「新聞社の人間関係」クライマーズ・ハイ てぃちさんの映画レビュー(感想・評価)
新聞社の人間関係
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個人的には大変よかったと思います。
これは御巣鷹山の日航空墜落事故を題材にしているマスコミ人の話です。
他社とのスクープ合戦。
社内では、上司からの圧力や他部署との意地の張り合いといった仕事の難しさ、理不尽さ。理想だけでは通らない。それを通すにはいろんな人と張り合っていかなくてはならない。
そんな人間関係がよく描かれてたと思います。
新聞記者だから伝えたいことがある。
でも新聞記者だからライバル紙よりも商売として勝たなくてはいけない。
それぞれ一物抱えた人間達が自分のプライドを守りながらひとつのものを作り上げていく。新聞社の仕事がリアルに伺える映画でした。
確かに事故のことや親子のことなど触れられていないシーンはありましたが、それは巧妙に空白にされているだけで十分理解できます。
それ以上にこの映画の良い点は報道のあり方やそのリアルな仕事ぶりを考えさせるところだと思います。
私はその仕事ぶりに興味を持っていて、日航空の墜落事故は単なるモチーフと考えながら映画館に行ったので、観終わったときもの凄く胸が熱くなりました。
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