「ハデなアクションはベタなギャグです」ウォンテッド The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
ハデなアクションはベタなギャグです
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けれん味たっぷりの演出が、多くの言葉を要さない物語展開にマッチしている。この手のCGを入れ込んだハデなアクション演出は最近見飽きるくらい多いけど、そこにベタベタなギャグ(走ると書類が飛ぶとか、狙撃弾がドーナッツを抜けるとか、モーガン最期の表情とか・・・)と奇抜な編集をドンと混ぜるセンスは他になく、この長ったらしい名字の監督の他作品を是非見ようという気にさせる。
物語のヒネリは分かり易く、アンジー扮する殺し屋の落とし前にも納得する(回想がこれで活きる)。織物機を活かしたジョン・マイアーの美術もなかなかで、音楽もアクションを良くサポートしている(エルフマンだったんだ。流石、最近の凡下アクション作曲家とは違う仕上がり)。
残念なのは列車大事故のシーン。私怨の戦いに大勢の人を巻き込む主人公の行動は命令する組織の性質どうこうを差し置いても感心できんし、それを許容する作り手のハートにも疑問がある。
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