「溜息が出そうな映像と少女の可愛さは必見」落下の王国 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
溜息が出そうな映像と少女の可愛さは必見
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「落下の王国」、確かこんな題名の作品があったわね~・・・ それだけで借りたので、内容についての予備知識はゼロ。
映画の撮影で、橋から落下して、足が不自由になり、恋人までスター俳優に横取りされ、失意のどん底にいる青年ロイ。
同じく、ミカン狩りの梯子から落下して、腕を骨折して入院している少女アレクサンドリア。
ロイの思惑から始まった壮大な叙事詩。
イマジネーションがたっぷり溢れた物語となっている。
そのイマジネーションを具現化する、世界遺産の映像。
行ったことのない地は、興味深く、とても美しい。
周囲が遠浅のエメラルドグリーンの海に浮かぶ、白い島。
蒼い空、オレンジ色の岩、白い路。
青緑色の湖に浮かぶ宮殿。
絵具で色をつけたかのような街。
幾何学模様の要塞のような建物。
行き先のない、階段だけの建物。
幻想的。
眩いばかりの光。
華麗。
実物ならではの、重厚感。
どれだけの言葉を使っても、言い表せられない。
この地球に存在する場所なんだ。
それに、荘厳な音楽も良い。
5歳の少女の、ぷっくりホッペが可愛い。
人生に絶望して、荒みきっているロイの心を写すかのように、物語は破滅へと向かう・・・。
純真無垢な少女の必死の想いが、楽しいはずのお兄さんは、いつしか恋しいパパにも繋がっていき・・・。
その悲しさが、ロイとアレクサンドリアを通して、私にも伝わってくる。
最後の白黒の無声映画が、なんとも言えないくらい良い。
ロイ役のリー・ペイス。
アレクサンドリア役のカティンカ・アンタルー。
どちらも、好演されていた。
物語に登場する人物の衣装がとても素敵。
なるほど、石岡瑛子さんだったのですね。
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