「映画的な工夫はあまり感じないが」マンマ・ミーア! ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
映画的な工夫はあまり感じないが
映画的な工夫はあまり感じられないが、ABBAの曲を聴いたことがあって、好きな曲がある人であれば、何だか楽しい気分になれる映画。
なお宣伝では、あたかも20歳の娘が主人公のような売り方をしてるけど、映画を観て驚いたのは、おそらく40代くらいの設定である母親とその友達こそが主役だという事実でした。
日本の場合、40代の主人公が活躍する作品はあまりないと思うのだけど、齢59歳(撮影時は57~8?)のメリル・ストリープが歌って踊って、主役を張って、しかもその作品がちゃんとヒットしているという事実は、悔しいけど、こと映画や娯楽文化の面ではアメリカの方が比べ物にならないほど進んでるってことの証明だと思う。
なお、キャストでは、すごーーーーく音痴なのが微笑ましいピアース・ブロスナンと、自分の思わぬ一面に気がつくコリン・ファレルが秀逸でした。製作総指揮にトム・ハンクスが名を連ねてたのも驚きました。それだけ魅力的な企画だった、ってことなんでしょうね。
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