レイン・フォール 雨の牙 インタビュー: 日本をよく知る新鋭監督、マックス・マニックスに聞く

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レイン・フォール 雨の牙

劇場公開日 2009年4月25日
2009年4月22日更新

東京を舞台に描かれるサスペンスアクション「レイン・フォール/雨の牙」のメガホンを取ったのは、黒沢清監督がカンヌ映画祭「ある視点」部門審査員特別賞を受賞した「トウキョウソナタ」の脚本を手がけたオーストラリア人のマックス・マニックス。シンガポール・韓国合作の「情熱のステップ」(08)で監督デビューし、本作が2作目となる新鋭の監督・脚本家にインタビューを行った。(取材・文:編集部)

マックス・マニックス監督 インタビュー
「東京での撮影は難しいが、頑張った分だけ良いものが撮れる街でもある」

東京各所で撮影された「レイン・フォール」の舞台裏を語ってくれた 東京各所で撮影された「レイン・フォール」の舞台裏を語ってくれた

――「トウキョウソナタ」では、自身が日本で感じたことを描いたそうですが、日本滞在は長いのでしょうか?

日本をよく知るマニックス監督 日本をよく知るマニックス監督 [拡大画像]

「もともと日本に興味があって、11年間日本に暮らしていました。そのうち7年間を東京で過ごしましたが、その前は仙台で英語の教師として働いていていました。そして東京で会社用の英語教師の職が得られたので、東京に出てきました。もともと脚本を書くことに興味があり、何回も書いて人に見せては、最悪だとか言われ続けましたが(笑)、最近になってやっと、いいねと言われるものができるようになり、実際に映画にもなるようになってきたところです」

――「トウキョウソナタ」も「レイン・フォール」も東京が舞台ですが、東京という街は海外の人から見て創作意欲をかきたてるものでしょうか?

「多くのアメリカ人がニューヨークに興味をもつように、海外の人も含め、東京に憧れをもっている人は多いと思います。『トウキョウソナタ』は、現在の日本全国で起こっている状況を表すため、日本を代表する東京を舞台にしました。東京のすごいところはたくさんありますが、毎日なにかしら新しい発見があるところですね。そして、東京で英語教師をしていた時、日本人はとても忍耐強いということを学びました。忍耐強く、そしてタフです。そのタフさがなければ、毎日あんなに満員電車に乗って通勤したりできないでしょう(笑)」

――東京での撮影は難しいと常々言われていますが、実際にやってみてどうでしたか?

東京での撮影は困難がつきものだが… 東京での撮影は困難がつきものだが… [拡大画像]

「特に難しいのはロケーションを選ぶことです。撮影許可が取れるのか取れないのか、微妙なところもたくさんありましたし、許可が取れるまで時間がかかるところ、グレーなところもたくさんありました。このブロックまではOKだけど、その先はダメとか。また、撮影はOKでも、人の流れを止めることができない場所もたくさんありました。道を歩いていてカメラがあると、人はどうしてもカメラを見てしまうもの。それを止められないのが一番厳しい問題でしたね。ですが、そうした中で頑張った分だけ、良いものが撮れるのが東京という街。今回も頑張った甲斐はあったと思います」

――ゲイリー・オールドマンが出演しているところが大きなポイントですが、キャスティングのいきさつは?

「ホルツァーは自分の部下をもだまし、欲しいものを手に入れようとする。それを部下にも納得させるし、観客にも理解させなければいけない。そう考えると、ゲイリー・オールドマンしかいないと思いました。彼をキャスティングできたことは、とてもラッキーだったと思います。この映画は今からちょうど1年前に撮影していましたが、ゲイリーが撮影に参加できるタイミングだったので、OKをもらうことができました。キャスティングの上でタイミングというのは非常に重要だと思いました」

――実際に仕事をしてみてどうでしたか?

オールドマンは現場に良い緊張感をもたらした オールドマンは現場に良い緊張感をもたらした [拡大画像]

「彼がセットに入ってきた時、そのオーラでみんなの集中力が一気に高まった。彼の持つ雰囲気に圧倒され、感動しました。もちろん、撮影中はみんな集中していましたが、特に彼がいた時の集中力はすごかった。それはいい意味での緊張で、例えるなら、アスリートが大きな大会で今から自分の出番だという時のような緊張感ですね」

――椎名さんはクラブマガを訓練し、「ボーン・アイデンティティー」シリーズを引き合いに出して語っていますが、「ボーン」やダニエル・クレイグになってからの「007」のように、最近はアクションにリアル志向が求められていると思います。アクション部分はどのようなイメージをもって演出しましたか?

「『ボーン・アイデンティティー』や『007』を例に挙げてくれたのはうれしいですね。私が目指したのは、まさにそれらの映画だからです。『ボーン』や最近の『007』では、短い時間でいかに相手を倒すかを描いていますが、それこそがサバイバルするための現実に近い戦い方だと思います。アクションシーンはいかにかっこよく、そして短い時間で決着をつけるかを大事にしました。クラブマガというのは、特に決まった型がないのですが、例えば敵がムエタイのポーズをとったら、次にどう出てくるか読めてしまうので危険なのです。クラブマガは型がないからこそ、敵に隙を見せずに攻めていくことができるのです」

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