劇場公開日 2009年5月23日

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「「ハルガニカイカラオチテキタ」」重力ピエロ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「ハルガニカイカラオチテキタ」

2009年4月27日
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

「ハルガニカイカラオチテキタ」

このフレーズで始まる、重力ピエロの
原作は伊坂幸太郎のベストセラーですが、
映画になったこの作品は。

仙台の町に住む、
泉水(いずみ・・・加瀬亮)、春(はる・・・岡田将生)の二人兄弟と
両親(小日向文世、鈴木京香)だが、母は不慮の事故で死に今は3人家族。
この町に謎の放火未遂事件が連発する。
春はこの事件の共通性を見つけ出し、
兄の泉水がその裏に潜む謎を解明する。。。

観ながら、
放火があんなに頻発しているのに、
犯人は何故捕まらないのか、とか
途中から出てくる吉高由里子演じる謎の女の事を
泉水は何故その時迄、気付かなかったのか、とか、
突っ込み所も沢山あるのですが、

まぁ、そんな事よりも、
この映画のテーマである、
「最強の家族」について考える事にしました。

泉水、春の二人兄弟と両親はいつも世間と戦っていました。
世間から虐げられ易いある話題を持つ家族だったのです。
(この中味を少しでも書くと直ぐネタがばれるので
ここまでにしておきますが)

だからこそ、家族の絆は一層強くなるのでしょう、
迫害を受け、その苦痛を共有し、乗り越えようとするからこそ、
家族は一致団結するのでしょう。

天才肌の春が金賞を受けた絵をの展覧会に
家族全員で見に行くと
嫌な家族が出てきて
何故か泉水がいじめられます。
それを庇って春が取った行動を擁護するように、
京香ママが、
相手の母親のオシリをペン
するシーンは

見ているこちらも胸もすく思いがしました。

そしてクライマックスがやってきます

最後は始まりと同じく
「ハルガニカイカラオチテキタ」

というフレーズで終わるこの映画は
吉高由里子が頑張って、
クスクス笑わせてくれる映画でもありました。

カサキショー