「略して「大作」。」オーストラリア ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
略して「大作」。
「風と共に去りぬ」を連想させる大作…との触れ込みに、
へぇ~!?そうなんだぁ…と思って観てみたら、確かに長い^^;
最後まで飽きずには観られるんだけど、いかにもB・ラーマン。
という感じの大ざっぱな作品(略して大作)だったなぁと思う。
前述の名作と違って、格調の高さなどはほとんど感じない。
おまけに日本人の多くは(反日ともとれる事実無根な)日本軍の
描き方に非難轟々のようだ…うん、分かる。この監督だからねぇx
広大なオーストラリアを舞台に、白人の貴婦人とカウボーイ、
さらにアボリジニの少年が交り合い、朗々と歴史を奏でている。
なんなら邦題は、「牛(馬)と共に駆けぬ」でもいいくらいだ…^^;
N・キッドマンは美しい貴婦人役にピッタリ。
冒頭の肩と腰をフリフリ♪日傘をさして歩く姿に目眩がするほど、
かと思えば、後半では見事にカウレディー、カウウーマンと化す。
彼女も子供を産んで、ますます美しさと逞しさに磨きがかかった。
相手役のヒューたまはどう見ても(若き日の)C・イーストウッドに
見えて仕方ない。かと思えばサービスで貴公子姿も見せてくれる。
並んで絵になり、馬にまたがって絵になり、しつこいまでに続く
ラブシーン(爆)では、背の高さもピッタリ♪でまさに言うことなし。
ニコールが歌うシーンでは、このままミュージカルに
なるんじゃないかと^^;だったらヒューたまも歌ってよ♪と思った。
さらにはそこへアボリジニの少年が入り、家族同然の暮らしぶり。
もし彼らのように仲良く暮らせたなら、歴史もだいぶ変わったろう。
このあたりでは、監督自身の想いや夢が描かれたんだろうか…。
さまざまな見せ場がこれでもかと入交じり、本当に大作^^;となった。
気に入ったのは「オズの魔法使い」が効果的に使われたところ、
(名作が入るとそれだけで嬉しい)
フレッチャー役のD・ウェナムが朗々と悪役を演じているところ。
このヒト、なにを演じてもいい雰囲気を醸し出して、主役を食う^^;
(過去の名作を彷彿とさせるシーンが多し。ま、大作ですからね)