「最高にスペクタクルな大冒険」ホビット 思いがけない冒険 ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
最高にスペクタクルな大冒険
上映時間がとても長い映画ですが、大迫力で広大な世界観とアクションで興奮されっぱなしでした。
これだけの世界観をとても長い上映時間にも関わらず一度も崩さずにいられる力量はさすがピータージャクソンさんと言わざるをえません。「ロードオブザリング」三部作と「キングコング」で見せてくれた技は今作でも存分に見せてくれます。
大群のゴブリンからの逃走劇や、デカい岩人間(?)の大激闘など見せ場も盛りだくさんでスリル満点。おかげで充実した映像体験をさせてもらい、2012年終盤で最高のスペクタクルを体感できました。
ただ上映時間の割にキャラクターの(特に新参入者)見せ場と心情描写がよくできてなかった気がします。まあキャラクターも多く次回作もあるということで今回はお預けしただけかもしれませんが、役者がみなよかっただけにその辺残念に思えます。
あとHFR3Dなんですが最初は慣れずテレビドラマを見ているような感じでしたが、徐々にその感覚も不思議と消えていきました。しかし中盤付近の狼からの逃走劇はとても不自然で完成度がそれほど高くない映像に思えました。人によっては上映方法を確認して見ていった方がいいかもしれません。
とはいえスペクタクル度は近年の映画の中では間違いなくトップです。体力を十分に蓄えて映画館で見るべき映画だと思います。
あぁ、エンディングで流れたあの歌が頭から離れない(笑)