色即ぜねれいしょんのレビュー・感想・評価
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期待値が高かったので
この作品、かなり楽しみにしてたんで、封切りの8月15日に見た@新宿のバルト9のシアター3。入りは90%ぐらい。前のほうがちょっと空いてた。
(※ネタバレありますんで、まだこの作品を見てないお方はここから先を読まないほーがよろしいかと存じますです)
僕は監督の田口さんが結構好きだったりするから期待してた。俳優としては言わずもがなね。
以下、ちょっと偉そうに○(マル)と×(バツ)で、順不同のままつれづれなるままに書いてみる。
×原作あると難しいのかな、やっぱり。
原作通りに作らなきゃいけないのかもしんないけど、小説としてはともあれ、映画単体として見た場合、予定調和が多いって感じ。何ていうか、サプライズっていうか、「そう来ましたかっ!?」、っていうのがほとんどなかったような。小説と映画は違う表現媒体なんだから、映画用の本ではそのあたりをしっかり考えたほうがいいような希ガス。ってか、もちろん考えてはあったんだろうけど。。。
×ヒゲゴジラがいい人すぎてうそ臭い。高校生たちに理解あって酒をふるまい理想郷を語る。高校生たちに、僕らもその世界で一番自由な場所に行ける?って聞かれて仲間なんだからもちろん!って言うの、クサ杉てヤヴァすぎ。。。もっと二面性があったほうが面白い。少年たちにレコード売りつけるところをもっと胡散臭く俗物っぽくしたほうがいいでしょ。あんなイイ人疲れるっす。個人的にロックシンガーとしてのミネタは好きなんだけど、あの役はイイ人杉てカコワル。
○主人公、純のファミリーはいい人たちでほのぼのでグッド。あそこはああじゃなくちゃね。
×港でのお別れのシーンが両方とも何だかな~w オリーブとのお別れんところも、高校生たちが島を離れるところも、ちょっとこっ恥ずかしかったよ。僕はあそこでツレと苦笑してますた。何かありきたりすぎて、パターンっていうの? 特に2回目は3人がびーびー泣いてしかも紙テープとか出てきちゃって、ついには見送るほうが海に飛び込んでのお別れ・・。1回目は純が港へ続く道を疾走して来て、そのあと海に飛び込んでたけど、どっちもちょっと古すぎるっつーか、港でのあーゆーお別れシーンはドラマとか映画で一億回ぐらいは見たことあるです。
○(二重マル)何気に良かったのが、ヒッピー(死語?)家庭教師の役やってたくるりの岸田サンか。いかにもいい加減そうなロックおっさんが家庭教師で初日から居眠りというのは笑えた。そのあとのシーンでも出てくるだけで笑いが起こってたから、僕と同じ気持ちだったひとは少なからずいたはず。ロックな雰囲気が漂っててかっこ良かった。あの人、演技は初めてらしいけど、さすがに一流のミュージシャンだけあって、演技うまいね。
×(二重バツ)最後のほうでヤンキーと文化系が仲良くなるところなんか、予定調和の極みじゃないっすか。お互いの音楽を認め合って「来年は一緒にやろう!」なんて、わっちゃーキモス、キモス。安っぽくなっちゃったよ、残念。原作は小説で調和と融和でも、映画ではもっと衝突や葛藤があったほーが良い。予想通りはツマンネ。原作あるとこのあたり難しいのかな、、、でも、キャロルやりたがってるヤンキーと、アコースチックギターでソロやってる同士ってどうやってバンド組むんだろ。ヤンキーはボーカルとダンスwで、純はサイドギターとボーカルっすか? 何か、そのバンドってうまく行かなそう。。。
×オリーブに迫られてもシなかったのは青春ぽくて良いんだけど、あそこももうひとヒネリあれば予定的、調和的にならなかったんだろうと思われる。要は別れ方とかの問題なんだけど。
○「TEISCO」「ELK」ってブランドのアンプ、渋かった。時代を感じさせるアンプ、かっこいい。音、聴きたかった。あそこにマーシャルとかフェンダーとか出てきたら、え゙~だっただろーな。
○(二重マル)劇中の音楽は総じていいね。あの主題歌とか、ラフでハードなロックでキマってます。あれってミネタと岸田さんと純の3人で歌ってるみたいだけど、ロックしててさすが。あと、文化祭の前のシーンで流れてたギターのインスト、めっちゃいい。
○絵がきれい。木々の緑とか海とか自然のシーン、きれいに撮れてて良かった。ツレが癒されてた。
×フリーセックスを求めて島にわたった高校生たちが、せっかく知り合ったOLたちといとも簡単に仲違いしてしまうとこ、違和感あり。池山がハブられ気味んなって純や伊部が気を遣うのは全然ありだと思うけど、「スイカの皮食うのどこが悪いねん」みたいな感じであっさりと切れちゃうのって何だかなあ。
○女のひとたち3人の演技は良かった。オリーブ、おかん、女子高の彼女とか、3人とも女としての仕事きっちりやってますって感じ。オリーブはファッション雑誌の現役モデルさん&タレントで、おかんは元アイドルでCAのドラマで有名で、女子高の子はホリプロのコンテストでグランプリって、すごいヒトたち集めたな~。
○女子高の彼女、きょうこが、純のステージを見れなかったことには少しだけ「おお、そう来たか」って感じた。あの作品に流れる全般的なユルい予定調和傾向wからすると、あそこも女子高生が純のステージを見て感動して、そのあとデートしてメデタシメデタシかと思ったわけだが、そうなってなくて良かった。いい意味でちょっと引っかかるところではあった。
○「アイデン&ティティ」より面白かった。
×全体をとおしてセリフは良かったと思うんだけど、ところどころにちょっとセツメイ的なセリフがあった。長ゼリフだけじゃなくて、ちょっと短いのにもあったような
○純の、ち○ち○みたいなやらしー髪型wワロタ
以上、店員のクセして乱文のまま偉そうに書いてみた。遺憾の意を表します、
新たな青春映画のマスターピースが誕生
みうらじゅんの自伝的小説を、「アイデン&ティティ」でもみうらとタッグを組んだ田口トモロウが映画化した本作には、何とも抗いがたい魅力がある。舞台が1970年代なだけに、ともすれば古臭い話になってしまいかねない危険性もあったと思うが、“青春”という誰しもが通過する時代を描いているので、感情移入できるし、何より演出が丁寧なので、2009年に観てもすんなりと映画の世界に入っていけた。これはきっと、自身も役者である田口トモロウ監督が、役者の気持ちに寄り添って過剰な演出を排除しているからだろう。
そして、主演の渡辺大和の存在感が素晴らしい。青春というのは、振り返ってみればある意味恥ずかしいものでもあるが、同時に誇らしくてかけがえのないもののはず。そんな青春を渡辺が見事に体現している。ふだんはミュージシャンだという彼の表情や姿、そして飾らない演技…いや、むしろ飾れない演技が、物語にリアリティと温かさを加えているので、素直に胸に迫るのだ。
そんなわけで、数多くの人の琴線に触れるであろう、新たな青春映画のマスターピースが誕生した。ぜひ、多くの人に観てもらいたい。
青春追体験
原作はみうらじゅんさんの高校1年生の体験を元にした「色即ぜねれいしょん」
監督は田口トモロヲさん。
青春を追体験したような、甘酸っぱくて、ほろ苦くて・・・
でも笑える、いい映画でした。
終映後には舞台挨拶があり、渡辺さんと、臼田さんが登場しました、
1年前に撮ったそうで、
渡辺さんはちょっと大人っぽくなってました。
臼田さんは、映画の中ではナイスバディなのに
小柄で痩せていて、ビックリ。
あと、家庭教師役の岸田さんがカッコよかった
くるりも聴いてみたいです♪
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