「MCUとのファースト・コンタクト!」アイアンマン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
MCUとのファースト・コンタクト!
マーベル・シネマティック・ユニバース第1作。
アイアンマン・シリーズ第1作。
"日曜洋画劇場" で2回目の鑑賞。
原作コミックは未読です。
大企業のCEOにして天才発明家、かつプレイボーイなトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)が、如何にヒーローとなっていくのかが丁寧に描かれているなと思いました。
トニーがどんな人間なのか分かり易く紹介されていたし、最良の1作目だな、と…。オリジン・ストーリーだから仕方無いのかもしれませんが、アクションは大人し目でした。
マーベル・スタジオがディズニーの傘下に入る前に製作された作品なので、トニーとナンパした女性記者が互いを求め合うと云うラブシーンが…。今となっては貴重(笑)。
オバディア・ステインにちょっとだけ共感してしまう。
尊敬が嫉妬に変わり、やがて憎悪へと変貌する…
誰もが抱きかねない感情ばかりな気がしました。
トニーがラストで「私がアイアンマンだ」と宣言した瞬間、MCUの壮大なサーガが始動し、今日まで続くビッグ・コンテンツとなり得ていることに心の底から驚愕です!
[長い長い余談]
初めて本作をDVDで観た時は、正直殆ど印象に残りませんでした。ありふれたヒーロー映画だなと云う評価を下し、エンドロール終わりのシーンも流し見してしまっていました。
そして2回目の観賞後、映画雑誌の記事を読んで「アベンジャーズ」と云うタイトルの映画が製作されていることを知りました。その時点ではMCUの存在を知らなかったので、「面白そうなヒーロー映画だなぁ」程度に思っていました。
複数のヒーローが登場することは分かっていましたが、それほどの感慨も無く、本作の続編、「マイティ・ソー」、「キャプテン・アメリカ」と立て続けにマーベル映画が公開されていても、「誰やこいつら」とか「ヒーロー物が流行ってるんだなぁ」とか言って、アホ面かましてました(笑)。
コレクター気質なので一度売ったDVDを買い直し、せっかくなのでテレビ放送を観て間無しだったにも関わらず3回目の鑑賞。エンドロール後にサミュエル伯父貴が登場して、アベンジャーズ計画について口にしていたことにはっとしました。
「ん?アベンジャーズ?今度公開される映画のタイトルやんか…」。「ヒーローを集めて」…みたいなセリフがあり、「誰やこいつら」なヒーローたちの顔が思い浮かび、全てが頭の中で繋がって、体中に電撃が走りました。
もしかして「アベンジャーズ」って、未だかつてない規模の超大作映画なんじゃないかと戦慄しました。そんなこととは知らずにいた自分がめちゃくちゃ情けなくなりました。
MCUについて調べ、単体ヒーロー映画のクロスオーバーと云う予想が間違っていなかったことが分かった時の興奮足るや凄まじいものでした。早速既発作品を予習し、「アベンジャーズ」を観るために友達と映画館へ足を運んだのでした…
本作をナイスなタイミングで鑑賞出来たことは、今思い返すとなんと幸運だったのだろう、と…。現在のマーベル・ブームは本作から始まったと言っても決して過言では無いし、大好きなMCUに巡り会わせてくれた大切な作品です。
[以降の鑑賞記録]
2013/04/26:金曜ロードSHOW!
2014/05/31:土曜プレミアム
2015/06/27:土曜プレミアム
2019/01/16:DVD(吹替)