「現実をみつめて」闇の子供たち TOKUSHIさんの映画レビュー(感想・評価)
現実をみつめて
タイにおける、いやアジアにおける闇のマーケットを曝した映画。
ドキュメンタリーに近い作品だった。
子供たちの受ける性的虐待の描写はあまりにも残酷すぎると思ったが、我々はこういった事実から目をそらしてはいけないのである。
現実を受け止め、まずは知ることが必要ではないだろうか。
闇に生きる子供たちの哀しみがただただ聞こえてくる。
キャストが豪華なので、ぜひ多くの人に観ていただいて、哀しい現実を知って欲しい。そしてそれが社会を、世界を変える第一歩となることを祈る。
衝撃のラストは解りづらいが、気付けば深い。
江口洋介の台詞ひとつひとつが伏線になっていたと気づいた時は、なんともいえない葛藤が生まれた。
ラストシーンがあることで、映画の本質をぼかしているような気もするし、ここがあるからこそ活きるような気もする。
どちらにせよ良い作品であった。良いというか観るべき作品である。
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