「もっと走れ。」レイン・フォール 雨の牙 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと走れ。
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予告を観た時から、なんで椎名桔平がジョン・レインなの?
と、意味不明な不安感に襲われた記憶がある。
そして、実際に観てみて、不安の代わりに妙な違和感が残った。
彼がどうのというよりも、話全体にまったく緊張感がないのだ。
冒頭の地下鉄内での緊迫シーンも、G・オールドマンが
ギャアギャア喚くばかりで、なにが起こったのか見えずじまい。
これで、レインが凄腕の殺し屋だと言われましてもねぇ…^^;
清水美沙の流暢な英語は見事だったが、彼女もこれといって
見せ場がなく、多くの日本人俳優が出ているワリに、
それを捌く演出力がなかったんだなぁ~というのが分かる。
長く観ていると椎名桔平がそれなりにカッコ良く見えてくるが、
でもどう考えてもやはり殺し屋にしては小綺麗すぎるというか、
貧弱な感じがする。「牙」っていうより「八重歯」くらいだねぇ^^;
このヒトは誰の演出でも自分感を出せるなぁ…と感心したのが
刑事役の柄本明で、彼と小木茂光が組んで事件の背後を探る
いかにも日本的!な捜査方法シーンがいちばん面白かった。
バリー・アイスラーの原作はおそらく面白いのだろうが、
サスペンス、アクション、恋愛ドラマ、どこも中途半端で散漫、
やけに異国情緒満載の映像だけが印象に残る。。
(なんか太陽にほえろ!とか観たくなったなぁ。ボス♪山さん♪)
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