「骨太で硬派な期待通りの作品」クライマーズ・ハイ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
骨太で硬派な期待通りの作品
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NHKのドラマ → 原作本 → 映画
この順番で、見させていただいた。
それくらい、大好きな作品で、
今回も、物凄く、期待していたし、楽しみにもしていた。
そして、期待に違わぬ、
人間ドラマを2時間強、堪能させてもらいました。
特に、好きで、心に焼きついたのは、
神社前での、堤さん・堺さん・尾野さんのシーン。
それぞれを1つのカメラで写していく
カメラワークも、心に残ったし、
それぞれのセリフのやりとりも、
登場人物それぞれの気持ちが入っていて、
泣いてしまうようなシーンではないと思うのですが、
なぜだが、涙が浮かんでしまいました。
それほどまでに、
登場人物達の気持ちであり、温度が伝わってきた。
大いに感動させてもらいましたが、
原作本を好きな私としては、
・新聞への投稿「大きい命、小さな命」の場面
・主人公の娘への恋を衝立岩で告げる場面
この2シーンは、省いて欲しくなかったです。
でも、今作の脚本には、原作者も、かなり
細かく口を出されたそうですし、残念ですが、
仕方のない気もします。本当に、伝えたいことが
散漫になってしまう危険は、高くなってしまいますからね。
観客、40以上らしき人が多かったのですが、
終演後、涙を浮かべている人、つまらなそうな人、
丁度、半々くらいでした。
原作を読んでいたから、
感情移入できたシーンも多々ありましたので、
もしかしたら、事前に読んでおいたほうが
よりもっと、映画を楽しめるかもしれません。
【補記】
「クライマーズハイ」を撮りたいのか
「日航ジャンボ機の事故」を撮りたいのか、
監督は、原作者から、このように尋ねられたそうです。
その答えが
この作品だと思うと、非常に頷けました。
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