「レイプ、グレープ、ファンタグレープ」重力ピエロ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
レイプ、グレープ、ファンタグレープ
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レイプ、グレープ、ファンタグレープ
映画「重力ピエロ」( 森淳一監督)から。
原作が伊坂幸太郎著「重力ピエロ」とあって、楽しみにしていた。
しかし結果は、厳しいようだけれど「撃沈」。
やはり、伊坂作品を映画化するのは、難しいことを知った。
昨年映画化された「死神の精度」が良かったので期待したのだが・・。
理由は、事前に原作を読んでいたからだと思う。
あまりにも、省略された部分が多過ぎて、その面白みを失った気がする。
「ネアンデルタール人と、クロマニョン人」が、
作品に登場しなかったのには驚いた。(知りたい方は原作を(笑))
そこで、今回は原作になく、映画だけに登場したシーンから。
子供の時の回想シーンで弟が「レイプって何?」って訊くところがある。
兄が「レイプ、グレープ、ファンタグレープ」と口にして、ごまかす。
何度も何度も口にして、2人で笑い飛ばしてしまうところは、
ちょっと意外だったけれど、印象に残っている。
確かに「遺伝」は大事なキーワードだけど、
「レイプ」は、そんなに強調するキーワードとは思えないに・・。
もちろん作品関係者は酷評しないが、原作を何度も読んだ私としては
タイトルの「重力ピエロ」すら、うまく表現できていない、と感じた。
映画を観た後に、原作を読んだ方がいいのだろうか?
いやいや、伊坂作品は映画にしない方がいいな、きっと。
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