劇場公開日 2011年11月19日

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「コメディで始まり、しんみりで終わる…急激な温度差に置いてきぼり」指輪をはめたい 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0コメディで始まり、しんみりで終わる…急激な温度差に置いてきぼり

2013年3月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

単純

スケートリンクで転んで記憶を失った青年。手元に婚約指輪が。そんな彼の前に、タイプの違う3人の女性が現れ…。

「メメント」と「モテキ」を合わせたような(言い過ぎ?)、ユニークな設定のラブコメディ。
実力派が揃ったキャストが魅力的。
主人公に山田孝之。硬軟どんな役でもこなし、同世代の俳優の中でも演技力は屈指。本作でも、女性たちを前に右往左往する姿がハマってる。もっともっと評価されてイイ役者だと思う。
三者三様の女性たち…クールビューティーな同僚に小西真奈美、デカパイ風俗嬢に真木よう子、公園で人形劇を披露するドジっこに池脇千鶴。
また、相談相手となるスケートリンクの不思議ちゃんに二階堂ふみ。
こんな美女たちに囲まれて羨ましい限りだぞ!(笑)

自分は誰にプロポーズしようとしていた?
思い出せないけど、女性たちは自分に好意を持ってるようで悪い気分じゃない。
女性たちが鉢合わせしないようにてんやわんや。
遂に3人が鉢合わせし、修羅場になるシーンは結構ハラハラ。(特に、小西vs真木!)
漫画チックなゆる〜い雰囲気は面白かった。中盤までは。
記憶を取り戻し、恋人を思い出してから、急にしんみり。
この温度差…。ああ、日本映画の悪い癖。
コメディにしたかったのか、三股主人公の痛いしっぺ返しドラマにしたかったのか、それともちょっぴり哀切感じるラブストーリーにしたかったのか、どっちつかず。
最後までコメディで見たかった。

近大