「アベンジャーズシリーズの第1作にふさわしい!」アイアンマン YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
アベンジャーズシリーズの第1作にふさわしい!
現在(スパイダーマン:ホームカミング)までに
16作の作品が世に出たアベンジャーズシリーズ。
2020年までにあと8作品が上映予定だ。
アベンジャーズシリーズとは、
アメリカ・マーベルスタジオのプロジェクトで
MCU(マーベル シネマティック ユニバース)と呼ばれている。
ピンの映画で主演を務めるヒーローたちが
全員同じ世界の中にいるという設定。
お互いの作品がクロスオーバーし
時には手を組んで一緒に悪に立ち向かっていくというもの。
日本の漫画だとそれぞれの作品が一つの世界観を構成している。
そんな表現に慣れた日本人にとって
こういった表現方法は新鮮に映ると思う!
このアベンジャーズシリーズの
記念すべく第1作目こそ、アイアンマンなのだ!
巨大軍事企業のCEOにして天才的科学者である
主人公トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。
アフガニスタンのバグラム空軍に、
リパルサー技術(高出力レーザーのようなもの?)を
応用したミサイル「ジェリコ」をプレゼンする。
プレゼンが上々に決まったさなか
テロ組織テン・リングスに拉致されてしまう。
この時に心臓に深刻なダメージを負うスターク。
爆弾の破片が心臓近くに残っていて
一週間で心臓に破片が食い込むとのこと。
その事態を救ったのが、トニーの胸に光り輝く
アーク・リアクターというしろもの。
プラズマ技術を用いて半永久的に発電が可能という一級品。
破片を電磁力で引っ張り破片が食い込むのを防いでいるのだ。
一緒に捕らえられていたインセンの助けを借り
一命を取り留めたトニーは、
兵器「ジェリコ」の開発をテロ組織から命じられる。
兵器開発をするふりをして、隠れて開発したのがパワードスーツ。
アイアンマンの誕生だ!!
無事脱出に成功した後、パワードスーツの改良を重ね
テロ組織壊滅を決意する。
その一方、社内でもアークリアクターを巡る不穏な動きが・・・。
全体的にとても楽しめた映画だった。
僕はアベンジャーズシリーズが大好きで
一通りの作品は映画館もしくはBlu-rayで見たことがある。
しかし一回見ただけでは内容を把握しきれず
伏線や作品同士のつながりを満足に楽しむことができなかった。
そこで一作目から改めて見てみることにしたのだ。
アイアンマンは特に好きなキャラクターだ。
その誕生にまつわる映画は見ていてワクワクした。
テロ組織から脱出する際に作った
プロトタイプのパワードスーツのデザインは
ロボコップを彷彿とさせる。
ミサイルを1発ずつセットして発射させるあたりに
アナログ感があっていいなと思った。
また、胸の光が見える作りになっているあたりに
トニーもデザインを意識しているんだなということを感じさせた。
改良を重ね、試験飛行を開始した際
ヒャッハー!と雄たけびを上げながら
「夢みたいだ!」と空を自由に飛び回るシーンは
見ていてとても興奮するしひきつけられた。
アイアンマンの姿に目を奪われ、
観覧車の中でアイスクリームをこぼす子供の描写があるが
僕もその子供のように目を、そして心を奪われた。
いつか本当にこんな時代が来ないものかと夢に見るものだ。
しかし残念なことに、実際はスーツ以上の大きさの
貯蔵エネルギーを用意しないと
スーツで空を飛ぶことはかなわないらしい。
どこかの物理学者が真面目に解説をしている。
(参考:https://wired.jp/2008/09/19/%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%80%8E%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%8F%EF%BC%9Asf%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%AE%9F/)
アイアンマンは本当にロバート・ダウニー・Jrでよかったと思う。
演技・見た目・時折交えるジョークなど
全てがキャラクター性とマッチしているように思える。
爽やかすぎても、むさくるしすぎてもイメージに合わない。
こんなことを言わされている時点で
僕の中でアイアンマン=ロバート・ダウニー・Jrという
図式が確立されているのだろう。
しかし、彼が主人公を演じるどころか
出演する可能性はほどんとなかった。
なぜなら薬物問題が絶えなかったから。
8歳のころから父親にマリファナを与えられ
薬物に手を染めていたのだ!
過去に6度も逮捕をされている。
当時制作側は「どんなことがあっても彼を雇うことはない」と
断言していた。
それでもスターク役を射止めたのは
オーディションにて誰もが納得する役作りを披露したから。
ジョン・ファブロー監督に
「波乱万丈な人生が役に深みを与える」と言わしめ抜擢された。
当時トニー・スターク役には
そうそうたるメンツの名前が挙がっていた。
トム・クルーズ、ヒュー・ジャックマン、ニコラス・ケイジなど。
ヒュー・ジャックマンはすでにウルヴァリンとして
Xメンに出演していた。
また、サム・ロックウェルは最有力候補として
脚本の読み合わせにまで参加していた。
彼はのちにアイアンマン2で敵役のジャスティン・ハマーを
演じることになる。
ちなみに、ロバート・ダウニー・Jrは
2003年に所持していた薬物をすべて海に投げ捨て
それ以降きっぱり絶っているとのことらしい。
アイアンマンが放映されたのは2008年だ。
アイアンマンには面白い裏話がたくさんある。
劇中では空を縦横無尽に駆け回ることができる
パワードスーツだが、
衣裳スーツは40kgを超えていたらしい(笑)
撮影が始まっても脚本が完成しておらず
アドリブで撮影が進められたなんて話もある。
クエンティン・タランティーノ氏が監督をやりたいと
アプローチしたこともあったそうだ。
アイアンマンシリーズだけでも申し分ないのに
作品同士がクロスオーバーし
アベンジャーズシリーズとして壮大なスケールのストーリーを
提供してくれ楽しみが尽きない映画。
今後の展開が楽しみでしょうがない!
よし、インクレクティブ・ハルクを借りに
ツタヤに行って来よう!