劇場公開日 2009年2月21日

  • 予告編を見る

「献身愛というより、けっきょくは自己愛」7つの贈り物 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5献身愛というより、けっきょくは自己愛

2010年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

「幸せのちから」(2006)に失望して以来、ウィル・スミスの映画は「アイ・アム・レジェンド」(2007)、「ハンコック」(2008)を観ていない。2本とも予告篇にはそそられるものがあったが、同時に胡散臭さも漂う共通点がある。今回の「7つの贈り物」の予告篇も大いにそそられるものがある。そして、またしても胡散臭さも・・・。(笑) ただ、今回は騙されてもいいかなと、そんな気持ちで観に行くことに。
結論から言うと、決して感動的な愛のドラマなどではない。
なぜこの7人を選んだのか? 贈り物とはいったい何か? どちらかというとミステリー調だがミステリーにもなっていなくてがっかり。
最初からベンは自分を犠牲にするつもりであり、唯一の誤算は、彼が7人のうちのひとりを愛してしまったことだ。ここで計画が揺らぐのだが、たっぷり時間を使った作品の割には、彼の心の葛藤がじゅうぶんに描けていない。雨の中を病院に走るだけじゃ、安っぽいTVドラマみたい。ウィル・スミスが冒頭から暗く演じすぎて抑揚がないのも要因。
自分の罪深さから逃れたいだけでは、
この作品・・・献身愛というよりは自己愛・・・やっぱり失敗作でしょ。

マスター@だんだん