってみたいと思いました。
難しいかも?
この映画は、ジョン・デリンジャーという実在した男性を元にした映画です。
1930年代 大恐慌の最中に、華麗な手口で数多くの銀行強盗を素早く完遂(汚い金にしか着手しない&仲間を絶対に見捨てない)した事から、デリンジャーは民衆から義賊の用に慕われ、警察(各州の管轄に囚われない警察機関の名称をFBIと一新したのはこの一連の事件がきっかけ) からは、パブリック・エネミーズ・No.1と呼ばれるようになる。
この話に、実在しないヒロインを加えて恋愛素描を加えたのが、他のデリンジャー作品とは異なる点です。
作中に、バイバイブラックバードというジャズでは結構有名な曲が出てくるのですが、この歌詞を見るとデリンジャーの仲間・恋人に対する想いが伝わってくるような気がします。
【歌詞】───
心配と悲しみを全て詰め込んで さぁ行こう 静かに歌いながら バイバイブラックバード
僕を待つ誰かの元へ 優しい人所へ
バイバイブラックバード
ここには僕を愛してくれる人も理解してくれる人もいない
─────(略)
この詩がエンディングで流れると思いきや、流れない…。
そこが残念なところ(笑)
"時代背景"、"デリンジャーの生涯"、"バイバイブラックバードの歌詞"を頭に入れてから見ると面白いんでしょうね!!
では、良いご鑑賞を。
渋い‼
とにかくジョニーデップがかっこいい。彼女に一途なとこも男って感じでいいね。 話しも淡々と進んでいきオレ好み。 屁理屈こねてるモヤシどもはこれを見てたじろげ! ドン・フライ先生もかっこよかった… いい作品に出逢えました。
「俺は、殺されない。俺は愛する女と年老いて死ぬ。」...かっこいい!
世界大恐慌1929年から4年後のアメリカを舞台に極めて真実に基づく物語....庶民の心を虜にした伝説の犯罪者、ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)と彼が生涯たった一人愛したビリー(マリオン・コティヤール)とのスリリングな逃亡劇を描く。 利益を独り占めする銀行を襲撃し、強者から金を奪っても弱者からは一銭も奪わないといった独自の美学を貫く。 仲間は絶対に許さない。裏切り者は断じて許さない。絶対に嘘をつかない。 連邦捜査局(FBI)Gメンは、Public Enemy = 社会の敵 として指名手配し執拗に追いかける。彼やその仲間達はしょっちゅう捕まって収監されるも、脱獄を繰り返す.....その結末は.....。 とにかく、ジョニー・デップ演じるジョン・デリンジャーの生き方がかっこよかった....。 びっくりなのは、アメリカでは1933年にすでに先日話題になった事業仕分けをやっていることですね!.....捜査費用の増額要求を政治家が公の場でしっかり仕分けしてました....。 西部警察をも上回る銃撃戦と愛した彼女にかけるセリフが見所です! 「俺は、殺されない。俺は愛する女と年老いて死ぬ。」
男の世界なんだけど…
この人って本当に銀行強盗に美学を持ってたのでしょう。 でも…彼が「今が良ければ後の事など考えない」と言っていたのに ビリーを愛し彼女を選んでしまったために破滅の道へ… 農場の女性には連れて行けないって言ってたものねぇ。 懐中時計の写真の女性は、彼の母親でしょうか? ビリーとよく似てますよね。 男性って母親似の女性に惹かれるものなのでしょうか? まぁ…だとしたらビリーをアレだけ愛してたのが分かる気がします。 バイバイブラックバード…この言葉も真意は分からないけど… 本当に最後の言葉だったらカッコ良すぎです。 悩みや悲しみはみんな置き去り 歌を口ずさみながら出発しましょう さよなら、不幸の鳥さん バイバイ・ブラックバード。。。 本当にカッコ良過ぎですよ。ステキなラブストーリーでした。
カッコイイや、ジョニー・デップ
いや~、カッコイイね、ジョニー・デップ。 これまでは特に意識しなかったけど、カッコイイや、彼w 演技も良かったと思うよ。 ジョニー・デップというか、役のジョン・デリンジャーとして観ることができたからね。 個性的な役者ってどうしても役よりも先にそのキャラが立っちゃったりするでしょ? でも、この映画の中では普通にジョン・デリンジャーだったよ。 まぁ、映画の中でのジョンも普通に「ジョニー」と呼ばれてたから、彼としてはやりやすかった面もあったんじゃないかな?w ただ、ちょっとカッコよすぎかな? 「ジョニーに尽きる」映画になっている面は否めないかもね~。
ダラダラ感の方が先に立つ
自ブログより抜粋で。 -- 男臭いギャング映画は嫌いじゃないんだが、どうもこの映画のデリンジャーは色男過ぎて、まるで話としての魅力が感じられなかった。 いや、ジョニー・デップの演じるデリンジャーはとっても格好いいの。相手役のビリーもお美しい。 ただ、美男美女のとんとん拍子のラブストーリーは正直退屈で。 クリスチャン・ベイル演じるデリンジャーを追う捜査局のメルヴァン・パーヴィス捜査官もデリンジャーに負けず劣らず格好いい。思うように捜査が進まない苛立ちに共感もする。 ただこれもまた、史実に忠実であろうとするせいなのか、捜査の展開がいまひとつ盛り上がらない。 追う者と追われる者の駆け引きに緊迫感が感じられず、捕まるときはあっさり捕まって、脱獄もこれまたあっさり。 その鮮やかさ、したたかさに格好良さを感じられなくもないが、これもとんとん拍子が過ぎる気がして、ダラダラ感の方が先に立つ。 (中略) 時代の流れの中でデリンジャーのやり方が時代遅れになっていく悲哀とか、部分的には面白く感じるところがなかったわけじゃないんだけれど、描こうとするどれもこれもが中途半端だったような。 “社会の敵ナンバーワン”とまで呼ばれたカリスマ・デリンジャーが、やがて居場所をなくしていったように、この映画の内容もすぐに忘れてしまいそうだ。 せめて心の片隅にでも残るように、最後に言おう、「バイバイ、パブリック・エネミーズ」。
もったいないキャスト
ジョニー・デップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベールの演技派キャストの共演と聞きかなり前から期待して公開を待ち望んでいた作品だった。 結果として、ジョン・デリンジャーという人物がなぜ今でもアメリカ国民に愛されているのかということがまったく伝わってこない非常に表面的な描写にとどまる映画として終わっていて3人の演技が活かされていなかった。 有名な人物の歴史的な出来事を再現するだけのシーンが延々続くなか、主演2人の恋愛感情が激しかったということは伝わってきたが、FBIの中で上司と捜査方針が一致せず思い悩む捜査官の感情も、仲間とジョン・デリンジャーの絆も非常に薄っぺらく流されて終わっていた。 ジョニー・デップファンとしては、名優同士の演技合戦に大いに期待しており、名作になる要素がたくさん用意されていた作品だろうにと思い非常に残念であった。
F.B.Iはこうして創設された!
ギャング姿か゜見目麗しいジョニ-が,とても格好良かったけれど、スト-リ-としては盛り上げに欠けた展開でした。ロマンチックな部分と迫力のあるアクションが中途半端な描き方で、感情移入が出来なかった。後に、誰からも恐れられるフ-バ-長官の成り上がりスト-リ-に,頂点を合わせた方が面白かったかも。最初はやはり周りから疎まれていたのね。
ジョニー・デップは作品に恵まれていない・・・
今や引く手あまたな俳優ジョニー・デップ;Johnny Deppを起用し、伝説の銀行強盗、ジョン・デリンジャーを描いた話題作。 監督がマイケル・マン;Michael Mannと聞いて、このタッグを見逃してなるものか!という気負いだった。 かつて「ヒート」や「マイアミ・バイス」などのクライム・アクション系でやりとおした一貫するクールさとタフな映像。 何よりもそんな点を期待した。 確かにハンディ・カメラを随所に扱っているようで、その微妙なブレ具合が、シーンで活かされている。 刑務所からの脱獄シーンで始まるオープニングなどは、非常にそのブレ方が緊迫感を煽るものだった。 そのうち銃撃戦が始まり、劇場を所狭しと炸裂音が飛び交う・・・しかし銃撃戦のシーンが、この映画の半分近くを占めていたような印象だった。 とにかく最初から最後まで、銃撃音ばかりが残ってしまった感がある・・・ 日本では馴染みの薄いダーティ・ヒーローのデリンジャーという人物像が、あまりに希薄な感じだった。 何がどうしてこの男をヒーローに祭り上げたのか?社会的背景は? 一番盛り上がりそうな特長が、やや排除され気味に見える。 よくよく調べると、この銀行強盗についての詳細は意外と判明していて、その経歴を読んでみるだけでかなりなサブストーリーが期待できたはずだ。 なぜ犯罪者に成り下がったのか?その幼少期から始めて、思春期、青年期といった叙情的ヒューマンドラマに仕立て上げるべきだったかもしれない。 むしろそうすることで、1930年代を包括出来る題材だったように思えた。 強いて言えば、やはりジョニー・デップその人である。 何気ない動作や、目の動き、あの表情は、演技をしているとは思えない程に徹底している。 大袈裟なことは一切しないのにもかかわらず、写真でしか見たことのない実在のデリンジャー像が浮かんでくる。 ジャック・スパロウでは、かなり遊びまくったキャラ作りで人気者になったが、デリンジャーは決めたことを貫く一途な男。 それを変にタフネスさで強調させないあたりが、この人の演技力だろう。 何かが宿っているとしか思えない。 それだけに、デリンジャーが社会の敵NO.1と称されつつ大衆のヒーローだったという証明が欲しかった。 パブリックというタイトルがあるだけに、その大衆ヒーローぶりを醸し出すエピソードや情報が不足していた点は、少し残念だった。 それに、デリンジャーの敵役として登場するFBI捜査官メルヴィン役のクリスチャン・ベイル;Christian Bale、彼のクールないでたちは不思議な空気感を持っていた。 無表情で何を考えているのか?いまひとつ分かりにくい立ち位置にいながら腕の立つ男・・・いかにも公務員のアッパークラスという雰囲気だった。 かつてスピルバーグの「太陽の帝国」で子役だったこの人も、今やタフガイを演じるような俳優である。 デリンジャーが愛した女、ビリー・フレシェットはマリオン・コティヤール;Marion Cotillardが扮している。 どうしても彼女の場合、エディット・ピアフを演じた時の怪演ぶりが板に付いていて、やはりフランス女性というイメージだ。 「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」程の鬼気迫るものは無いにせよ、1930年代の古風な雰囲気とマッチしている。 なので、この映画、とてもキャストに恵まれた環境であったにもかかわらず、ストーリー性の希薄さが露呈していたような印象だ。 もしかすると長編作でも良かったのではないだろうか? ジョン・デリンジャーを多角的に分析して、出し惜しみない演出が必要だった。 生い立ちからなれの果てまでをリアルに描くという大作だったら、まず満点だったはずだ。 それとは反し、脚本、とくにデリンジャーとビリーのカップルが交わす会話がウィットに富んでいて、当人が洒落者だった香りが漂う。 「人はここまで生きて来た経過を気にするが、大事なのはこれからどこへ向うかだ!」 「俺の好きなものは、野球、映画、高級服、速い車・・・そして君、他に何が知りたい?」 男が一度は使ってみたいような台詞だ。 何となくここの部分にだけ、マイケル・マンが男の美学を凝縮したかのようにも思える。 皮肉なものである。
バイバイ、デリンジャー。
予想以上にギャング映画だった^^;
ドンパチ錯裂!という感じの銃撃戦も手持ちカメラで
緊迫感を出し、まぁM・マンらしく男臭いのなんの…。
このあたりでふと思い出したのだが、
なんか宣伝ではラブ・ストーリーとか言ってなかったっけ。
天下のジョニデを使っている意味でそんなウリもあろうが、
色っぽいことを言ってるのは彼の台詞くらいで^^;
M・コティヤールとの絡みなどほとんどない。絡まずとも
恋愛モノは作れるだろうが、ただでさえ男臭いM・マン、
まったくそれをモノにできていないことに泣ける…(T_T)
さらにこれはデリンジャーの伝記にもなっていない為、
デリンジャー初体験(私もだけど)者には、彼の行動への
理解に時間がかかる。いきなり銀行強盗!いきなり恋愛!
いきなり逃亡!いきなり仲間が射殺!そして最後には…。
テンポのよくない前半から後半はやや面白くなってくるが
物語全般、デリンジャーがメインであるようなないような、
説明を省いた端的な描写が渋すぎて色好みではないうえ、
特に彼をヒーロー扱いするでもなく、ひたすら狂気を増す。
「これはクライムアクションです。」と銘打った方が良さそう。
果たしてデート・ムービーに…なるんかなぁ^^;
まぁさておき。
内容はどうあれ、役者たちの演技の巧さは素晴らしかった。
ほぼ主役の三人の他、
地味なB・クラダップ、S・ドーフ、D・ウェンハム、C・テイタム、
あらまぁ♪懐かしいL・ソビエスキーまで出ている。豪華。
でもいちばん記憶に残るのはウィンステッド役のS・ラング。
この人の演技が、今作の渋さをさらに増している気がする^^;
アバターも楽しみだ。。
「Bye Bye Blackbird」を聴くと、最近のあまりに笑えなかった
角川映画をつい思い出してしまうのだが^^;
男臭い作品には付きもののナンバーになるんだろうか。。。
(私は、コートを預けてぶん殴られるオヤジに同情しましたが)
銀行強盗だけど、ジョニーには死んでほしくなかった
1933年恐慌時代のアメリカ、レトロな時代背景だったので、ジョニー・デップとクリスチャン・ベールが出演していなければ、個人的には観にいかなかった映画かも・・・銀行強盗のジョン・デリンジャーと彼の恋人との逃亡劇を描いたラブストーリーの要素も有り、退屈する程の映画でもなかった・・・
ジョニー・デップはかっこよかったが、心に迫るものがなかった・・・
デリンジャーは、主義はあるけど所詮は悪党。女も助けられなかったし、ひとりまたひとりと仲間が殺されていき、最後は惨め。一方、捕まえようとするFBI側もだんだんあこぎなやり方での捜査で応援できなかった。マイケル・マン作品なので、期待したがちょっと裏切られた感じ。音楽はよかった。
あっけない幕切れ 期待しすぎたか?
ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイルら豪華なキャスト陣で話題を集めたものの、実際そんなに印象に残らなかった。
ジョニデ演じるジョン・デリンジャーは社会の敵No.1に指名された銀行強盗。クリスチャン・ベイルはジョニデを追う刑事。
ジョニデはカリスマ性があり、社会の敵と言われながら民衆には人気がある。
見る前には「ジョニデが最初から最後までカッコイい映画なのかな」と思っていたが、ジョニデがカッコイいのは途中まで。
ジョニデ捕まりまくりですし。
捕まって刑務所に収監されるも、仲間の手引きで脱獄しまくり。
「オレは捕まらない!」ではなく、「オレは捕まっても大丈夫!逃げ出せるし、やり手の弁護士もついてる!」でした。
しかし刑務所に入っている間に状況は一変。今まで協力的だったマフィアにはそっぽを向かれ、歴戦の仲間が何人も死んで限りなくピンチ。
しょうがないから適当なヤツを入れたらそいつがバカで計画失敗。
山荘での銃撃戦を経て、ジョニデは街へ戻ってきます。
そこで頼った女(マリオン・コティヤールじゃないよ!)が警察と取引でジョニデをはめる。
一緒に映画を見て劇場から出てきたところを張っていた警察に射殺され、ジ・エンド。
どの辺が美学なのかさっぱりわからないし、同じギャングものなら「アメリカン・ギャングスター」の方が良かったな。音楽は雰囲気出てるんだけどなあ。
それにやっぱり長い。最近の映画はどれもこれも長すぎる!
火を吹くガンが随所にうるさい
火薬の騒音がロマンを吹き消す仇になる 折角のロマンチックな愛の漂流を うるさい鉄砲アクションが邪魔をした デップと女優のはかない逢瀬と生活の移り変わりが 必死に生きる姿をコミカルでなく 歴史の結果論で映し出させるべき もっとリアルな、肉薄した、影の英雄像が欲しかった
純愛映画として・・・
銀行襲撃、逮捕、脱走、カーチェイスに銃撃戦・・・
という、この作品の「目玉」は、私にはイマイチ。
大恐慌時代に、汚れたお金を無血で奪って貧しい人たちに配ったのかな?
と思ったらそうでもないし、無差別に人を殺しすぎだし、
鮮やかな犯行に至る伏線部分もわかりづらかったし・・・
むしろ、生涯かけて愛し続けた一人の女性との
「純愛映画」の部分が私には大きかったです。
ビリーに一目ぼれしたデリンジャーは、初対面なのに、
「自分の職業は銀行強盗」だとカムアウト。
いきなり「オレの女」を連発して少々ヒキ気味のビリーに
「俺の好きなもの、
それは野球、映画、高級服、速い車、そして君だ・・」
ジョニー・デップだからサマになるのでしょうが、
なんて痺れるお言葉・・・
「君も連れていく。
刺激的な人生が始まるよ」
デリンジャーが指名手配され、
「殺害も可」と書かれているのをみて、ビリーは恐ろしくなります。
「私は自分がクローク係にもどるのがわかる。
そしてあなたは捕まるか殺されるかだわ」
でもデリンジャーの返事は
「俺は君と年老いて死ぬ。
けっして殺されはしない。」
「俺はどこへも行かない。君もだ」
ビリーはデリンジャーをかくまった容疑で、警察の
人権意識の低い捜査官に手荒く取り調べられるんだけれど、
「私が酷い目にあわされた事をデリンジャーが知ったら
あんたはタダじゃすまないんだからね」
なんて啖呵を切っちゃうんです。
居場所を通報して自分だけ助かっちゃうアンナと違って
黙秘を貫いたビリーは実刑をくらっちゃうのですが、
「デリンジャーの女」だったら、そうでなきゃね!!
拍手したい気持ちでした。
そして最後にビリーに残したメッセージ
「バイバイ、ブラックバード」
この言葉の意味は、ビリーにしか分からないのかもしれませんが、
意味がどうこうというより、
息をひきとる最後に自分を思って残してくれた言葉。
もう一言を胸にいだいて、一生、生きていけるような気がします。
強盗犯を愛した女性の気持ちなんてわかりっこない
と思っていたのですが・・・
ああ、これもジョニデのお力なのでしょうか
全79件中、41~60件目を表示