レイン・フォール 雨の牙のレビュー・感想・評価
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つまらなくはなかったけど・・・
第一印象として、ゲイリー・オールドマンが出てるとはいえ、ほとんど邦画ですから映画内容はわかりやすかったです。しかし、どうも引き付けられる場面がなく、駅員さんが「はい、私が責任をもって(録画テープを)お届けします」等の雰囲気が「オタク的」なノリで・・・本編と関係薄い部分だけど、前半はそのくらいしか印象に残らなかった。
G.オールドマンは焦ってヒステリーに指示ばかり・・・。
中盤 ---「(君は) しゃべる事と自分の事で頭がいっぱいで気付きもしなかった」--- このセリフいいですね! 監視カメラが当たり前の時代になりましたが、果たして治安は良くなってるのか...考えながら観ていた。
「奴らはしらみつぶしに探し回る。身分を照会する必要がない場所・・・教会、ラブホテル、日常のありふれた場所・・・誰かに追われていると思うと周りがみんな怪しく見える」
--- 悪い事せず生きましょう! 椎名桔平のセリフがクールでいい。効果音もムードあり中盤になって面白くなってきた。
・・・と思ったのに、二人で旅館でのんびり話してる場面、長くないですか? まぁ日本的な部分を見せようと思って収録したシーンかもしれませんが、個人的には中盤良かったのにダルくなってしまった。ラストへ向かうまでのシーンでは、G.オールドマンと一騎打ちかと思いきや「話して終わり」で拍子抜け。常に一枚上手な椎名桔平は格好良かったけど、格闘シーンとかスリルが少ないんですよね。そこが一番残念だったかな。全体的にはマット・デイモンの「ボーン」シリーズを意識したかもしれませんが、テンポ含め半端な印象。終わりに近付けば近づくほど、あんまり意味ないシーンが多く思えたし、続編を作れるラストはもう「ご愛嬌」と思ってしまった。最近、多いですからね。
つまらなくはなかったんです。しかしそれは、自分が日本人だから洋画より内容を一回で理解できる錯覚のようなものかと思った。知ってる役者さん多いですし、行ったことある場所だったり、字幕も不要だしね。
CIA日本支部には簡単に入室できる・・・?
ゲイリー・オールドマンのわめき散らしていたことが印象に残るが、USBメモリーを奪うだけならそんなややこしいことしなくてもいいのでは?と、ずっと疑問に思いながら見ていた。殺し屋を捕まえるとかもCIAの仕事じゃないだろうし、国土交通省の資料室にそのまま潜入すれば済むだろうに。
動機と行動がとにかく意味不明で、ぺリマンが殺される意味もわからなかった。ただ、社会派サスペンスの一面もチラリと見せ、アメリカの人口の半分しかない日本の公共投資が1.5倍もあるということ(実際は知らないけど、言いえてる)。
まぁ、結局は振り回されるCIAの愚かさも描いてしまったし、警察を余計な仕事に協力させてること自体、目的を達成してるんじゃないかとも思う。アメリカの兵器もいっぱい買わされてるんだし、これ以上何を???
殺し屋のクールな面だけじゃなくて、恋愛部分も描こうとして失敗した典型的な例じゃないかと感じました。
邦画スパイアクションの限界
殺し屋が政府高官からUSBメモリの奪取を依頼されるが、その高官は目の前で殺されUSBメモリも所持していない。主人公は改めてUSBメモリを求めて謎に挑む、と言うストーリー。
邦画でスパイアクションは似合いませんね。どうしても甘さを感じてしまいます。俳優もそうですが、ストーリーとしても。でも、原作は元CIA工作員のようなのですが、本当なんですかね?
アクションも今一つ、ストーリーも今一つ。USBメモリの中身にも深みが、拘りを感じることが出来ません。24を意識した部分は強く感じられましたが、強く感じてしまった分だけ興ざめ。そもそも、日本でCIAがここまで表立った作戦を行う描写に現実感がなく、映画に入り込めません。ラスボスがレインからUSBメモリを執拗に奪おうとする意図も分かりません(何もしなくて良かったのでは?)
エンディングは邦画らしく、くどい。
CIAの位置を日本の情報機関に変更し、ラスボスは情報機関に入り込んだCIA。USBメモリの中身も、もっと衝撃的な内容(例えば与党幹事長にロシアから資金が流れた証拠とか)を設定すれば、ストーリー的にももっと面白くなったように思えます。
ゲイリーが有楽町にやってきた
ゲイリー・オールドマンが日本の映画に出たのはこれが最初で最後では?
レオンで演じた「スタンフィールド」とはわずかに違うもののキレるゲイリーという点では同じだったようです。インタビューでなぜ日本の作品へ?と聞かれ「クールなんじゃないかと」言ってたのが印象的でした。
ボーンシリーズの劣化コピー
ラストシーンの長谷川京子の顔だけの演技
椎名桔平なのでテレビドラマです
ヒロインが地雷
稚拙自ブログより抜粋で。
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目を惹いたのは導入部だけ。
映像的に凝ろうとしているのはわかるが、終始それだけに頼られるとさすがに飽きる。
アクション映画の割に説明台詞が多くてテンポも悪い。
高級官僚だけが手に入れられる極秘機密ってのがあまりに陳腐で、そんなネタ、日本人なら誰でも知ってるよレベルの汚職情報で失笑。
さらにナイフ投げの文字通り投げやりなカット割りとか、無闇に大げさなBGMでB級臭さ全開と来たもんだ。
ヤクザの親分が柔道の稽古をしていたり、追っ手から身を隠すレインとみどりが旅館のふとんで枕を並べる様がどこか滑稽なのは、この手の外国人から見た日本の描写に付きもののご愛敬。
そういう意味ではかなりまともな方だとは思うんだけど。
しかし、無数の監視カメラの映像からレインたちを見つけ出すという、一番サスペンス的でなくちゃいけないところがろくに描かれていなくて、追跡シーンにまったく緊張感が無いのは致命的。
そこを巧く描けばゲイリー・オールドマンの怪演もあって、もう少しおもしろくなったはずと思えるだけにもったいない。
役者に目を転じると、椎名桔平の演技はいつものそれで、悪くはないが良くもないといった感じ。
気が短くて部下たちをまくし立てるCIAアジア支局長ウィリアム・ホルツァーを演じる名優ゲイリー・オールドマンの怪演は目に焼き付くものだが、演出がまずいので空回り。
今回やけに張り切ってるなと感じたのはレインを追う刑事役の柄本明。なんだか妙に表情豊かな芝居を見せる。
久しぶりに見たような気がする清水美沙もけっこういい。役柄の割に意外と印象に残る好演。
一方で悪い予想が当たってやはり地雷だったのはヒロイン・みどりを演じた長谷川京子。
黙っていれば凛としたたたずまいは悪くないんだが、台詞を口にすると途端にボロが出て見てられない。
一生懸命演じているんだろうけど、今の彼女にこういう重要な役どころはとても無理。
あまりにお粗末
アメリカ映画なの?
椎名ファンは必見の映画
この映画のセールスポイントは?
「逃げる二人に、東京が牙をむく」
そんな,威勢の良いキャッチコピーに誘われて、
観に行ってしまいました。
日系アメリカ人のジョン・レインは元秘密工作員、今は暗殺者。
日本の高級官僚川村を殺害する依頼を受けて東京へ潜入する。
依頼人から受けた仕事を粛々こなしていると、何か違和感を感じ
いつのまにか追われる身になってしまう。
それは殺害された川村が持っていたはずの
メモリー・ステックが見当たらないせい。
それをもっていると疑われる川村の娘と一緒に、
東京の街を逃げ回る。
追い廻しているのは、CIAと日本ヤクザだ。
メモリーステックに一体何が隠されているのか?
それを手に入れたレインは、反撃に出る。
こんなストーリーなのだろうか、
観ていて良くわからなかったが、
ストーリー以上にこの映画の魅力がもっとわからなかった。
そもそもこの映画の売りは一体なんだったのか?
原作のストーリーが良く、ストーリー本位の映画にしたかったのか?
それとも、ハードボイルド系のアクション重視の作品にしたかったのか?
はたまた、椎名桔平&長谷川京子の魅力で魅了しようとしたのか?
少なくともアクションを充実したかったのならば、
配役はもっと違う人になっていたはず、真田広之とか。
椎名桔平&長谷川京子の魅力で何かとしようとしたならば
いまどき、まったく濡れ場の無い夜はナンセンスだろう。
(期待したわけでは、ないですけど。。)
とすれば、この映画のセールスポイントは、
メモリーステックが持つ衝撃度なのだろうと思うのですが、
なんとも平凡で、他愛も無い衝撃なのです。
ゲイリー・オールドマンも
やたらわめき散らしているだけにしか見えなかったし
ほんと、この映画の良さが理解できませんでした。
これって、私の感受性の問題?
んっ~!!
ちょっと残念な無国籍映画。
アメリカ人小説家のベストセラーを、オーストラリア人が監督し、日本人俳優とアメリカ人俳優が出演して、日本を舞台に撮影した作品。日本映画でもなく、かと言ってハリウッド映画でもない不思議な雰囲気の映画です。はっきりと日本を舞台にしているのですが、無国籍映画といっても、過言ではないかもしれません。
その“無国籍映画”となった事が、この映画の焦点がボケて、ちょっとわかり難くなった遠因かも知れません。雰囲気として、原作が面白そうなのは判るのですが、それを映像化したこの作品は、脚本が問題なのか、演出が問題なのか、ちょっと退屈です。(始まって、10分くらいで出て行ってしまったカップルがいました。)折角、いい原作なのに、勿体無いです。
CIA局長ウィリアム・ホルツァー役のゲイリー・オールドマンですが、キレてますねぇ。キレまくっています。あのキレ具合が良いんでしょうね。
他方、日本の俳優陣。椎名桔平も長谷川京子も、ちょっとイマイチ。主人公のはずなのに、椎名桔平に存在感を感じないんですよね。きちんと演技しているんですが、残念。でも、長谷川京子の方がイマイチ感が強いです。やっぱり彼女の演技力を求めてはいけないんですね。
この手の映画の場合、本当は柄本明の様な脇役陣が存在感を示したりするんですが、あまり上手くシナリオに盛り込めなかったのか、その存在感を十分示す事が出来ませんでした。強いて言えば、良かったのはCIA局員優子を演じた清水美沙が、ゲイリー・オールドマンとやり合ったと言う所くらいですかね。それ以外は、あまり特筆するところはありません。
ここからは、ちょっとネタバレ。殆ど最後の、ニューヨークでのレインとみどりの再会(?)シーンですが、ああ言う演出でよかったんですかね? あのままレインが素直に姿を消していたほうが良かったのでは? それと、結局、USBメモリの中には何が入っていたんでしょうか? あれだけ騒いでおきながら(って言うか、それがこの事件の発端ですが)、何も明らかにされませんでした。
とか酷評していますが、駄作と言うところまでの低評価でもありません。レインが、この“仕事”に雇われた経緯とか、面白そうな要素は十分に入っています。元々小説ですからね。小説だったら、非常に面白い件になるところですが、映画だと時間に制限があるので、描ききれなかったですね。そう言う、ちょっと判りにくい、無国籍映画と言うことで良いと思います。
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