ザ・バンク 堕ちた巨像のレビュー・感想・評価
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銭形警部よ永遠に。
メガバンクが武器を堂々と扱えないの?
中国製の武器を転売するから「すったもんだしている理由」でしょ。
インターポールって一人だけ?それなら、サリンジャーじゃなくて、
Inspector Zenigataの方が良いのでは。
グローバル経済なのだから、問題は銀行ではない。それは分かる。
自由と民主主義と言っても、それを維持する為にはリスクが伴うって言う事でしょ?
色々な国の名前がどんどん出てくるが、この映画に具体的に語られていない国が一番眉唾国家って事かなぁ?
まぁ「事実は小説よりも奇怪なり」
原題 The International
製作年 2009年
製作国 アメリカ
劇場公開日 2009年4月4日
上映時間 117分
どうやってインターポールに入れたんだろう
始終ハラハラしっぱなしでした。
金のためなら手段をいとわない、というより
直ぐに暗殺しようとする巨悪に対し、主人公が
全く思慮がない猪突猛進バカなので、人がどんどん
死にまくる。
腑に落ちない点があったとすれば2点
1点目はバンク側が、たかがインターポールが
動いていたに過ぎないのに、重要で巨大な力を
持つ取引相手を暗殺しようとするかなぁ。
結局これを取引相手にリークされて、自滅する
んやけど。
2点目はあれだけアホな主人公が、上司のエラ
(エレノア)に終盤以上の深入りしないように
説得したという点。尋問相手の爺さんの言葉を
理解できるようなら、もっと慎重に事を進め
られたんじゃないか?
主人公とアーミン・ミューラー=スタールが演
じる爺さんが組んで、銀行の重鎮を仕留めていく
ところは短い時間であっさり描かれているが、
どちらも爺さんの筋書き。
主人公は銀行の「システム」を破壊できる程の
証拠を手に入れられると考えていたが、爺さんは
自分の幕引きも含めて、確実に消すことを計画し
たんだろう。だから頭取に取り巻きがおらず、
のこのこと一人で逃げることになった。
主人公は相変わらずの間抜けぶりで、証拠を
手に入れる事ができず、直接手を下そうとするが
結局その覚悟ができないまま、爺さんの計画が
成就する。
で、巨悪は後任が引き継ぐ。
映画としてはいい落としどころではないかな。
でもどれだけの額を兵器に使ったのかは知らないが、
取引ができなくなるぐらいで銀行が潰れるかなぁ
ハラハラの美術館シーン
良くまとまっていて面白かった。結局、ブラックマネーの還流は変わらず、首が置き換わっただけか? ラストの主人公のアップは、解決できない大きな壁を感じた苦悩に見えた。
グッデンハイム美術館の銃撃戦は凄い。レプリカが本物そっくりで、分かっていても穴だらけになってドキドキしてしまう。この銃撃戦だけでも見る価値あるか。
ブラックマネー・サスペンス
実際のルクセンブルクの国際商業信用銀行BCCIの不正取引事件に触発されたブラックマネー・サスペンス。
仮にも銀行の看板掲げてマフィア顔負けの暗殺まで行っていたかは疑問だが武器から麻薬、核の横流しまでやっており顧客にはサダム・フセインやビンラディンもいたらしい。流石に巨悪過ぎて一介の刑事による逮捕劇では嘘に見えると考えたのか落としどころを一工夫したのだろう。
アクションは少ないが丁寧に撮っているので見応えがある、B級かと半信半疑だったが予想外に面白かった。
インターポールに逮捕権限はない
大手銀行の国際犯罪を捜査するインターポールの男の話。
インターポールには逮捕する権限がないという事がここまで影響するのかというくらいもどかしくなる内容です。
オチもスッキリしない終わり方をします。
しかし、私はそういう終わり方をする映画がとても好きです。
クライヴ+宇梶+ルー。
なんだか重たそうな内容だったため、観る前に友人に、
「これは銀行にデカイ象が落ちてくる話なんだよぉぉ?」と
ふざけて言ってみたら、お前バカか?という顔をされた。
…だってさぁ。なんかヘンな副題なんだもんx
もちろんまったくふざけた話などではなく、真面目な話。
犯罪スキャンダルで破綻した実在の銀行BCCIがモデルだ。
でもそれほどの頭脳戦というわけでもなく?アクション系。
身体を張ったドンパチ戦も多く、とはいえ悪党は銀行家。
なのでもっぱら殺し屋が暗躍している。主人公は…普通^^;
もうちょっとカッコイイと良かったかも。顔?ということでは
なくて…彼自身がね。N・ワッツのがカッコ良かったしな^^;
どうでもいいけど私にはC・オーウェンが宇梶剛士に見える。
本作中でルーという愛称を聞いたら、ルー大柴にも見えた。
…彼って、けっこう巨顔だと思う…(ファンの方スイマセン)
さんざんけなしたところで^^;この映画の良い点は、
男女の色モノ系や、誰がどう消されたんだか分からない
映像がまったくなく、実に分かりやすいこと!に尽きる。
少し前の犯罪モノに多く観られた「詰ればドンパチ」という
しかもあの美術館で白昼堂々やらないだろ、普通!という
あり得ないシチュエーションを長時間にわたって見せつけ、
「巨悪にはチョイ悪で対抗」とばかり主人公もやるわやるわ、
銀行だけでなく主人公もある意味堕ちていくという二段構成。
やたら正義感を奮うあたりも、似合わないのが斬新な結果に。
冒頭から活躍してきた謎の殺し屋と意気投合するあたりなど、
最もあり得ない映像が、一番よく出来ていたような気がした。
私にはあの殺し屋の方がカッコ良く見えたなぁ^^;
暗躍銀行家陣にも見せ場を奮い、A・ミューラー=スタールの
落ち着いた演技など主役を食う巧さで素晴らしい。
主人公が悪党に見えて、悪党達が何だかいい人に見える…
という不思議な作品だった。
(善悪なんてまさに紙一重。あ、顔で判断はいけませんね^^;)
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