1978年、冬。

劇場公開日:2008年6月14日

解説・あらすじ

文化大革命が終わりを告げ、自由の光が見え始めた1978年冬の中国。地方都市・西幹道で暮らす11歳の内気な弟ファントウと18歳の兄スーピンの前に、叔父を頼って北京からやって来た孤独な少女シュエンが現われる。彼女に憧れを抱いた兄弟は、初めての感情に戸惑いながらも彼女と交流を深めていく。「思い出の夏」のリー・チーシアン監督がメガホンを取り、変わりゆく時代の中で生きる少年たちの青春を繊細なタッチで綴る。

2007年製作/101分/中国・日本合作
原題または英題:西幹道
配給:ワコー、グアパ・グアポ
劇場公開日:2008年6月14日

スタッフ・キャスト

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(C)2007 China Film Group Corporation & Wako Company Limited.

映画レビュー

3.0 かつてそこにあった、ある細やかな人生

2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

癒される

人生の様々な時期に応じて、人は誰かと集い、出会い、やがて別れが訪れる。
二度と会えない人も居れば、再開の時もある。
子どもは成長し、大人は老いてゆく。
何も変わらないように見える静かな生活でも人生は一時として止まることはない有様を
文化大革命時の中国北部の小さな町を舞台に、ある冬の数カ月間の出来事とその後日譚を描いた物語です。

町に暮らし、閉塞した環境に鬱屈を抱える青年と、父親が反体制分子のため下放されてきた北京出身の少女を中心に、何気ない町の人間模様が映し出されます。
町と工場を巡回する通勤通学列車など北京とはまた違った、地方独特の暮らしぶりを垣間見ることができることができるのも本作の魅力の一つです。

青年の弟くんの可愛らしさ、一見ヒステリックな母親が見せた涙、なんだかおかしいほどに有能な青年の親友。
人生の真理は細部に宿ることをまざまざと観せてくれるのが映画の魅力の一つだと感じました。

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さとうきび

3.0 納得できないエンディング

2024年10月1日
iPhoneアプリから投稿
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ジョニーデブ

3.0 ロングショットで空気を撮った映画

2023年12月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寂寥感溢れる風景がすごい。
静かな映画。
まるでドキュメンタリーのよう。
ストーリーとしては面白くはないが、空気感が魅力。

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hato

5.0 李四平を拒絶していた雪雁だったが 工場の2人組に襲われたところを 李四平に救われ、 2人の距離は徐々に縮まっていく。

2022年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

動画配信で映画「1978年、冬。」を見た。

劇場公開日:2008年6月14日

2007年製作/101分/中国・日本合作
原題:西幹道/The Western Trunk Line
配給:ワコー、グアパ・グアポ

沈佳妮
李杰
张登峰
赵海燕
杨新平
李继贤監督

時代は邦題の通り。
1978年、冬。だから44年前のこと。

山西省の田舎の町に北京からやって来た雪雁(沈佳妮)。
父親が反革命罪で労働改造に送られた。

背が高く、7頭身か8頭身あるような美しい娘だった。
隣家の李四平(李杰)が彼女に想いを寄せる。

李四平は工場に勤めているはずだが、
貨物鉄道で工場に出勤するふりをしながら
街の隠れ家的な空き家で
トランジスタラジオを組み立てたりしていた。

郵便物をポストから引き抜き中の現金を盗んだり、
工場から鉄や銅を盗み売ったりする尊法精神のない男だった。

李四平を拒絶していた雪雁だったが
工場の2人組に襲われたところを
李四平に救われ、
2人の距離は徐々に縮まっていく。

田舎町の人たちの日常を淡々と描く映画だが、
終盤に予想外の悲劇的なことが起こる。

よくこんな古臭い映像が撮れたなあと感心した。
街にはカラフルな色はなく
土やコンクリートの色ばかりで寒々としている。

人々の服は人民服のような紺や灰色の服ばかりで、
色彩がない。

撮影場所は映画村のようなセットだろうと思っていたが、
これは山西省の実在する街らしい。

中国の地方都市の生々しさを感じることができる
いい映画だった。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドンチャック