「ドアーフの闘い」ホビット 思いがけない冒険 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ドアーフの闘い
『ロード・オブ・ザ・リング』の前哨戦となる『ホビットの冒険』3部作シリーズの第1作目。あのサウロンとの壮絶な闘いへの序章となる、60年前の中つ国を舞台に、ホビット族のビルボ・バギンズを主人公に、ドアーフ族と共に繰り広げる、ロールプレイング・アドベンチャー・ムービー。
莫大な金鉱脈によって、豊かで、幸せな暮らしをしていたエレボールのドアーフ王国の前に、突如として現れた恐怖のドラゴン。ドラゴンの凄まじい破壊力と火炎の前に、成すすべもなく、全てを焼き尽くされ、ドラゴンに支配されてしまう。そのドラゴンを倒すために、生き残りの13人のドアーフ戦士達と灰色のガンダルフが手を組み、バギンズを連れて、ドアーフ王国の再建の為に、冒険の旅に出るストーリー。
その度の途中には、当然のことながら小悪魔ゴブリンやアゾグ率いるオークの群れとの、命がけの闘いを繰り広げていく。CDを駆使した迫力ある戦闘シーンは、次から次へと続く、危機また危機のジェットコースター・ムービーとしても面白さもある。
そんな闘いの中で、『ロード・オブ・ザ・リング』でもキーパーソンとなった、ゴラムと出会ったバギンズ。そこで、ゴラムが持っていたあのリングを拾って、リングのパワーを手に入れてしまう。それが、その後のリング争奪のプロローグとなっていく。
キャストは、当時、イギリスで新進気鋭の俳優だったマーティン・フリーマンが、主役のバギンズに抜擢された。その他には、イアン・マッケランがガンダルフを、エルフ族としては、ケイト・ブラッシエットやヒューゴ・ウィービングが、サルマン役には、クリストファー・リーと、『ロード・オブ・ザ・リング』から馴染み深い俳優がそのまま担当している。そして、監督は、もちろんピーター・ジャクソンが務めている。