劇場公開日 2009年4月18日

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「【”クッパ!” 炸裂する”ゲロンチョリ!” 面白き”オニ語”や、不可思議な万城目ワールドを映像化した青春ファンタジカルムービー。】」鴨川ホルモー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”クッパ!” 炸裂する”ゲロンチョリ!” 面白き”オニ語”や、不可思議な万城目ワールドを映像化した青春ファンタジカルムービー。】

2021年2月15日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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ー 芦名星さん。ご冥福をお祈り申し上げます。安らかに。面白き作品、有難うございました。ー

◆ご存じのように、万城目学氏は、京都大学法学部を卒業している。
 そして、そのまま民間企業に就職をしたのだが、何を思ったのか、会社を辞め、小説家の道を目指した。
 そして、今作品の原作(映画と同名)が最初のヒット作品となった。
 早く、”直木賞候補”から”候補”という言葉が取れる事を、願っている・・。

◆今作の(小説とは違う)キャラクター他の魅力
 ・2浪の末、漸く京都大学に滑り込んだ(涙)
  安倍明(どうでも良いが、”阿部昭”ではない・・。今作はファンタジーである。)を演じた、山田孝之を始め、
 特に良かったのが、青竜会会長、菅原真)を演じた荒川良々。
 - ”普通のサークルですから・・。”
   どこの大学でも、新人勧誘の際には頻繁に使われる常套句であるが、彼が口にすると、本当に”普通のサークル”と思えてしまう・・。-

 そして、高村幸一を演じた濱田岳。
 - 気弱な学生を演じたら(当時は)天下一品であった・・。-

 更に、まさかの眼鏡で、ぼさぼさ頭の理系女子、楠ふみを演じた、栗山千明。
 - 眼鏡を外したら、超美人と言う奴ですね!-

 ・だが、”普通のサークル”と思っていた、青竜会には、様々な儀式があり、
  取り分け、吉田神社で執り行われる女人禁制の”吉田代替わりの儀式”
  重々しき雰囲気からの ”レナウン娘踊り、そして、全裸へ・・”
  - それで、神は喜ぶのかい!と思ったら・・。笑いと共に、軽く脱力・・。-

 ・原作を読んでいれば、何という事もないのであるが、登場人物の名前と歴史上の人物の名前との相関関係の面白さ。
 (例) 高村幸一=京都の魔人であり、閻魔大王と夜な夜な会っていたという、”小野篁”・・・。

 ・”ナクヨ”平安京、建設の際に陰陽道の四神相応の思想を基にした、
  北:玄武 (京都産業大学)
  西:白虎 (立命館大学)
  南:朱雀 (龍谷大学)
  そして、
  東:青竜 (京都大学!)

  の各大学に、代々存在してきた、”ホルモー”の儀式を継承する、サークル!

  - 良く考えたよなあ・・。売れるまで、余程、暇だったのかなあ・・。-

 ・そして、ホルモーとは!!!!
  で、出てきた小鬼たちの姿に、軽く脱力・・。

<京都が好きで、歴史が好きで、ファンタジーが好きな方にはお勧めの、ファンタジック・ヒストリー・青春コメディ。
 本から読むか、映画から観るかは、貴方次第である・・。>

NOBU
れいすけ(休眠中)さんのコメント
2021年2月25日

NOBUさんはいろいろお詳しいですね。レビューが博学で緻密で勉強になります。

れいすけ(休眠中)