スウェーディッシュ・ラブ・ストーリーのレビュー・感想・評価
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北欧の夏
思春期の子供のひと夏の恋が話の軸になっていますが、周りにいる大人達の話でもある作品です。私は、そちらに重点を置いて鑑賞してしまいました。
子供に対して大らかさを見せるストレートで純粋な大人達。思ったことをすぐに口に出したり、子供じみたことをやったり。日本だと、「いい大人が」と陰口を叩かれそうですが、そんなことを許しあえることが羨ましい。
北欧は、一見明るく見せかけてはいるけれど、決してナイーブではない人生哲学を持ち合わせています。「ムーミン」に見られる哲学という感じでしょうか。個人的には凄く分かるのですが、ここのところは好き嫌いが分かれると思います。
南ヨーロッパと違い北ヨーロッパは、自然環境が厳しいので、「ケ・セラ・セラ」では済まないことも大きいのでしょうね。
北欧独特の自由さと短い夏の過ごし方、大好きだったリンドグレーンの世界に迷い込んだ錯覚に落ち入りました。北欧文化を知ることもできる作品です。
「小さな恋のメロディ」と一緒にしないで
映画「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」
(ロイ・アンダーソン監督)から。
予告編で見つけた「北欧の小さな恋のメロディ」という
宣伝文句に誘われ観たものの、内容はがっかり。
主人公の男の子も女の子も、煙草は吸うわ、キスはするわ、
バイクを乗り回すなど、単なる「ませたガキ」の恋愛。
どうして、これが「小さな恋のメロディなんだ」と
どこかにレビューする機会があれば、声高に叫びたい。
思い出したくもないけれど、一応、記録に留めるとしたら、
私の心の叫びである
「『小さな恋のメロディ』と一緒にしないで」を残したい。
思春期に観た映画は、その内容まで思い出として残るので、
簡単に「北欧の小さな恋のメロディ」と称した企画者に
説明をして欲しいくらい、私を失望させた。
1970年制作/スウェーデン映画だから・・程度の認識で、
そのキャッチコピーは使用して欲しくない。
「若い男女の純愛を描いた青春ドラマ」というだけで・・。
(私は、純愛とも認めたくないけれど(汗))
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