「【今作は、見た目は異形だが人間に迫害された事に復讐する、心優しく哀しきクリーチャーたちの物語であり、多くのクリーチャーの姿が魅力なるギレルモ・デル・トロ監督ワールド炸裂作品でもある。】」ヘルボーイ ゴールデン・アーミー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作は、見た目は異形だが人間に迫害された事に復讐する、心優しく哀しきクリーチャーたちの物語であり、多くのクリーチャーの姿が魅力なるギレルモ・デル・トロ監督ワールド炸裂作品でもある。】
■超常現象捜査防衛局のエージェントとして、秘密裏に怪事件の捜査と魔物退治に当たるヘルボーイ達(ロン・パールマン)の前に、闇の世界のバロル王の息子のヌアダ王子が現れる。
且つては人間と共存していたバロル王の国は人間達により闇の世界に追いやられ、王子は人類を抹殺するため、伝説の最強軍団“ゴールデン・アーミー”を復活させようとしていた。だが、その王子の姿を心痛め見ている双子のヌアラ王女が居たのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作では、途中からは人間はほぼ出演しない。だがその代わりに皆大好き、ギレルモ監督考案の様々なクリーチャーが登場するのである。
■途中からの雰囲気としては、ギレルモ監督の後年の秀作「シェイプ・オブ・ウォーター」を想起させる。
ヌアラ王女に恋する半魚人のエイブの造形がそう思わせるのかもしれない。
というか、この作品が「シェイプ・オブ・ウォーター」の原型ではないか、と思ってしまった哀愁溢れる作品である。
<ヌアダ王子は自らの夢を果たすために、ヘルボーイと戦うが僅かの差で敗れそうになった時に、胸を抑えるのである。それは、双子のヌアラ王女がそれ以上の戦いを止めるために、自らの胸を刃で付いたから・・。
そして、二人は亡くなり、ヘルボーイ達は世界に戻り、超常現象捜査防衛局の長官マニングに防衛局を辞める意思を伝えるのである。
そして、ナント、リズ(セルマ・ブレア)はヘルボーイの子を宿すのである。
今作は、見た目は異形だが、心優しく、哀しきクリーチャーたちの物語であり、多くのクリーチャーの姿が魅力なるギレルモ・デル・トロ監督ワールド炸裂作品なのである。>