「こどもの気持ちを忘れてしまいがちな大人のための映画」かいじゅうたちのいるところ macaronさんの映画レビュー(感想・評価)
こどもの気持ちを忘れてしまいがちな大人のための映画
なんてかわいらしくてせつない映画なんでしょうか。。。
まだまだなにもかも幼い、
小さなマックスくんの冒険を通して、
子供のときの、
かまってもらえなくて寂しい気持ちとか
そんな「ひとりぼっち」を、だれかも感じているのだと知った時の
苦しい気持ちとか
誰かをたすけてあげたい気持ちや怒りや
自分の無力さに直面してしまったときのなんとも言えない憤り、
胸がしめつけられるような
大切な想いをたくさん思い出しました。
「かいじゅうたちのいるところ」は
そんな
社会の縮図そのもの。
現実にはマックスくんのような冒険を
誰もが経験できるわけではないけれど、
どんな経験もすればするほど、
人は強くなり、やさしくなれる
大切なことはそのチャンスをどう活かすかなんだなと
改めて(現実世界において、小さな冒険であっても)冒険する勇気と、
前向きに生きていく強い気持ちみたいなものを
教えてくれる、素敵な映画だと思います
これだけいろんな技術があるなかで、
あえて着ぐるみなかいじゅうたちもなんとも愛らしく、
そしてあったかく感じられました。
でも、子供向きではないのかも。
きっと大人が子供時代を振り返って、
いろんなことを思い出しつつ、前を向くための、
そして次の世代と接するときに、
かつて自分が子供だったときのことを忘れないように
自分の都合や感情だけで子供と接してしまわないようするために
そんなときに見たい映画かもしれません。
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