「廉価版ロードオブザリング」ホビット 思いがけない冒険 にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
廉価版ロードオブザリング
映像に関しては一級品。
テンポも悪くなく、長尺でありながら飽きさせない。
三部作なので、全部見ないと評価出来ない。
まず、続き物でいつも思うのだが一話で完結してない映画ってダメだと思う。DVDならまだしも映画館で見せるのに話が終わってないって…。
原作に関する事は触れないでおくが、ロードオブザリングを見た人に見せたいのか、新しいファンを獲得したい映画なのか不明。
ファンが相手なら、ロード…ほどテーマが深くなくダークな世界観がないためとても軽くて物足りない。新たなファンが相手なら、各キャラや要素の出し方が唐突で入り込めない。ゴラムとか指輪とかね。
「ほら、ファンの皆さん、ここで登場しましたよ」的な扱いが多すぎる。
そして対象が不明。大人相手なのか子供相手なのか?大人てあれば各キャラの立て方が軽くて感情移入しづらい。子供ならばキャラ出しすぎ。特に主役のドワーフ13人はほぼその他大勢扱いだし覚えられない。各種族もどれが味方で敵なのか分かりづらい。
ロード…から続くお祭りだというなら、踊るアホウになって楽しめば良い。コスプレとかしてね。
しかし見るアホウになった場合は損するだけだ。残念ながらそういう映画。
ギュッと絞って一本にまとめて、ロード…のスピンオフ的な映画にしたら面白そうなのになぁ。
オーランドブルーム。
やはりカッコよく、いい役だった。他の役者がズルいと言いそうな役だった。…またしても。