「【”クッパ!” 炸裂する”ゲロンチョリ!” 面白き”オニ語”や、不可思議な万城目ワールドを映像化した青春ファンタジカルムービー。】」鴨川ホルモー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”クッパ!” 炸裂する”ゲロンチョリ!” 面白き”オニ語”や、不可思議な万城目ワールドを映像化した青春ファンタジカルムービー。】
ー 芦名星さん。ご冥福をお祈り申し上げます。安らかに。面白き作品、有難うございました。ー
◆ご存じのように、万城目学氏は、京都大学法学部を卒業している。
そして、そのまま民間企業に就職をしたのだが、何を思ったのか、会社を辞め、小説家の道を目指した。
そして、今作品の原作(映画と同名)が最初のヒット作品となった。
早く、”直木賞候補”から”候補”という言葉が取れる事を、願っている・・。
◆今作の(小説とは違う)キャラクター他の魅力
・2浪の末、漸く京都大学に滑り込んだ(涙)
安倍明(どうでも良いが、”阿部昭”ではない・・。今作はファンタジーである。)を演じた、山田孝之を始め、
特に良かったのが、青竜会会長、菅原真)を演じた荒川良々。
- ”普通のサークルですから・・。”
どこの大学でも、新人勧誘の際には頻繁に使われる常套句であるが、彼が口にすると、本当に”普通のサークル”と思えてしまう・・。-
そして、高村幸一を演じた濱田岳。
- 気弱な学生を演じたら(当時は)天下一品であった・・。-
更に、まさかの眼鏡で、ぼさぼさ頭の理系女子、楠ふみを演じた、栗山千明。
- 眼鏡を外したら、超美人と言う奴ですね!-
・だが、”普通のサークル”と思っていた、青竜会には、様々な儀式があり、
取り分け、吉田神社で執り行われる女人禁制の”吉田代替わりの儀式”
重々しき雰囲気からの ”レナウン娘踊り、そして、全裸へ・・”
- それで、神は喜ぶのかい!と思ったら・・。笑いと共に、軽く脱力・・。-
・原作を読んでいれば、何という事もないのであるが、登場人物の名前と歴史上の人物の名前との相関関係の面白さ。
(例) 高村幸一=京都の魔人であり、閻魔大王と夜な夜な会っていたという、”小野篁”・・・。
・”ナクヨ”平安京、建設の際に陰陽道の四神相応の思想を基にした、
北:玄武 (京都産業大学)
西:白虎 (立命館大学)
南:朱雀 (龍谷大学)
そして、
東:青竜 (京都大学!)
の各大学に、代々存在してきた、”ホルモー”の儀式を継承する、サークル!
- 良く考えたよなあ・・。売れるまで、余程、暇だったのかなあ・・。-
・そして、ホルモーとは!!!!
で、出てきた小鬼たちの姿に、軽く脱力・・。
<京都が好きで、歴史が好きで、ファンタジーが好きな方にはお勧めの、ファンタジック・ヒストリー・青春コメディ。
本から読むか、映画から観るかは、貴方次第である・・。>