「おもちゃの宿命とそれへの答えを示した感動作」トイ・ストーリー3 2501さんの映画レビュー(感想・評価)
おもちゃの宿命とそれへの答えを示した感動作
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95年、初のフル3DCGアニメとして世界を驚かせたトイストーリーの三作目です。
本作の序盤では、アンディのおもちゃ遊びのシーンが入り、西部劇の世界なのに宇宙船や恐竜が登場するというハチャメチャな展開に一気に引き込まれました。
ですが、そんな楽しい遊びも実は過去の話。
アンディの大学進学により、「おもちゃと子どもはいつかは別れる」という2から語られていた重要な宿命が、ついにウッディたちの身に起きてしまいます。
トラブルに巻き込まれて外の世界に……という展開はこれまでと同じですが、今度は帰ってももうアンディとは遊べません。
そこが本作と前作の明白な違いであり、この問題にどんな答えを出すのかというのが本作の芯と言えます。
おもちゃたちが立ちはだかる試練を頭脳と行動で(皆の作戦行動が妙に場慣れしていて面白いです)突破し、やがて新しい持ち主ボニーと出会うことで円満な解決を迎えます。
ラストの「あばよ。相棒」は、シリーズを追ってきた者としては本当に感無量であり感動しました。
ちなみに本作にはトトロが登場します。
しかも瞬きや笑い方といった仕草がオリジナルそっくりであり、しかも一言も喋らない。
正にトトロをよくわかってるからこそ出来る描写であり、エンドロールにまで出てくるので日本人としてとても嬉しく思いました。
そういった細かい良さも含めて、本作はトイストーリーシリーズの一つの終わりとして、迷いなく五つ星を付けられる傑作です。
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