スター・ウォーズ クローン・ウォーズのレビュー・感想・評価
全19件を表示
SW史上 最大最重要の師弟間悲劇の序章とオーダー66の陰謀、フォースゴースト体得への伏線
映画版だけではあまりに説明不足すぎる部分は殆ど、アナキンと最も精神的レベルでの繋がりの深いアソーカ・タノの初登場のこの序章となる劇場版アニメから繋がるアニメシリーズ版『クローン・ウォーズ』で補完がなされている。
特にシーズン6、7部はその内容の殆どでルーカス本人が肝入りで関わっており、オーダー66の陰謀の背後関係、フォースゴースト体得への秘密が明かされる、SWの全貌を理解する上での最重要部分であり、この部分を未見で未知のままではSWファンとしてのクオリティはかなり低い状態にあると言わざるを得ない。
ただし、この部分の登場人物は当然、1シーズン目から連なっているため、この箇所だけの視聴では細部に及ぶのは困難と思われ全話視聴が基本と思われる。
シリーズ全体を通してセミレギュラー的に重大なポジションにある、ダース・モールやアサージ・ベントレス、映画より先にアニメで登場済みのグリーバスなどについてが描かれ、“マンダロア”は特に後半にかけて重要な舞台となっている。
この映画に先立つアソーカ未登場のアニメ『クローン大戦』の二部作についても、グリーバスが咳き込む原因、アサージ登場とドゥークーとの関わり、3CPOの色が変わった理由、アナキンがマスターに昇格する部分等が含まれており、こちらも外すわけに行かない重要部分を内包しているからまた、混乱させられる事に。
また、『クローン・ウォーズ』シリーズのその後は『反乱者たち』とアニメ『バッド・バッチ』シリーズに受け継がれてストーリーは継続しており、それらが最新作『アソーカ・タノ』シリーズに直結してくるため、アニメシリーズ未見状態での視聴では、分からない部分が多すぎて堪能しきれない事必至でしょう。
因みに実写化での『アソーカ・タノ』のエピソード0に当たるのが『マンダロリアン』シーズン2のエピソード「ジェダイ」になっており、登場人物とストーリー繋がりです。
映画版のみ観るだけではアナキンのダークサイド転落までの内面的部分の描写が弱く、呆気なく(直情的に)思えるのが、互いに深い繋がりを感じていたアソーカが去った事でジェダイへの不信も増大した事は、その大きな動機として描かれている重要部分であり、『反乱者たち』での悲劇的な再会と、それによる“死”からアソーカを連れ戻した主人公エズラ・ブリッジャーがまた、SW史上の運命を左右する最重要人物となっていることも見逃せません。
「アニメ・シリーズだから….」のように侮らず、この劇場版から入って、あとのシリーズ全話視聴をお勧めしておきます。
追記
2023年9月6日、師弟アナキンとアソーカがついに再会を果たしました。
前述の、『マンダロリアン』チャプター16「救出」での衝撃的な若き日のルークの登場から連なる『ボバ・フェット』のチャプター6「砂漠から来た流れ者」で実現した、”アナキンの息子”と”アナキンの弟子(パダワン)”の実写対面という、シリーズの殆どを網羅しているファンでなければ分からないであろう、まさに夢に見たシーンはあまりに感動的でした。
そして今回ついに、悲劇的な別れから時を超えた、マスター・アナキンとパダワン・アソーカの再会の時を迎えました。
それも『反乱者たち』で「ベイダーに斬られる直前に”はざまの間”から出てきたエズラに救出され、アソーカが一命を取り留めた。」その場所であるかのような空間で。
『クローン・ウォーズ』劇場版&シリーズ~『反乱者たち』のアニメシリーズだったものから、『アソーカ・タノ』でリアルな実写としてそのシーンが眼前に映し出されたこと、やっとここまでたどり着いたということに感涙です。
ファン向けのスピンオフ企画にしては上々
アナキンが暗黒面に陥る前の、episodeIIとIIIの間に属するお話でしょうか。
「フォースの覚醒」で一気に盛り上がったSWの周辺作をあさっていたら、こんな作品にたどり着きました。
キャラクターをとても魅力的に描いてあり、最後まで楽しめました。
2016.2.10
アニメならではのアナザーストーリー
ドゥークー伯爵の裏切りから勃発した長年に渡るクローン大戦の序章を描いたスターウォーズシリーズ初のアニメーション作品。
2と3の間を描く作品で本作とその後を描いたTVシリーズが7シーズンもあり、間違いなくスターウォーズシリーズ内最高濃度の作品群であり、沼と形容するのがふさわしい内容であろう(観てない)
本シリーズを踏まえた上での解説をネットで読んでると完全に暗号で、踏み込むには相当の根気が必要かと思うのでまたの機会に挑戦したいと思う(n回目)
内容としてはいわゆるスターウォーズシリーズの「正史(カノン)」におけるスピンオフ作品にあたるようで、2のラストで闇落ち手前だったアナキンがジェダイマスターとして新たな戦いに臨む中でヨーダの計らいで14歳の少女アソーカタノを自身のパダワンに迎えることになり、最初は邪険に感じながらも次第にその素質を認め、行動を共にしていく姿を描く、ある意味アナキンの救済ストーリーに感じられ、結末を知る身としてはアナキンに新たな可能性を与えられたような気がしてちょっぴり目頭が熱くなる、そんな作品だった(どんな)
しれっと触れた「正史(カノン)」と対の「非正史(レジェンズ)」に関してはさらに一歩踏み出して他作品も鑑賞しないと理解できなさそうなので、その点に関しては別の機会にするとして(n回目)、アナキンにあり得たアナザーストーリーとしての印象に留めておきたい笑。
70点
映画評価:70点
見る前はイラストの段階で
敬遠していのですが、
見て良かったです。
言ってしまってはアレですが、
最新のナンバリングなんかより
何倍も面白く、しっかりと作り込まれてました。
スターウォーズの良い所が沢山ありましたね!
まず、登場人物が深掘りされているから
見ていて敵味方問わず詳しくなれる
伯爵の汚さや、オビワンの抜け目なさ、
ヨーダの偉大さや、パドメの勇敢さ、
クローン側としても寄り添えるので、
彼らにもちゃんと個性があるんだって気付ける。
ドロイドもカワイイ!
そして、
アナキンの成長が見える。
これが嬉しい。
彼なりの責任感と考え方を目の当たりにし
更に好きになる。
アソーカ(新パダワン)も
今までにない性格で、
見ていて飽きないし、明るく良い子。
アナキンとの掛け合いなんか最高
作品が盛り上がるし、すぐ好きになりました。
その他にも、
情勢についても理解が深まりますし、
スターウォーズのバックグラウンドの知識も得られます。
これだけ内容が詰まっているのに、
ストーリーは小学生でも見れるくらい
分かりやすく作られている。
更に100分でまとまっている。
もう、素晴らしいの一言でした。
【2021.9.21観賞】
アナキン頼りになるなあ、いい奴だなあ。キャラ変わってないか?シスの...
アナキン頼りになるなあ、いい奴だなあ。キャラ変わってないか?シスの復讐との間に何があったの?
アニメシリーズを見ようと思わせてくれる導入としては良かった。
テレビシリーズ観るための通過点としてはまずまず。
フォースの覚醒とその次…タイトルは最後のジェダイだっけ!?タイトルすら曖昧…に絶望して救いを求めてたどり着いた。
この作品自体はまあまあだが、ここから始まってテレビシリーズへと繋がるこのシリーズは最高だった!!
オビワン、アナキン、アソーカ、グリーバス、ヴェントレス、クローン達やジェダイ達!!
最悪の結末を知っていても楽しめるしワクワクした!!
シリーズ全部一気に観てしまった。
そして改めてエピソード7・8・9がクソだと思わされた。
ちゃんとスター・ウォーズしてる
ちゃんとスター・ウォーズしてる
いわゆる3Dアニメだったけど、
ちゃんとスター・ウォーズシリーズで、見ごたえあった。
456 123 789 シリーズの 2と3の間の話。
ただの子ども向けアニメじゃないとは聞いていたけど、大人が観ても面白い。
戦闘にかなりの時間を割いていたり、ニヤッとする笑いが多くて、子ども向けに増やしてるんだなって思ったのと、ストーリーがすこーし簡単な勧善懲悪になってるけど、シリーズの前後の繋がりを分かっていいれば、それこそでこっちもニヤッとする。
逆にスター・ウォーズ正史の各映画が、いかにに練りに練って、わかりやすく複雑になっているかが自然と浮かび上がってくる。
でも、ここからスター・ウォーズをここから入っても遜色ないと思います。
今回、エピソード9を観るために、 何度目かの12345678を通して観ているんですが、
今まで スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 関係(映画、TVシリーズ)を観たかったんで、
全部フォローしている 某ネズミーシアター会員に入会した 笑。
ついでに マンダロリアン(スター・ウォーズの最新テレビサイズ連続シリーズ)が、こないだから始まったので観たかったのと、こないだあった映画ハン・ソロ も観たかったから。(ローグ・ワンは観終わり)
ネズミー帝国に取り入れられてしまいました 笑。
アソーカ・タノ
実写とは違いますがファンとしては、こういう形でもSWが観られるというのは嬉しいですね。
SWは吹替えで観ることが多いのですが声優さんも同じで安心しました。
残念だったのはBGMがオリジナルとは全く違う事。
恐らく権利の問題とかなのかな?
最近始まった反乱者たちでは、その辺りは問題なく良かったですね。
キャラクターデザインもゲームなどでは実写に近い描写も実現しているので、このデザインは少し受け入れがたいところもありましたがアメリカぽいなと思います。
見慣れればどうという事はないですね。
物語としてはアソーカの存在が大きいでしょう。
初めて観た時はアナキンに弟子がいた事に驚きました。
ここからテレビシリーズにつながっていくわけですが、その話もまた面白かった。
もうすぐエピソード7ですね。
早く観たい!!
やっぱり実写かな、、、
シリーズで見ているので、
良かろうが悪かろうが見る、というスタンスで見ました。
それなりに楽しめました。
が、
やっぱり実写の方が好きです。
なんでアニメで作ったんでしょうね。
ちょっと物足りない感じがしました。
「SW」であって、「SW」でない?
DVDや各種グッズをついつい購入してしまう「スター・ウォーズ」ファンとしては、映画シリーズで描かれなかったエピソードを補足する、このアニメシリーズの存在は単純に嬉しい。例えば、無鉄砲で鼻っ柱の強いアナキンが、強制的に押し付けられたパダワンのアソーカとの交流を通して成長していく様は、観ていて微笑ましいし、旧3部作におけるルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービの関係を想起させて楽しい。
でも、作品自体はそこそこ楽しかったのだけれども、その一方で「これはSWであって、SWでないなぁ」と思ったのも事実。例えば、版権の関係なのか、ジョン・ウィリアムズの「SW」のテーマ曲は微妙にアレンジされ別バージョンになっているし、「SW」シリーズでお約束の、オープニングロールでのストーリーの説明がないから、違和感を感じてしまった。
まあでも、「SW」の世界観が好きな人なら楽しめるでしょう。なお、1点だけ不安なのは、この後のシリーズを日本で観ることができるのだろうか?という点。おそらく劇場公開はもうないだろうし、噂によると、「SW」TVシリーズ放映の権利をどこも買ってないらしいので。。ファンとしては、やっぱり続きが気になって仕方がない(笑)。
これはこれで良い。
エピソード4で一瞬だけ語られた『クローン戦争』がついに映像化。
しかも実写ではなく、アニメーションで。
当初は違和感無く見られるか不安ではあったが、始まってみればまったく違和感無く観る事ができた。
冒頭から手に汗握る展開で、アナキンとオビ=ワンの活躍をこれでもか!と観られることができるのは実写版とは違った味わいで個人的には嬉しい誤算。
そして、本作では「ダークサイド」の「ダ」の字も出ない迷いの無いアナキンを観られる貴重な作品だったと思う。
ライトセーバーバトル、ジェダイとシス卿の戦いとファンのツボに応える映像も多数あり興行以上に僕は高評価です。
もちろん、一見さんお断りな雰囲気があるゆえに万人には薦められないが、実写版SWをすべて観た人には薦めることができると思う。
続きはテレビのようだが、間違いなくDVDセットは買っちゃうな~。
アニメでよかったのかも
この映画でアナキンは完全に頼れるジェダイ騎士ですね。
危険因子としてのアナキンはすっかり影を潜めています。
新三部作のようなものをイメージして観ると「アレ?」と少々面食らうかもしれません。
心の葛藤みたいなのも特に無く、ひたすらアクションしてます。
『スター・ウォーズ サーガ』の1ページであれど『ベイダー誕生記』では特に語る必要のない物語。
そーいった意味じゃ実写でなくアニメにしたのは正解だったのかな。
いや、でも面白かったですよ。
アナキンとパダワンのアソーカ・タノ、これからこの戦争の中でどうなっていくのか気になるところです。
残念です・・・。
ストーリーはスターウォーズの基本的な流れ。
アニメーションがもっと緻密で高品質ならスターウォーズファンの期待する迫力や臨場感があったはず。かなり制作費をかけた筈なのに全体的にフラット。映画のスクリーンで観ればこそ「うん、楽しかったね。」と言えますが、DVDだったら他のテレビ番組のSFアニメと変わらないと思う。
ジョージ・ルーカスはドリーム・ワークスにでも依頼すればよかったのに。それなりに楽しめたけどもったいないです。
SWファンには必見
映像は,さすがに見事なクオリティ。
スピーディーなカメラワークによる
興奮に満ちた戦闘シーンの数々が素晴らしい!
中でも,僧院突入のバトルがスゴい。
エアーズロックみたいな一枚岩の頂上目指して,
崖斜面で展開されるバトルに鳥肌!
もっと長くして,
ここをクライマックスに持ってきてほしかった。
見た目濃いキャラの顔以外の映像は満足。
でも,ドラマは消化不良。
ドゥークーの謀略が浅過ぎ。
あまりにも単純で拍子抜け。
今作は,1話22分,全100話構成となる
TVアニメシリーズの第一話にあたるそう。
この先の99話はもっと中身も詰めて下さい!
壮大なTVシリーズの序章
この映画は、来年から始まる予定のCGアニメTVシリーズのキックオフ上映=「序章」として劇場公開されるもので、2003年TV放映された2Dアニメの傑作”Clone Wars”の流れを汲むものです。ルーカスの話によると来年の放送は22分の放送で100エピソードあるそうで、ファンとしては本当に楽しみです。
さて、劇場公開された本作ですが、私のようなダイ・ハードなSWファンにとっては非常に満足のいく出来でした。レビューで酷評され、IMDbでも10点満点中5点という低得点を独走中。劇場もすかすかのこの作品。決して、万人受けするものではなく、これまでの劇場実写エピソードI~VIまでの6作品を期待して見に行こうとしている方は行くの止めたほうが良い、と断言します。少なくともTV放映された2Dアニメの"Clone Wars"を見たことのあるファンにしか受け入れられないでしょう。そういう意味では、スピード・レーサー同様、賛否両論となるであろう本作品。TVシリーズのプロローグ的作品ですから、一般の方には1800円の価値はないといえます。気をつけてください。
前置きはこのくらいにして、あらすじは「Episode IIとIIIの間のクローン戦争の最中、アナキン・スカイウォーカーはオビ・ワンの差し金で若きパダワン(弟子)を迎えることになる。このパダワンが数年前のアナキンに輪をかけた無鉄砲なおてんば娘であった・・・。」というところから始まります。とにかく、このパダワンとアナキンのやり取りが微笑ましかったです。登場人物のルックスが2DアニメのClone Warsと同様、見始めはかなり違和感がありますが、すぐに慣れます。声はC-3POとメイス・ウィンドゥ以外は実写版と違うのですが、これもすぐに慣れます。
この作品はファンは本当に必見で、旧3部作のとってもマイナーなB-ウィング・ファイターの原型のような宇宙船が今回のメインマシンだったり、あの〇。〇の息子や親戚が出てきたり、ファン垂涎のバウンティハンターやドロイドが登場してきます。とにかく、これからのTV放送が本当に楽しみです。個人的にはファルコンが出てきてほしいところですが・・・。ちなみにスコアは、私がスターウォーズファンであるからの点数であって、映画としてはB-くらいの作品ですのであしからず。
激しい戦闘シーンはいいとして、実写版の心理面での深みを求めてきたファン層にとって、薄っぺらい作品に見られてしまうでしょう。
ボディチェックのため遅々として入れれず長蛇の列が並ぶところを我慢して行ってきました。
シリーズお決まりの『遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・』のオープンニングシーンは歓声と拍手が。小地蔵もこれだけでクグッと感激しました。
そしてさすがクローンウォーズとうたっているだけに、のっけから激しい戦闘シーン。さすがに人物を見ると3Dアニメに見えますが、戦闘シーン特に宇宙戦では実写シリーズとさほど変わらない映像でした。この辺は3Dアニメの描写技術の進歩を感じましたね。
とにかく雲霞のごとく押し寄せる分離派のドゥークー伯爵の軍隊に対し、共和国のクローン部隊は押されつつも、ケノービやアナキンジェダイの騎士たちの活躍によって反撃していきます。3Dアニメのいいところはジェダイの騎士たちの戦い方が、よりスピード感を増して描かれていることです。実写版では充分描けなかった空中バトルも迫力ありましたよ。
新キャラのアソーカは、気の強さでいい味だしていました。生意気なんだけれど、やることもきっちりこないタイプ。気むずかしくて孤高なアナキンでも思わず頼りにしてしまう相棒役にすっかりなっていました。
ということで、スターウォーズに迫力あるバトルシーンを求めているファンにとっては大満足な作品です。
その反面、シリーズの2から3にかけてアナキンのダークサイドへの心理の変化や姫との恋などはほとんど触れられず、実写版の心理面での深みを求めてきたファン層にとって、薄っぺらい作品に見られてしまうでしょう。
フォースの光と闇の力にもあまり触れられず、ヨーダの登場シーンも少なめ。フォースあってこそのスターウォーズという向きには、失望するかもしれません。
それでもシリーズを通しで見た北ファンにとって2から3に大きく空いたクローン戦争のエピソードの穴を埋めるのに充分な話でありました。
まだまだ3の冒頭のような決着はついておらず、充分続編が作られる要素を残しており、今後が楽しみです。
全19件を表示