劇場公開日 2008年9月27日

  • 予告編を見る

「もお、イイお歳です…。」最後の初恋 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もお、イイお歳です…。

2008年9月29日

泣ける

悲しい

知的

リチャード・ギア、ダイアン・レイン何と3度目の共演。『カッコイイ!』『SEXY!』とか言われていたご両人も、気が着きゃ59歳と43歳(見えね~!)。本作は、中高年に捧げる(?)、ロマンティック・ラブ・ストーリーになっております。

 もお、昼ドラにでてくるような、非常にベタで定番のよろめきストーリーです。でも、そんなに“ドロドロ”はしていません。むしろ“サラっ”と爽やかにさえ感じられます。これは、主演の2人の力に依るところが、非常に大きいと思います。表題に“お歳”と書きましたが、持ち合わせているキャラは、幾つになっても歳をとらないモンですね。今回のこの映画をみて、吾輩その点を再認識させられました。だって、芝居がまだまだ若いんやモン!恋愛に歳は関係ねえ~ってか(^^;!
 ただ、これで『感動するか?』と問われると、そこは大いに“?”でございます。妙に話が淡々と、そしてアッサリ進んで行くんですね。『へ?こんなことぐらいで、そういう風になっちゃうの??』とか『え~、この次にもうこんな展開になっちゃうかな~??』てな感じでストーリーが進んでいっちゃうモンですから、正直チョット肩透かされました。うん、理解出来ん!ッて言うか~、最初から海辺の宿にエエお歳の男女が2人きり(もちろん、客と宿主ではありますが…)って設定だけで、もおその先どうなるかなんて、わかるやろ?って感じでストーリーなんか、どっちかっていうと“後付け”なんとちゃうか?とまで思ってしまいましたわ。ええ、すみませんね。夢を潰すような発言をいたしまして…(^^;。でも主人公2人に、感情移入出来なかったのは事実です。そこら辺が吾輩的には非常に残念でしたね。結構期待していたモンですから。何?お前がまだ大人の恋を理解出来ないだけやって?ど~せ、吾輩は子供ですよ(いやいや、充分“オッサン”です(^^;)!

 前述しましたが、主役のご両人はホント実年齢には見えませんね。スクリーン越しに『確かに年とったな~』と感じるシーンは、何回かありますが、それを踏まえた上で輝いた演技を見せてくれます。やはりこれは気持ちや心が若いから出来ることなのでしょうか?吾輩もこんな年齢の重ね方をしていきたいモンです…(多分、いや絶対にムリでしょうけど…)。

 物語の舞台となる“海辺の宿”がスクリーンに映った瞬間『こんなモン、嵐が来たら一発でつぶれるがな!』と真剣にツッこんでしまいました。その後、作中で『ここは頑丈だから、嵐が来ても大丈夫』って台詞を聞いて、思わずズッこけてしまいました。あんなん、壊れる。絶対にムリ!吾輩なら泊まりたくないよ~(^^;。

mori2