劇場公開日 2009年7月4日

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「エレガントな悪党」MW ムウ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0エレガントな悪党

2009年7月5日
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

非常にワクワクして、楽しませて頂きました。
手塚治虫原作という肩書き先行抜きにしても、充分鑑賞に耐えうる作品でしたよ。
結城美智雄の仕掛けた二重三重の罠―
親友の暴走に苦悩する賀来裕太郎―
熱血漢、沢木刑事の必死の追跡―
三者三様、それぞれの視点から描かれていく物語構成は、誰に対しても感情移入することが可能で、真新しさは無いんだけど、良い構成だなと思いました。

…と、好意的な感想はここまでw
玉木宏の新境地という『冷徹な悪党』についてですが…
エレガントな悪党…エレガント過ぎた悪党って、印象ですかね。
えっとね…玉木宏自身には何の文句もないんですよ(『のだめカンタービレ』好きだしw)
ただ、何ていうか、やるんだったらもっと突き抜けてほしかったな。
狂気が足りないんですよね。
『レオン』のスタンスフィールド然り―
『ダークナイト』のジョーカー然り―
語り継がれる悪党には、狂気が絶対必要不可欠!!
だから『ケイゾク』の渡部篤朗ぐらいにイってほしかった!!
…て、この映画のトーンでそれをやっちゃうとマズイのか…
いや、それはそれで面白かったハズ!!

だから平均値を逸脱するには至らなかったかな…この映画は。
そこが残念でした。もちろん、面白いのは確かなんですけどねw

ロロ・トマシ