ブーリン家の姉妹のレビュー・感想・評価
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美しい姉妹
ケイト・ブランシェット主演「ター」からの「エリザベス」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」、、、そしてここに辿り着きました「ブーリン家の姉妹」!
世界史に全く興味なかったのが、これで一気にハマりそうな勢いです(^^)
エリザベス誕生までに、こんなドロドロがあり、しかも母親となるアンの、王位継承への執着が凄かった。
ヘンリー8世もホント酷い。妻達を次々とあんな目に遭わせるなんて。でもその前に、ヘンリーとアンは2人で結託し、離婚再婚のために、宗教改革の波に乗るとは、、、
ナタポーの狂気と、スカヨハの従順で清らかな、それでいて最後は姉のために動く勇気。どう考えても可哀想なのは、弟くんや、一貫して正しい考えを訴え続けていたお母さんだよね。
お父さんの頼りなさが、運命の波に飲み込まれて行くきっかけだったような気もしました。それには狡猾な叔父も一枚噛んでいるのだけれど。
それでも「エリザベス」へとつながり返り咲くのだから!歴史ってわからないから面白いのだと、この映画でつくづく思いました。そして、エリザベスが結婚せず、黄金時代を築くのは、この血が流れているからかな…そんな事まで思ってしまうのでした。
ちなみに、それぞれを演じた時の年齢が気になって、「エリザベス」の1998年はケイト29歳 。「ブーリン家の姉妹」(2008年)はポートマン27歳、
スカヨハ24歳。現代の男どもに搾取される事なく、彼女らが花開き美しく咲き誇る一場面が永遠に焼き付けられているのでしょうかね。
いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり
『いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり』って事か。
イングランドに限らず
どこの国もこんな事やっている。そして、ヨーロッパにある王国が全てけっこう近い親戚関係にある。だから、今も状況は変わっていないと見るべきだ。
イングランド国教会がローマのカソリックから分裂した事件を面白可笑しく描いている。
もっと、ドロドロした歴史のはずだ。兎に角、そろそろ、中世が終わり、資本主義が台頭して、近代国家が形成され、更に混沌を極め、争いと貧富の格差は加速度的に拡大し続ける。それは今も続く。このままでは、どこまでも止まらない。
Will you accept this challenge? 重すぎ。
1人で勝手に「スカヨハ強化月間」の第四回は「ブーリン家の姉妹」です。メインのアン・ブーリンはナタリー・ポートマンなのですが、スカヨハ演じるメアリー・ブーリンも出番は多かったですね。スカヨハ出演作としては珍しい歴史物です。
あのエリザベス女王の母親アン・ブーリンの波乱万丈の人生。しっかしストーリーが重すぎて何度も「うっわ~」ってなります。アン・ブーリン酷すぎ。ヘンリー8世も酷すぎ。ちなまにアン・ブーリン処刑の後10日後にヘンリー8世はジェーン・シーモアと結婚したそうな。なんじゃ、そりゃ!そんな中メアリーは純粋ポジションで良かったですね。でも、映画だけだったらあの叔父が悪い!ってなるのですが、検索してみるとやっぱりアンも酷かったりで史実は藪の中なんですよね。
何気に出演が豪華でした。ナタリー、スカヨハは勿論の事、エリック・バナ、ベネディクト・カンバーバッチ、エディ・レッドメインと今なら主役級の俳優が沢山いました。あ、エディ以外はマーベル映画繋がりだ!
ナタリーって悪女っというか精神的にちょっといっちゃってる役が似合いますね。今ならスカヨハも悪い女似合いそうなのですが、この頃はまだ純朴なアメリカンって感じです。歴史物として、そしてドロドロしたストーリーでなかなか見応えのあった作品でした。そして、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」に続く(←嘘)。
映画としては面白いけど
ヘンリー八世のしでかしたさまざまな愚かしいことが、アンブーリンの入れ知恵のような描かれ方に、なんとなく違和感もあったけど、映画としては、メアリーもアンもともに人物描写が良くできていて、おもしろくみられた。それ以上でもそれ以下でもないのは、ヘンリー八世の描写が貧弱だったからかな?姉妹の話だから致し方ないにせよ、迫力が無さすぎた。
気分が悪なった
ナタリー見たさで拝見したが、気持ち悪くなった。
近親相姦未遂と打ち首の描き方でとどめを刺された。
ただ、ナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンソンの演技は流石といえる。
愛欲の果てに
いつの時代にも理不尽で痛々しい血の歴史はあるものだと思いますが、今作品の人々、特にブーリン家のたどった運命も間違いなくそれにあてはまると思います。
自分勝手で権力の名の下に次々とばっさりと人を斬り捨てる君主が一番の悪かとも思いましたが、彼の妾に実娘をさせて、一族の繁栄を手にしようとした父親や親戚。当時はそんなことがざらだったのかもしれませんが、アンとメアリー姉妹も間違いなく被害者です。
只2人が違ったのは、姉のアンは自らの地位を得るために他人を陥れるという罪を犯し、結局は世継ぎを生めず、自分自身が正気を失うほどに憔悴し、とうとう最後は…。妹のメアリーはアンとは対照的で誰に対してでも誠実であり続けようとしました。裏切られた王や姉に対しても。故に、ラストで姉の残したエリザベスを育て上げている様には本当に救われた気がします。彼女がこのすさんだ展開の中で唯一の光だと感じました。
歴史は渦中にいると何も見えないもの。恐ろしいですね。
2人の女優の競演が見ものかな?
イギリスの歴史を詳しく知らない自分にとっては、この映画は、姉妹でありながらも、親が家運を賭けて決定する、2人の娘を王の世継ぎを生ませる為に、嫁がせてしまうと言う中世のイギリスの貴族社会の哀しき、世にも残酷な物語は観ていて「哀しい」の一言である。
親が決定する、家運隆盛の為に行う、政略結婚物語は洋の東西を問わず、どこの世界でも、昔は普通に行われていた現実があり、どうしようも無い負の歴史遺産であるのだろう。人間のエゴ丸出しの哀しいサガを描いたイギリス版、女たちの大河ドラマとでも言うところだろうか。
本当に、こう言う作品を観る度に、20世紀以降の自由経済の世界で暮らしていける自分達家族は幸せな世界に住んでいるのだと感謝せずにはいられない!気持ちが込み上げてくると大袈裟に聞こえるかも知れないが、本当にしみじみ、そう思うのだ。
特に、我が国日本に於いても、婚姻や、家を継いで、後継者としての息子を授かると言う風習が長かった社会制度の中にあっては、世継ぎを生む為の道具としてしか、女性の価値が認められていなかった、当時の世界と言うのは、親も、子もとても自由の無い哀しい縛りの世界観の中でようやっと暮しを立てていたのがうかがえる。
しかし、その理不尽さも、今だから、それを野蛮な人権を無視した残酷物語と思うのだろうか?当時の時代を生きていた人は、必ずしもそうは考えていなかったのだろうか?
個人的な幸せよりも、自分が生れ育った家を如何に、大きく栄えさせる事が可能であるかと言う事に終始して暮している人々にとっては、大奥に上がる事も、女性として、名誉な事なのだろうか?
この映画は、衣装も綺麗で、それなりに時代考証もきっと正確にされていて、素晴らしい映画なのだろう。
しかし、いくら良く出来ていても、このラストの哀しい結末には感動する事は出来なかった・・・
話が史実に基づいて描かれる事実であれば、在るほどに、その哀しい現実を観るのは辛いものだ。
ナタリー・ポートマンもこう言う役処は結構様になっているし、スカーレット・ヨハンソンもとてもハマリ役だった様に思う良い映画だ。でも好きになれない!!
姉妹は、姉妹であっても、時にライバルとなり、愛する存在では無く、憎しみの対象者となってしまう、この女性たちの闘いが狂気を帯びて確かに、映画として迫力は感じるのだが、この時代に生きなければならなかった彼女たちの現実の生活を思うと私は、全く感情移入の出来ない、感動を覚える事が出来る面白い作品と言う気持ちにはなれない。基本的に人権が傷付けられる話は私には、NGなのかもしれない。
しかし、衣装デザインや、音楽とか、当時から現在迄のイギリスの歴史を好きで、勉強してみたい人には、きっと見応えがある作品だと思う。
女性の人は、この映画を観ると姉のアンと、妹のメアリーのどちらのキャラにより魅かれるのだろうか?私は姉妹の母に同情するだけの映画だった。
美人女優の競演が見物です
エリザベス女王1世誕生秘話。
一族繁栄の為、伯父の策略によりブーリン家の姉妹は王の子供を身ごもる。側室の妹は男児を産むが、王妃となった姉には女児しか生まれなかった。これがのちのエリザベス1世である。
女王の誕生までには一族による骨肉の争いがあったことが分かる。王妃の座、世継問題・・・などなど 今の日本の皇室でも一時男児が生まれないことで話題になっていたが、当時は今の比でない程、深刻なことだったのだろう。
しかし、女とは何なのだ。それこそ産む機械では無い。今でこそ産み分けは可能だが、子供に罪は無い。伝統に縛られず、授かったことを喜び、両親が愛情を注ぐこと。例えそれが王であっても、一人間として、家族を守れなければ結局国は衰退するであろう。
姉妹のキャストとして、野心家の姉にN・ポートマン、王の寵愛を受けるも島流しにあう妹役にスカーレット・ヨハンソン。何とも豪華な2ショットであるが、スカーレットはこれまでの作品、私生活の浮名からイメージと違う役の気もする。ただ、美人女優を2時間も堪能できるという点で、とっても贅沢な気分にさせられた映画であった。
スキャンダラス!!
かなり私好みの映画でした。
ナタリー・ポートマンは『宮廷画家ゴヤは見た 』、スカーレット・ヨハンソンは『私がクマにキレた理由 』でそれぞれ主演作を観たばかりですが、この映画では二人とも全く違う顔でした。そして二人とも本当すごい良かったです。ナタリーポートマンはいつ見ても美しいわ。さらにアンとメアリーの母・レディ・エリザベス・ブーリン(クリスティン・スコット・トーマス)が超いいの。このお母さんだけだね、子どもたちを心から愛してたのは。
この映画、実は予告編から抱いたイメージとはちょいと違いました。だって「最初に愛されたのは妹メアリー、しかし王妃になったのは姉のアン」って言われたら、メアリーからアンが力ずくで王を奪ったみたいに思いません?アンが悪女、みたいな。まぁ確かにアンには悪女的要素はありましたけど、一番悪いのはアンではなくてヘンリー8世ですよ。あとはアンやメアリーたちを子供を産む道具、自分達の地位と名誉の為の道具として差し出す父や伯父。
メアリーなんて本当超かわいそうですよ。親が決めた結婚相手でも、ウィリアムと幸せにやってたのに、新婚だったのに、いきなり王の愛人になれって。嫌って断れないんですよ。これは公務だからって。
さらにえええーと思ったのは、王との初夜を済ませた翌日、父親に「王と寝たのか?」「1回以上やったのか?」「王は満足したのか?」って聞かれるの。アリエナイ・・・。無理矢理王の愛人にされた挙句に、その報告まで要求する父親。本当完全に娘を道具扱い。まだ救いだったのは、そんな娘達を母が不憫に思ってくれたことぐらいかなぁ。レディ・エリザベスのあの複雑な心境は痛いほど伝わってきました。
それでもメアリーはヘンリーの優しさを感じて、最初は嫌々宮廷に来たものの、次第に心から王を愛するようになるんですよ。本当純粋に。そして王の子供を妊娠。
したわけなのですが、そんな妹・メアリーのことを快く思わない姉・アン。昔はすごく仲のいい姉妹だったのに、二人をそんな関係にしてしまったのはやっぱり父と伯父。ヘンリーに自分の娘を差し出そうとしたのがいけないのよ!!
メアリーが先に結婚した時はアンだって心から祝福してたはず。変わってしまったのは、アンが射止めるはずのヘンリー8世をメアリーが射止めてしまったから。そしてアンがなるはずだった王の愛人の座にメアリーが座ることになってしまったから。
アントしては屈辱ですよね。アンがメアリーに嫉妬するのは無理ないと思います。自分は愛されることができない、親の要望に応えられない、無価値だと言われてるように感じてしまったのではないのかと。しかも自分は姉なのに、と。
でもアンにどんな嫌がらせをされても、アンが自分のことを心良く思ってないと知ってても、メアリーは優しい子だからアンのことを思ってるんですよ。だけどアンを思ってしたことがアンの怒りを増大させてしまい、もう姉妹の仲はボロボロ。国外追放もアンが自分で巻いた種なんですけどね~。でもこの国外追放がその後のイングランドを変えたということですよね。フランスから戻ってきたアンの行動はすごかった。まさに悪女?
正直国外追放されるまではアンもかわいそうだよなぁと思っていたのですが、戻ってきてからのアンのメアリーに対する仕打ちはひどすぎでした。そしてヘンリー8世はもっとひどい。ヘンリー8世、最低の男ですよ。何人の女を不幸にするの?何人の女を裏切るの?何人の女の人生をめちゃくちゃにするの?という感じでした。本当最低。メアリーを最初に抱くときにメアリー同様にヘンリー8世を優しいと思ってしまった自分が悔しいわ。
やっぱりさ、浮気をする男は何度でも浮気を繰り返すってことよね。簡単に女を捨てて乗り換える男は、また次の女も簡単に捨てるってことですよ。だからそんな音の言葉は信じてはいけませんね。
いやー、でも王妃の座に執着するアンはすごかった。あそこまで出来るのはある意味すごい。あそこまでできたからこそイングランドの歴史が変わったわけなんですけどね。そしてそんなアンの娘だったからこそ、エリザベス女王は45年間もの間イングランドを統治できたんでしょうね。ヘンリー8世は本当アホでしたけど。そんなヘンリー8世の良き妻として20年も一緒にいた王妃は本当できた女性だったんだろうなぁ。彼女もかなりの被害者ですが、裁判のシーンは格好よかったです。
そして忘れてはいけない、かわいそうだったのは女性陣だけではありません。弟のジョージなんて超いい奴なのに本当哀れな人生。行きたくもないのに宮廷に連れてこられ、嫌いな娘と結婚させられ、そして挙句の果てに・・・。
もとをただせばトーマス卿、ノーフォーク公爵がいけないのですが、ヘンリー8世のせいでブーリン家一族、そして王妃キャサリンは不幸のどん底。レディ・エリザベス・ブーリンはこうなることが最初からわかっていたのに止めることができなくて無念だっただろうなぁ。
歴史の影にはいろいろなドラマが詰まっているんですね。私、実は「エリザベス」も「エリザベスゴールデンエイジ」も見逃しているのですが、この映画を観たらすごく観たくなりました。
この映画、宮廷で繰り広げられていたドロドロの愛憎劇でしたが、見ごたえたっぷり面白かったです。歴史に疎い私も歴史にかなり興味を持てました。
恐るべし、最強姉妹。
あのエリザベス1世のお母さんの話…これがまた^^;
ぜんぜん知らなかった無知状態から観たものですから、
かなーり面白くて、怖くて、勉強になりました!!!
ナタPとスカヨハ競演で騒がれた本作でしたが、確かに
観応えがあったし、彼女らの本性というか気質というか、
監督が上手い具合に引き出した感がありましたね。
頭が良くて高潔な姉と、ひたすら穏やかで温厚な妹。
当然、最初から姉が王の気を惹くと思った皆の目論みが
見事に外れてからの展開が、妹の知られざる存在感を
私たちに知らしめてくれることに。。。
しかし、、、あんな時代に^^;あんな家系に^^;
産まれなくて本当に良かった(汗)と誰もが思いますよ。
特に女性には…堪らないですね、あの扱いは。
まぁ今でも…この日本でも、その風潮は変わってません。
御世継問題は、皇族のみならず、あらゆるシーンで、
まだまだ私たちに根づいている部分が多いと思われます。
今じゃ♀が強いと叫ばれているこの世の中でも、、
それは家の中(爆)表舞台では活躍の場を男性に奪われ、
ちょっと出過ぎりゃ叩かれ、出なければ蹴り落とされ、
世が世なら、どうして私を♂に産んでくれなかったか!!
と…淀君のように鼻息を荒くしている婦女子も多いかと。
あ、それましたね。話が^^;
それにしてもナタPとスカヨハの演技は素晴らしかった。
知性があっても、女としての色気に欠けているナタPと、
頭がどうのよりも(爆)その女っぷりで泳いできたスカヨハ。
今作ではやたらとナタP演じる姉を「小悪魔」と呼びますが、
いえいえ!真の小悪魔とはスカヨハの方だと思いますね。
計算づくで男に近づく必要のない女こそ、小悪魔でしょう。
気付いたらモテてるやん!というのが小悪魔さんですから。
どんなに頑張っても王の気を惹くことが出来なかった姉が、
正反対の行動に出て、王を奪還することに成功したものの、
その後の波乱含みの生活は、決して愛に満ちていなかった。
「よくぞエリザベスを産んでくれました!!」
…と、今では口を揃えて言えるものの、当時は誰もが
彼女の行動を「魔女」「悪魔」としか思えなかったでしょう。
恋愛においては、まるで不遇の女性というのが哀れでした。
そして妹。。
この人は、歴史の中でも「陰」の存在だったのでしょうか。
ともすれば、この人が産んだ「男の子」こそが、
エリザベスに代わる一代を築いたかもしれないという…
ものすごい歴史の歯車を見た気がしたんですけど、その後、
運命はエリザベスに味方し、彼女は黄金時代を築きました。
いや~、運命って、本当に分からないもんなんですね。
勉強になりました。歴史モノとしてもドラマとしても面白い。
(叶姉妹もビックリ!王の威厳など霞んで見えましたねぇ、、)
私の賢い夫はどこへ行ってしまったの?
映画「ブーリン家の姉妹」
(ジャスティン・チャドウィック監督)から。
主人公のブーリン姉妹でも、王ヘンリー8世でもない、
脇役ともいえる、王妃の台詞である。
世継ぎを産むための愛人とは言いながらも、
若い女に夢中になっていく王(夫)に対して、不信感を持つ。
最後には「離婚」までさせられてしまうのだが、
その時、王(夫)に向かって語った台詞が、
「私の賢い夫はどこへ行ってしまったの?」だった。
「目を覚ましなさい」とまでは言わなかったけれど、
いつの世も、男は若い女が好きなんだから・・と
皮肉を込めた表現だった気がする。
この言葉が心に引っかからなかった王(夫)は、
破滅の道をひた走ることになるのだが・・。
肝に銘じておこう、私も男だから。(汗)
大英帝国の幕開け。
「ブーリン家の姉妹」を観てきました。原題「THE OTHER BOLEYN GIRL」。
イギリスの歴史モノ、大好きだー。
どちらも国王の寵愛を受けながら、まったく異なる道を歩むことになる美しい姉妹の劇的な人生のお話。
後にエリザベス1世となる王女を産んだ、アン・ブーリンの悲劇。
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。
いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は
聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。
だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。
このヘンリー8世ってのがとんでもなくひどい男でさ。
正妻になかなか男の子が生まれなくて(女の子は1人いた)、世継ぎのことを考えると、やっぱりどうしても男の子が必要なわけね。
そこで宮廷勤めをしていた叔父さんにそそのかされて、ブーリン家の長女アンは
王の愛人になろうとするんだけど、アンのせいで王が落馬してしまい、
それを介護していた次女のメアリーに王は一目ぼれ。
ここから仲のよかった姉妹の愛憎が始まるのだ。
結局メアリーは宮廷に上がって、王の子供(しかも男の子)を産む。
それが憎たらしいアンは、なんとか王の目を自分だけに向けようと画策する。
ついには子供を産んだばかりのメアリーを宮廷から追放。
「エリザベス・ゴールデンエイジ」を観たときは、ヘンリー8世ってなんて女たらしでひどい奴!!!って思ったけど、今回この映画を観て、「なんだ、アン・ブーリンもけっこうしたたかじゃん」って思った。
自分と王を結婚させるために、何の罪もない王の正妻を裁判にかけちゃったりするし。
さらにはローマ法王と決別して、国教まで変えさせちゃうし。
なんとか正妻の座に治まったものの、アンが産んだのは女の子。あげく、第2子を流産してしまう。
そしてその流産の事実を王に伝えられないまま、アンは人間の道徳に背く行為に走ってしまう。
これがもう、すごい。その話は知ってはいたけど、そうまでして男の子を産みたいのかと・・・。
なんか、日本の皇室を思い出しながら観てしまいました・・・。
でも結果的には自分が生んだ王女(=エリザベス1世)が黄金時代を築くなんて、皮肉。
結局アンは、「反逆、姦通、近親相姦および魔術」という罪で斬首されてしまう。
斬首だよ。ギロチンじゃないんだよ。斧でクビをズパッと。ひー。
最後、いろいろあったけどやっぱり姉は姉と、王にアンの命を懇願するメアリー。
かわいそうだった。守られたのはアンではなくて、メアリーだったのだから。
私、ロンドン塔のアン・ブーリン処刑現場を見に行ったことがあります。
外なのに薄暗くて、あんまり長居はできなかった記憶が(1人で見に行ってたし)。
なんかしっくりこなかったのが、ナタリー・ポートマンが姉だということ。
いつまでも私の中では子役のイメージなんだよね。
あと、スカーレット・ヨハンソンって、あんまりきれいだと思えないんですけど・・・。
私生活でいろいろ言われてたからかなぁ?眉毛もないし(爆)。
途中やや中だるみで、眠りに落ちそうになりました。
でも話的には、好き。終わり方も好き。
この話が「エリザベス」シリーズにつながっていくのだな、と。
やっぱり、イギリスっていいわ。うん。
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