劇場公開日 2008年8月30日

死にぞこないの青のレビュー・感想・評価

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2.0なぜマサオ君だけ名字で呼ばれない?

2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 珍しく原作読んでた。それは文庫本の帯に「映画化決定」という文字が見えたから。それですぐに映画を観なかったということは、あまり面白くなかったからなのかなぁ・・・

 イジメ問題が重要な骨格を成すこの作品。なぜそうなったの?といえるのは政夫君が「いきものがかり」に立候補するも人数が多かったため、話し合いで決めなさいと先生に言われたのにマサオ君が集まりに参加しなかったためか。そこから新任の羽田先生からは何かにつけて彼を悪者にしてしまう。やがて生徒たちにもそれが伝播してイジメへと発展・・・て感じ。

 アオの存在は幽霊でもなんでもなく、マサオ君の影の部分に過ぎない。彼を助けようと現われるときには、実際にはマサオ君が行動しているものだったのだ。

 イジメ対策に参考になるかと思えば、全然ならない。本人が勇気を出していじめっ子を退治していく・・・なんて『ミスミソウ』の方が面白い。テーマは全くちがいますが・・・

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kossy

2.5うむむ…

2011年2月16日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

設定が所々変えられていてそれがナシな変え方だった…

下手に感動シーン作らなくていいよ

監督セブンルームが好評やったからって調子乗った?ww

原作も乙一の中では普通のほうだけど(それでも面白いけど)

ホラー系に持っていくにしても中途半端だし

青かわいすぎるぜ

明らかなイジメいらないから

須賀君、あの歳でさすがやと思う

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チーザ

4.0ホラーの威を借る良作

2009年7月10日
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

恥ずかしながら乙一さんの原作も知らず、全く予備知識も無く。
レンタルビデオのホラーコーナーに置いてあったんで、
たまたま手に取っただけなんですが・・・。

ホラー映画だと思って観ると「騙された!」と思います。

田舎の小学校に赴任してきた新人教師
些細なことから始まる主人公の少年へのいじめ
そして、主人公の前に現れる不気味な姿の「アオ」

いじめ経験者の自分としては、
主人公のマサオに対するいじめの数々がリアル過ぎて
観てるのが辛いほどでした。
マサオの気持ちが痛いほど判るし・・・

我慢して耐えるしかないんですよね。

「アオ」の存在が、この作品の重要なキモだと思います。

繰り返しますけど、
「ホラー」と思ってこの作品を観ると裏切られます。
昔、いじめられっ子だった人は、120%主人公に共感できると思います。

いじめっ子だった人は・・・この作品を観て、過去の自分を反省してください(苦笑)

僕に「アオ」が居たら・・・どうしただろうな。

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だいすけ

2.5ホラーでは無いような

2008年12月4日

悲しい

今のイジメ社会に一石を投じる映画ですね
大人、子供それぞれに抱える不安が上手く
描かれています
ただホラー映画かと言われると違う気がする

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なおたん

3.5須賀健太君の演技がいい

2008年10月16日

泣ける

悲しい

ともかくこの映画は須賀健太君の演技にかかってます。マサオが健太で本当正解、大正解。表情だけで表現するのが難しかったというマサオ役ですが、言葉がなくてもきちんと表情でマサオの気持ちは伝わってきました。

ぐっとこらえるマサオが可哀想で可哀想で。なんでここでマサオがこんな目に合わなくちゃいけないわけ?と健太大好きの私は悔しくて仕方ありませんでした。

マサオの中にあったマイナスの感情が生み出したアオ。そしていじめられ続けてたマサオはアオに促されるようにして自分の中にあった残虐性を外にだしていきます。

マサオは強い子だと思います。アオが現れても、全部アオの言いなりにはならない。ちゃんと自分の意思も持ち続けてるんです。だからたとえ自分の中にマイナスの感情があったとしても、やっていいことと悪いことをギリギリのところできちんと判断してます。いやー、マサオは本当偉いよ。私だったらアオと一緒に思いっきり仕返ししちゃうもん。

それに比べて羽田先生のひどいこと、ひどいこと。それでなくても生徒にとって先生って大きい存在なんですよ。真似する存在なんです。そんな先生がいじめの先頭に立ってどうするのよ!って感じですよ。しかも言葉の暴力、体の暴力、両方使うんですからひどいです。

先生がマサオに対してするいじめはどれも観ていて辛かったですが、「僕はダメな子です。生きている価値がない人間です。・・・」って何回も言わされてるシーンは本当辛かった。ああいうのって本当トラウマになるから・・・。

あそこまでされたのに、殺したいほど憎いはずなのに、マサオは本当偉いなぁ。そして”怖かった”ものにちゃんと真正面から立ち向かっていけるんだもん。

怖さは原作の方が上です。そして役者さんたちが舞台挨拶で言ってた通り、怖いのはアオじゃないんです。人間なんです。確かに最初は見た目的にもアオは怖いし、アオは残虐なことをやらせようとする。でもアオのそれは羽田先生とは違って理不尽ではないんですよね。自分を守る為には戦わなくちゃいけないことだってある、そして自分で乗り越えなくちゃいけない壁がある。アオはただ残虐なだけでなくて、ちゃんと人間の気持ちも持っていて、マサオに勇気を与えてくれた存在だったようにも思いました。

羽田先生は本当最悪な感じだったのですが、原作にはないシーンのおかげでちょっと救われたかな。

いじめって、本当に些細なことがきっかけで始まるものだと思うんですよ。そしていじめてる方は結構楽しんでやってしまうんですね。だけどじゃあ逆に自分がいじめられたら?そんな笑っていられる?

立ち向かう強さも必要かもしれないけど、最初にマサオが言ってたみたいにいじめられてる方は「我慢するしかない」のが実情だと思います。だからこそ、いじめる側は考えなくちゃいけない。「僕、そんなに悪い子だった?」というマサオの台詞が痛いほど胸に響きました。

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masako