「負の部分も描いてほしかった・・・」チェ 28歳の革命 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
負の部分も描いてほしかった・・・
チェ・ゲバラという人物にまず興味があった。自分としてはビデオで観て、詩的な静けさと市井の人々の日常に感動した「モーターサイクル・ダイアリーズ」の続きのつもりで観た。でも、チェはすでにいっぱしの革命家だった。国連での演説の部分とキューバでの闘争のシーンが交互に描かれていて、ちょっとわかりにくかった。革命にも読み書きは必要だとか、病院があったりして、すごいとは思うが、何だか偉人すぎて共感できなかった。しかも、晴々しい場面もなく、淡々と描かれていて、カタルシスもない。ぜんそくが苦しそうで大変だなとは思ったが、彼には欠点は何もなかったのだろうか? その点が物足りない。
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