「脱獄と強盗の繰り返し・・」パブリック・エネミーズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
脱獄と強盗の繰り返し・・
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アンタッチャブルに似たようなFBIの捜査ものと早とちりして観たが、銀行強盗のデリンジャーをまるで大衆のヒーローのように思い入れたっぷりに描くのだから鼻持ちならなかった。
デリンジャーに限らず西部劇時代のジェシー・ジェイムズやボニーとクライドなど犯罪者にも関わらず銀行強盗は義賊のように扱われ人気が高いらしい、貧しい庶民からみれば大金持ちの権化のような銀行から金を奪うのは憂さ晴らし的なところがあるのかもしれませんがさもしい根性です、まして人を殺めたり私腹を肥やす為だから同情の余地は皆無でしょう。
ただ、最近のジョーカー人気のように、単純な正義対悪の二項対立ではなく悪人にも人間的側面があり、むしろ犯罪動機の陰の社会悪を暴いて見せる風潮など映画の題材として好まれるのは分かるような気もします。
実話だから仕方ありませんが、いとも簡単に脱獄と強盗の繰り返し、イジーすぎて呆れます、おまけに、不良の軟派もどきなのに純愛路線のようなロマンスに仕立てて、お涙頂戴の脚色も如何なものか、2時間21分は長すぎました。
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