「役者のファンでないと厳しいかもしれません」パブリック・エネミーズ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
役者のファンでないと厳しいかもしれません
あらぁ、これでおわりですかぁ
う~ん、なんか物足りなかったなぁ・・・
ファンの欲目を含めたとしても
人物描写に深みが欲しかったです。
ラストのクリスチャン・ベイルの
表情にはゾクッとしましたけど、それ以外は・・・。
クライマックス、
獄中のマリオン・コティヤールの場面も
最大の泣かせどころだったのでしょうが、
ストーリーの起伏にも欠け「ここが泣く所だよね」と
自己解説までしてしまう、極めて冷静な自分がそこにいました。
◇ ◇
〈 無理に引き延ばすのは清くない 〉
〈 来た道を振り返るのでなく、これから何処に向かうのかが大事 〉
実話ベースですので、
話自体は整っていました。
ただ、ジャンル?メイン?軸?が曖昧で
ギャング系なのか、ヒューマン系なのか、
すべてを描こうとしたのかどっちつかずに
なってしまっている印象が否めませんでした。
主要3キャストも、
ただカッコいい人、
ただ愁いを抱えた渋い人、
ただ魅惑を帯びた美しい人、に
なってしまっていて、バンバン
機関銃の撃ち合いをさせるだけでなく、
特に、クリスチャン・ベイルを掘り下げてもよかったのではないかと思います。
そうすれば、
もっとジョニー・デップと
対等なポジションで観られたような気がします。
あとは、
好みの問題でしょうが、
むやみに音楽を入れすぎです。
“間”で表現できる力量は持っている
名優たちなのですから、音とセリフのない
場面をもっと活用してもらいたかったです。
☆彡 ☆彡
強盗シーン、
機関銃乱射シーンは、
迫力と見応えがありましたが、
ドキドキハラハラまではしませんでした。
期待が大きすぎたのかな。Bです。
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