「おもちゃの思い出」トイ・ストーリー3 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
おもちゃの思い出
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「1」では迷子になってしまったウッディとバズが家に帰るまでの冒険、「2」では売られそうになるウッディを仲間が救い出すまでの冒険…と、ハラハラドキドキ、胸躍る楽しさいっぱいの物語。
そして「3」では、表向きは前作前々作同様明るく楽しいが、根底にあるのは“おもちゃたちの末路”というシリアスなテーマ。
誰もが、子供の頃遊んだおもちゃを思い出して見たハズ。
僕は子供の頃、ゴジラとか怪獣のおもちゃでよく遊び、今そのほとんどは捨てたり売ったりして、見ていて身につまされる思いだった。
でも子供は大人となり、おもちゃと遊ばなくなるのは避けては通れない。
ラスト、アンディはおもちゃたちに別れを告げ、大人の階段を登っていくのだ。
映画では、紆余曲折あり、おもちゃたちは晴れてアンディの手から近所のおもちゃと大事に遊んでくれる女の子の手に譲られる。
おもちゃは子供たちに遊ばれてこそ、とシリーズで一貫して訴えており、おもちゃたちにとってはこれ以上ないハッピーエンドだ。
でも個人的な見解としては、譲られるのも勿論イイが、持ち主に子供が出来るまで一旦しまわれたり、遊ばなくても飾って側に置いておくというのも一案かなと思う。
見た人それぞれに考えや思いがあるだろう。
おもちゃへの愛や思いが溢れるこのシリーズ。
おもちゃと遊んだ事がある者なら、誰もが楽しめ、考えさせられ、共感し、感動出来る、珠玉の名作だ。
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