「巨体vs巨体」ヘルボーイ ゴールデン・アーミー SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)
巨体vs巨体
「パンズ ラビリンス」程の傑作は期待していませんでしたが、まあまあ楽しめるアメコミ作品でした。
ストーリーは至って単純です。
一人のエルフ族の王子様がある3つのものを手に入れることによって復活すると呼ばれる伝説の最強軍団“ゴールデン・アーミー”を使って人間たちに復讐する計画をヘルボーイと愉快な仲間たちがどのようにして阻止するのか鍵となる物語のです。
注目はギレルモ デルトロ監督の映像マジック、個性豊かなキャラクターたち、2つのラブストーリー、この作品ならではの独特のユーモアそして、いい感じに使用されているあの名曲です。
その中でも、特に注目すべきなのは個性的なキャラクターたちです。今作でもヘルボーイ、“スター ウォーズ”シリーズの人気キャラクター“3CPO”にどこか似ているエイブ、燃えるゴッド姉ちゃんリズは健在です。加えて新キャラクターのユアンや例のエルフ王子も良い味を出していると思います。しかし、圧巻なのはニューヨークを破壊し始めるあの蛸のようなクリーチャーです。あれを観れただけでも映画館へ行ってよかったと思いました。
それから、本作の特徴として挙げられるのはパート1と比べエイブの出番が格段に増えた事です。私としては1作目から気になっていたキャラだったので登場回数が増えたのはすごく嬉しかったです。
しかし、この作品には欠点が多いのも事実です。
まず、とにかく長い!30分くらいカットして1時間半くらいの作品にできたのではないかと思いました。それから、展開が遅い!あれではアクションシーンにたどり着く前に眠ってしまう人も多いのではないでしょうか?とは言え、とても楽しい映画でパートⅠを観ていなくても普通に観れてしまう作品だと私は思いました。
最後に世のセルマ ブレアファンの皆様へ
残念ながらベッドシーンはございませんでした。
しかし、とても綺麗でしたよ。
デルトロ監督は女性を美しく撮ることにも長けているようです。