「指輪物語の始まり」ホビット 思いがけない冒険 spicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
指輪物語の始まり
トールキンの原作は、人間半分くらいの身長の13人のドワーフと1人の1人の50才超のホビットのおじさんが知恵と勇気でもって先祖の宝を取り返す子供向けの冒険物語で、頭の中には白雪姫的な可愛らしい画が浮かぶのだが、映画のほうは、先行したロードオブザリングの大ヒットを受け、大人向けのスペクタクルな冒険活劇に仕立てられている。
私は最初にこちらから鑑賞したので、ホビットの村やフロドの家の原作の文章通りの再現度に感動し、また広大な作品世界の舞台がロケ地ニュージーランドの実在の風景なのに驚いた。
この第一部では、家を出たがらなかったビルボが、結局、自分から旅に出るために走って行くところが好きだ。農耕民族型のホビットには珍しい、ビルボの母方の冒険好きの血が騒いだ感じが出ていた。
生き生きしてどこかとぼけた味のあるビルボ役は、監督が是非にとスケジュールを調整してまで起用した役者さんだが、見たことあると思ったら「銀河ヒッチハイクガイド」の方だった。ドワーフ達が年季の入った戦士達なので、ビルボの年齢設定を若くして画面が地味になりすぎるのを回避したのは賢明だと思った^^
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