ヤーチャイカのレビュー・感想・評価
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絵画展又は写真展に来ているような雰囲気
「映画」というくくりにするのは少し違うような、不思議な感覚でした。
スライドショー?にナレーションが付いているような感じでしょうか。(安っぽい表現ですみません・・・)
もともと香川照之さん主演ということで観に来たので、失礼ながら尾野真千子さんを全く知りませんでした。
しかしとても雰囲気のある素敵な女優さんで、最終的には尾野さんに夢中でした。
癒され度は満点です。音楽も映像にマッチしていて良かったです。
映画の雰囲気に包まれたいのであれば、一人で観にいくことをお勧めします。
今、とてもひとりです。
映画「ヤーチャイカ」(覚和歌子・谷川俊太郎監督)から。
約70分間、映画なのに動画は一切なく、
写真と文字が、BGMに支えながら、輝きを増していく、
そんな感じの「写真映画」だった。
「ヤーチャイカ」とは、旧ソ連の女性宇宙飛行士、
テレシコワさんが宇宙で発した最初の言葉。
彼女のコールサインが「チャイカ」(カモメ)だったので、
事務的に「こちら、チャイカ」(ヤー・チャイカ)と応答したのが、
「私はカモメ」となったようだ。
暗闇の中でのメモなので、メモは少なかったが、
「宇宙はとても静かです。ここはとてもいいところです。
恋人はいません。今、とてもひとりです。」が引っ掛かった。
特に「今、とてもひとりです。」は、今でも気になっている。
詩だからこそ、こういう表現が出てくるのだろうか。
「違和感」というよりも「新鮮」な感覚が沸きあがった。
「太陽のエネルギー、それは生き物を生かそうとする力でした」
「夜明けと日没が同時に見えます」
「同じ誕生日というのは、ささやかな奇跡です」
「夕焼けは星空のはじまり」
(星を眺めれば)「遠い昔と繋がることが出来る」
言葉の力を感じ続けた70分、とてもいい気持ちで観終えた。
他の人は、どんな感じで受け止めただろうか、それも気になる。
P.S.
何気なく目に飛び込んだ1枚の写真「馬頭観世音」、
宇宙繋がりで「馬頭星雲」と関連があったのかなぁ。(汗)
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